5:パススルーモード

Secure Accessトラフィックがパススルーされると、システムは起動時にSecure Accessクライアントをロードしますが、すべてのデータはTCP/IPスタック経由でローカルネットワークに送信されます。

パススルーモードはクライアントサーバの設定を使用して構成できますが、このポリシーアクションでは、ポリシー条件にもとづいてSecure Accessクライアントをパススルーモードにしたり、パススルーモードを解除したりできます。

アクション:パススルーモード説明

パススルーモードの有効化/無効化

このルールオプションは、バージョン9.0以降を実行しているSecure Accessクライアントで有効です。Secure Accessのパススルーモードでは、トラフィックをSecure Access VPNトンネル経由で送信できません。以下のように、接続切断とは異なります

  • ポリシーアクションを使用している場合、クライアントはMobilityサーバに接続されたままになります。クライアントはポリシーとNACルールセットを受信でき、そのステータスをサーバに送信します。ポリシーアクションのブロック/許可のみが無視されます
  • ローミングは無効になりません(クライアント設定を使用してパススルーモードを設定している場合、ローミングは無効になります)

例えば、ローカルネットワーク上のユーザがSecure Accessを使用しないようにすると同時に、それ以外のすべてのユーザにはモバイルVPNを使用した接続を必須とするルールを設定できます。

【注意】

パススルーモードは特殊なアクションのため、利用する際は動作に注意してください。例えば、以下の点です。

  • 「Absolute Secure Accessクライアント」画面の接続ステータスは、ネットワークトラフィックがSecure Accessを使用していないことを示していますが、Secure Accessクライアントはサーバに接続しているため、アクティビティを示すアイコンの左上は緑色です。

  • 特にユーザがWindowsネットワークにアクセスする必要がある場合(例えばドライブマッピングなど)には、ローカルネットワークを有効にする必要が生じることがあります。「ポリシールールの定義」画面は、例えば以下のように示されます。