6.2 契約追加(LU追加)時のLVMによる容量拡張

LVMを利用し、複数のLUをコンカチネーションして容量を拡張する方法を説明します。

FC接続ストレージオプションのLUで構成されたボリュームグループ、論理ボリューム、及びファイルシステムが既に作成されている前提で、追加でご契約いただいたLUを使用して容量を拡張する方法を説明します。

1.追加でご契約いただいたLUを認識させるsg3_utilsパッケージをインストールします。
補 足

パッケージをインストールする方法の詳細は、「3.3 パッケージのインストール」をご参照ください。sg3_utilsパッケージの<パッケージ名>は「sg3_utils」です。

2.追加でご契約いただいたLUを認識させます。

$ sudo rescan-scsi-bus.sh
  (省略)
  8 new or changed device(s) found.
          [5:0:0:2]
          [5:0:1:2]
          [5:0:2:2]
          [5:0:3:2]
          [12:0:0:2]
          [12:0:1:2]
          [12:0:2:2]
          [12:0:3:2] ─ 「##:#:#:#」の末尾の数字がLU番号です。
  0 remapped or resized device(s) found.
  0 device(s) removed.

補 足

ご契約いただいたFC接続ストレージオプションのLU番号を確認する方法の詳細は、「B:コントロールパネルのご利用方法 > 7.物理サーバ > 7.2 クラスタタイプ > 7.2.1 クラスタタイプ詳細情報」をご参照ください。「クラスタ情報」の「FC接続ストレージオプション詳細」で確認できます。

3.マルチパスデバイス名を確認します。

$ sudo multipath -ll
  360002ac000000000000000d400008213 dm-2 3PARdata,VV ─ 「360002ac000000000000000d400008213」が<マルチパスデバイス名>です。
  size=100G features='1 queue_if_no_path' hwhandler='1 alua' wp=rw
  `-+- policy='round-robin 0' prio=50 status=active
    |- 5:0:0:2  sdj 8:144 active ready running
    |- 12:0:0:2 sdn 8:208 active ready running
    |- 5:0:1:2  sdk 8:160 active ready running
    |- 12:0:1:2 sdo 8:224 active ready running
    |- 5:0:2:2  sdl 8:176 active ready running
    |- 12:0:2:2 sdp 8:240 active ready running
    |- 5:0:3:2  sdm 8:192 active ready running
    `- 12:0:3:2 sdq 65:0  active ready running
  (省略)

4.追加でご契約いただいたLUを、LVM物理ボリュームとして初期化します。

記述書式は、「sudo pvcreate /dev/mapper/<マルチパスデバイス名>」です。

<マルチパスデバイス名>は、手順3.で確認したマルチパスデバイス名です。

$ sudo pvcreate /dev/mapper/360002ac000000000000000d400008213
  Physical volume "/dev/mapper/360002ac000000000000000d400008213" successfully created
     └─ LUがLVM物理ボリュームとして初期化されると、このように表示されます。

注 意

手順4.~10.は、容量を拡張するファイルシステムをマウントしている物理サーバのみで実施します。2台の物理サーバの両方で実施しないでください。

5.手順4.で初期化したLVM物理ボリュームを既存のボリュームグループに追加します。

記述書式は、「sudo vgextend <ボリュームグループ名> /dev/mapper/<マルチパスデバイス名>」です。

今回の例では、以降、<ボリュームグループ名>を「vg01」とします。

$ sudo vgextend vg01 /dev/mapper/360002ac000000000000000d400008213
  Volume group "vg01" successfully extended
     └─ ボリュームグループの容量が拡張されると、このように表示されます。

6.ボリュームグループの容量が拡張されていることを確認します。

記述書式は、「sudo vgdisplay <ボリュームグループ名>」です。

$ sudo vgdisplay vg01
    --- Volume group ---
    VG Name               vg01
    (省略)
    VG Size               199.97 GiB
    (省略)

7.論理ボリュームを拡張します。

記述書式は、「sudo lvextend -l <拡張サイズ> /dev/<ボリュームグループ名>/<論理ボリューム名>」です。

今回の例では、以降、<論理ボリューム名>を「lv01」とします。また、拡張したボリュームグループの容量をすべて「lv01」に追加するため、<拡張サイズ>を「+100%FREE」とします。

$ sudo lvextend -l +100%FREE /dev/vg01/lv01
  Size of logical volume vg01/lv01 changed from 99.98 GiB (25596 extents) to 199.97 GiB (51192 extents).
  Logical volume lv01 successfully resized.
     └─ 論理ボリュームが拡張されると、このように表示されます。

8.論理ボリュームの容量が拡張されていることを確認します。

記述書式は、「sudo lvdisplay /dev/<ボリュームグループ名>/<論理ボリューム名>」です。

$ sudo lvdisplay /dev/vg01/lv01
    --- Logical volume ---
    LV Path                /dev/vg01/lv01
    (省略)
    LV Size                199.97 GiB
    (省略)

9.ファイルシステムタイプに応じたコマンドを実行し、ファイルシステムの容量を拡張します。

記述書式は、「sudo resize2fs /dev/<ボリュームグループ名>/<論理ボリューム名>」です。

今回の例では、ext4でフォーマットされたファイルシステムを拡張します。

$ sudo resize2fs /dev/vg01/lv01
  resize2fs 1.42.9 (28-Dec-2013)
  Filesystem at /dev/vg01/lv01 is mounted on /mount1; on-line resizing required
  old_desc_blocks = 13, new_desc_blocks = 25
  The filesystem on /dev/vg01/lv01 is now 52420608 blocks long.

10.ファイルシステムの容量が拡張されていることを確認します。

$ df -h
  (省略)
  /dev/mapper/vg01-lv01  197G   60M  188G   1% /mount1

11.クラスタタイプ Red Hat Enterprise Linuxの2台の物理サーバのうち、手順4.~10.までの容量拡張を行っていない2台目の物理サーバでLVMのメタデータデーモンを再起動し、容量拡張を認識させます。

Red Hat Enterprise Linux 6の場合は、手順12.に進みます。

Red Hat Enterprise Linux 7の場合は、以下のコマンドを実行します。

$ sudo systemctl restart lvm2-lvmetad.service

12.クラスタタイプ Red Hat Enterprise Linuxの2台の物理サーバのうち、手順4.~10.までの容量拡張を行っていない2台目の物理サーバで、論理ボリュームの容量拡張が認識されていることを確認します。

$ sudo lvdisplay /dev/vg01/lv01
    --- Logical volume ---
    LV Path                /dev/vg01/lv01
    (省略)
    LV Size                199.97 GiB