11.5.2 仮想マシンのアップグレード

仮想マシンのアップグレードはVMware vSphere Update Managerを利用する方法と、利用しない方法の2つの方法があります。VMware vSphere Update Managerを利用すると、同時に複数の仮想マシンをアップグレードできます。

補 足

今回の例では、VMware社が提供するVMware Toolsによるアップグレード方法を説明しています。open-vm-toolsを利用してアップグレードする方法の詳細は、VMware社が提供する「open-vm-toolsのサポート(https://kb.vmware.com/kb/2074713)」をご覧ください。

VMware vSphere Update Managerを利用した仮想マシンのアップグレード作業

VMware vSphere Update Managerを利用して仮想マシンをアップグレードする方法を説明します。

VMware vSphere Update Managerのインストール準備

VMware vSphere Update Managerをインストールする方法を説明します。

注 意

isoファイルがマウントできる仮想ドライブソフトを、統合管理サーバにインストールしてください。仮想ドライブソフトの指定はありません。

補 足

VMware vSphere Update Managerインストール済みの場合は、「VMware vSphere Update Managerを利用した仮想マシンのアップグレード作業手順」をご参照ください。

1.リモートデスクトップ接続を使用し、統合管理サーバに管理者アカウントで接続します。
2.「IIJ GIOライブラリ」から「VMware vCenter Server 6.0 Update 2 and modules」をダウンロードして、任意の場所に保存します。
補 足

「IIJ GIOライブラリ」への接続方法、及び製品をダウンロードする方法の詳細は、「4.2 IIJ GIOライブラリのご利用方法」をご参照ください。

3.手順2.で指定したフォルダに「VMware-VIMSetup-all-6.0.0-3634788.iso」ファイルが保存されていることを確認します。


VMware vSphere Update Manager用データベースの作成

VMware vSphere Update Manager用のデータベースを作成する方法を説明します。

1.スタートボタンをクリック後、画面左下に表示される矢印をクリックして、「Microsoft SQL Server 2012」の「SQL Server Management Studio」をクリックします。
SQL Server Management Studio

「サーバーへの接続」画面が表示されます。

2.サーバー接続に関する項目を設定し、「接続」ボタンをクリックします。
次へボタン

サーバー接続に関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
サーバーの種類 「データベースエンジン」を選択します。
サーバー名 お客様の統合管理サーバのホスト名(「<ベースセット管理ID>vc」)を選択します。
認証 「Windows認証」を選択します。

「Microsoft SQL Server Management Studio」画面が表示されます。

3.「データベース」を右クリックし、「新しいデータベース」をクリックします。
新しいデータベース
4.「データベース名」に「VMware_UpdateManager」と入力します。
VMware_UpdateManager
5.「オプション」をクリック後、「復旧モデル」で「単純」を選択して、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
6.「VMware_UpdateManager」が作成されていることを確認します。
VMware_UpdateManager


ODBC設定

SQL Serverに接続するためのODBCデータソースを作成する方法を説明します。

1.エクスプローラーで「C:¥Windows¥SysWOW64¥」フォルダを選択し、「odbcad32.exe」ファイルをダブルクリックします。
odbcad32.exe

「ODBCデータソースアドミニストレーター(32ビット)」画面が表示されます。

2.「システムDSN」タブをクリックし、「追加」ボタンをクリックします。
追加ボタン

「データソースの新規作成」画面が表示されます。

3.「SQL Server Native Client 11.0」を選択し、「完了」ボタンをクリックします。
完了ボタン
4.ODBCデータソースに関する項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

ODBCデータソースに関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
Name 「VMware_vUM」と入力します。
Server 「(local)」と入力します。
5.「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン
6.「Change the default database to」チェックボックスをチェック後、「VMware_UpdateManager」を選択して、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン
7.「完了」ボタンをクリックします。
完了ボタン
8.「Test Data Source」ボタンをクリックします。
データソースのテストボタン
9.「TESTS COMPLETED SUCCESSFULLY!」と表示されることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
10.設定を確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
11.新たなシステムデータソースが作成されたことを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン


VMware vSphere Update Managerのインストール

VMware vSphere Update Managerをインストールする方法を説明します。

1.仮想ドライブソフトを利用して、「VMware vSphere Update Managerのインストール準備」で保存した「VMware-VIMSetup-all-6.0.0-3634788.iso」ファイルをマウントします。
2.仮想ドライブをクリックし、VMware vSphere Update Managerのインストーラを起動します。

「VMware vCenterインストーラ」画面が表示されます。

3.「vSphere Update Manager」の「サーバ」をクリックし、「インストール」ボタンをクリックします。
インストールボタン
4.インストールで使用する言語が「日本語」であることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン

「VMware vSphere Update Manager」画面が表示されます。

5.「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン
6.「使用許諾契約書に同意します」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン
7.「インストールの直後に、デフォルトソースからアップデートをダウンロード」チェックボックスのチェックを外し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン
8.vCenter Serverに関する項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

vCenter Serverに関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
IPアドレス/名前 統合管理サーバのIPアドレスを入力します。
HTTPポート 「80」と入力します。
ユーザー名 「vcadmin」と入力します。
パスワード vcadminのパスワードを入力します。

「データベースオプション」画面が表示されます。

9.「データソース名(DSN)」で「VMware_vUM」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「データベース情報」画面が表示されます。

10.「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「VMware vSphere Update Managerのポート設定」画面が表示されます。

11.統合管理サーバのIPアドレスが表示されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「ターゲットフォルダ」画面が表示されます。

12.「パッチをダウンロードする場所の設定」の「変更」ボタンをクリックします。
変更ボタン

「現在のターゲットフォルダを変更」ボタンが表示されます。

13.「フォルダ名」に「D:¥ProgramData¥VMware¥VMware Update Manager¥Data¥」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン

確認画面が表示されます。

14.「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
15.「パッチをダウンロードする場所の設定」のフォルダが変更されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「プログラムのインストール準備」画面が表示されます。

16.「インストール」ボタンをクリックします。
インストールボタン

「InstallShieldウィザードが完了しました」画面が表示されます。

17.「終了」ボタンをクリックします。
終了ボタン

「VMware vCenterインストーラ」画面に戻ります。

18.「終了」をクリックします。
終了


VMware vSphere Update Managerを利用した仮想マシンのアップグレード作業手順

VMware vSphere Update Managerを利用して仮想マシンをアップグレードする方法を説明します。

1.VMware vSphere Web Clientを使用し、統合管理サーバに接続します。
2.「ホーム」をクリック後、「監視」をクリックして、「Update Manager」をクリックします。
Update Manager
3.統合管理サーバのIPアドレスをクリック後、「管理」タブをクリックして、「仮想マシン/仮想アプライアンスベースライン」をクリックします。
仮想マシン/仮想アプライアンスベースライン
4.「ベースライングループの新規作成(ベースライングループの新規作成)」をクリックします。
ベースライングループの新規作成

「名前」画面が表示されます。

5.「名前」に任意の名前(今回の例では、「仮想マシンベースライングループ」)を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「アップグレード」画面が表示されます。

6.アップグレードベースラインに関する項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

アップグレードベースラインに関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
仮想アプライアンスアップグレード 「なし」、または「仮想アプライアンス最新版へアップグレード(定義済み)」を選択します。
仮想マシンのハードウェア 「ホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード(事前定義)」を選択します。
VMware Tools 「ホストと整合するようにVMware Toolsをアップグレード(事前定義)」を選択します。

「終了準備の完了」画面が表示されます。

7.「終了」ボタンをクリックします。
終了ボタン

ベースライングループが作成されます。

8.作成したベースライングループが追加されていることを確認します。
ベースライングループ
9.「ホーム」をクリック後、「インベントリ」をクリックして、「仮想マシンおよびテンプレート」をクリックします。
10.アップグレードを実施する対象(今回の例では、「Upgrade」フォルダ)を右クリック後、「Update Manager」をクリックして、「ベースラインの添付」をクリックします。
ベースラインの添付

「ベースラインまたはベースライングループを添付」画面が表示されます。

11.手順7.で作成したベースライングループのチェックボックスをチェックし、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
12.アップグレードを実施する対象を選択後、「管理」タブをクリックして、「Update Manager」をクリックします。次に、手順11.で添付したベースラインが追加されたことを確認します。
Update Manager
13.アップグレードを実施する対象(今回の例では、「Upgrade」フォルダ)を右クリック後、「Update Manager」をクリックして、「VMware Toolsのアップグレード設定」をクリックします。
VMware Toolsのアップグレード設定
14.アップグレードを実施する対象のチェックボックスをチェックし、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
15.アップグレードを実施する対象(今回の例では、「Upgrade」フォルダ)を右クリック後、「Update Manager」をクリックして、「修正」をクリックします。
修正

「ベースラインの選択」画面が表示されます。

16.修正するベースラインに関する項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

修正するベースラインに関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
ベースラインのグループおよびタイプ 手順7.で作成したベースライングループを選択します。
ベースライン 「ホストと整合するようにVMware Toolsをアップグレード(事前定義)」チェックボックス、及び「ホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード(事前定義)」チェックボックスにチェックが付いていることを確認します。

「ターゲットオブジェクトを選択します」画面が表示されます。

17.任意の仮想マシンのチェックボックスをチェックし、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「スケジュール」画面が表示されます。

18.「タスク名」に任意のタスク名を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

「ロールバックオプション」画面が表示されます。

19.スナップショットに関する項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
次へボタン

スナップショットに関する設定項目は、以下のとおりです。

項目 内容
ロールバックできるように、修正前に仮想マシンのスナップショットを作成します 修正前に仮想マシンのスナップショットを作成する場合は、チェックボックスをチェックします。
保持期間 指定した時間が経過すると自動的にスナップショットが削除されるように設定する場合に選択し、スナップショットを保存する時間を入力します。
スナップショットを削除しない 作成したスナップショットを削除しない場合に、選択します。
スナップショット詳細 任意の「名前」、及び「説明」を入力します。
仮想マシンのメモリのスナップショットを作成します 仮想マシンのメモリのスナップショットを作成する場合は、チェックボックスをチェックします。

「終了準備の完了」画面が表示されます。

20.「終了」ボタンをクリックします。
終了ボタン

アップグレードに伴い、仮想マシンが再起動されます。

21.アップグレード完了後、アップグレードを実施する対象を選択して、「管理」タブをクリックします。次に、「Update Manager」をクリックし、「コンプライアンスステータス」に「準拠」と表示されていることを確認します。
コンプライアンスステータス
22.アップグレード対象の仮想マシンの「サマリ」タブをクリックし、以下のとおりに表示されていることを確認します。
サマリタブ
項目 内容
互換性 ESXi 6.0以降(VMバージョン11)
VMware Tools 次のバージョンを実行しています:*****(現在)

※ 「*****」(今回の例では、「10246」)に入る数字はバージョンにより異なります。


VMware vSphere Update Managerを利用しない仮想マシンのアップグレード作業

VMware vSphere Update Managerを利用せずに仮想マシンをアップグレードする方法を説明します。

1.VMware vSphere Web Clientを使用し、統合管理サーバに接続します。
2.「ホーム」をクリック後、「インベントリ」をクリックして、「仮想マシンおよびテンプレート」をクリックします。
3.アップグレード対象の仮想マシンをパワーオフします。
4.アップグレードを実施する対象の仮想マシン(今回の例では、VM01)を右クリック後、「互換性」をクリックして、「仮想マシンの互換性のアップグレード」をクリックします。
仮想マシンの互換性のアップグレード

「仮想マシンの互換性のアップグレード確認」画面が表示されます。

5.「はい」ボタンをクリックします。
はいボタン

アップグレードに伴い、仮想マシンが再起動され、「仮想マシンの互換性の構成」画面が表示されます。

6.「互換対象」で「ESXi 6.0以降」が選択されていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
7.アップグレード対象の仮想マシンの「サマリ」タブをクリックし、「互換性」に「ESXi 6.0以降(VMバージョン11)」と表示されていることを確認します。
サマリタブ
8.「VMware Toolsの更新」をクリックします。
VMware Toolsの更新

「VMware Toolsのアップグレード」画面が表示されます。

9.「対話式のアップグレード」を選択し、「アップグレード」ボタンをクリックします。
アップグレードボタン

仮想マシンのOSに合わせて、VMware Toolsを含む適切なISO CD-ROMイメージが仮想マシンの仮想CDドライブにマウントされます。

10.仮想マシンのコンソールを開きます。次に、マウントされたISO CD-ROMイメージからVMware Toolsアップグレードウィザードを実行し、VMware Toolsをアップグレードします。

アップグレードに伴い、仮想マシンが再起動されます。

11.VMware Toolsのアップグレード後に、アップグレード対象の仮想マシンの「サマリ」タブをクリックして、以下のとおりに表示されていることを確認します。
アップグレードボタン
項目 内容
VMware Tools 次のバージョンを実行しています:*****(現在)

※ 「*****」(今回の例では、「10246」)に入る数字はバージョンにより異なります。