14.2.1 VMware vSphere アップグレード手順(ベースセット/VW)

ベースセット/VWをアップグレードする際に必要な事前作業、お申し込み、及び事後作業を説明します。

事前作業

ベースセット/VWのアップグレードをお申し込みいただく前に実施する作業を説明します。

アップグレードの概要、及び制限事項の確認

以下のリンク先を参照し、vSphere アップグレード、及びベースセット/VWのアップグレードに伴う留意事項について確認します。

分散仮想スイッチのエクスポート
注 意

VMware vSphere 7.0ではVMware vSphere Network I/O Control /バージョン 2はサポートされていません。VMware vSphere Network I/O Control バージョン 2をご利用の場合、以下の手順に沿って事前にバージョン 3へアップグレードしてください。

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.networking.doc/GUID-4F40390D-E5F4-4139-AC50-FDB2C4F36B42.html

1.VMware vSphere Client (HTML5)を使用し、vCenter Server Appliance 6.5に接続します。
2.「メニュー」より「ホーム」クリックし、「ネットワーク」をクリックします。
ネットワーク
3.対象の分散仮想スイッチを選択し、右クリックします。次に「設定」>「設定のエクスポート」をクリックします。
設定のエクスポート

「設定のエクスポート」画面が表示されます。

4.「Distributed Switchとすべてのポートグループ」を選択し、「OK」をクリックします。
OK
5.運用管理サーバ上の任意のフォルダに保存されます。
6.指定した保存先に、指定したファイル名のzipファイルが保存されていることを確認します。
仮想マシンネットワークを標準スイッチに移行

ベースセット/VWのアップグレードにより、分散仮想スイッチが削除されるため、仮想マシン、及びサービスネットワークを一時的に標準仮想スイッチに退避させます。

分散仮想スイッチの物理NICが冗長化されている想定で、仮想マシン用の仮想ネットワーク、及びサービスネットワークを、一時的に分散仮想スイッチから標準仮想スイッチに移行する方法を説明します。

補 足

以下のサイト、及びプールのVMware vSphere ESXiサーバでは、仮想マシン用の仮想ネットワークと一部のサービスネットワークで物理NICを共有しています。そのため、これらのサービスネットワークも標準仮想スイッチに退避していただく必要があります。

  • vMotionネットワーク、FTネットワーク S11VWゾーンプール2プール4
  • IPストレージネットワーク S12
1.分散仮想スイッチに所属しているすべてのVMware vSphere ESXiサーバで、分散仮想スイッチ上の仮想マシン用の仮想ネットワーク、及びサービスネットワークに相当する仮想ネットワークを、標準仮想スイッチに作成します。
注 意
  • 標準仮想スイッチの作成時、物理NICを追加せずに作成してください。
  • 標準仮想スイッチに仮想マシン用ネットワークのポートグループを作成する際は、分散仮想スイッチのポートグループと同一のVLAN IDを使用ください。
  • 標準仮想スイッチにサービスネットワークのポートグループを作成する際は、分散仮想スイッチのポートグループと同一のVLAN IDを使用ください。
補 足

標準仮想スイッチ、及び仮想マシン用の仮想ネットワークの作成方法の詳細は、以下のリンク先をご参照ください。

2.VMware vSphere Client (HTML5)のインベントリで、対象の分散仮想スイッチを選択し、右クリックします。次に「ホストの追加と管理」をクリックします。
ホストの追加と管理

「タスクを選択」画面が表示されます。

3.「ホストネットワークの管理」を選択し、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「ホストの選択」画面が表示されます。

4.「接続されたホスト接続されたホスト」をクリックします。
接続されたホスト

「メンバーホストの選択」画面が表示されます。

5.対象のESXiサーバにチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン

「ホストの選択」画面に戻ります。

6.「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「物理アダプタの管理」画面が表示されます。

7.分散仮想スイッチに割り当てている2つの物理NIC(今回の例では「vmnic0」)の内の一つを選択し、「アダプタの割り当て解除」をクリックします。
アダプタの割り当て解除

確認画面が表示されます。

8.選択した物理NIC(今回の例では「vmnic0」)が表示されていることを確認し、「UNASSIGN」ボタンをクリックします。
UNASSIGNボタン

「物理アダプタの管理」画面に戻ります。

補 足

分散仮想スイッチに所属しているすべてのホストで同じvmnicの割り当てを解除する場合は、「Apply this operation to all hosts」にチェックを入れてから「UNASSIGN」ボタンをクリックします。

注 意

物理NICの割り当てを解除することで、アップリンクの冗長性が低下します。

9.すべてのホストで対象の物理NICが「未割り当て」となっていることを確認し、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「VMkernelアダプタの管理」画面が表示されます。

10.「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「仮想マシンネットワークの移行」画面が表示されます。

11.「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「設定の確認」画面が表示されます。

12.「FINISH」ボタンをクリックします。
FINISHボタン
13.分散仮想スイッチへの割り当てを解除した物理NICを、標準仮想スイッチに割り当てます。
インベントリ上で対象のESXiサーバ(今回の例では「ehv10435924esx001.pri.p2.local」)を選択し、「設定」タブをクリックします。次に「ネットワーク」の「仮想スイッチ」をクリックし、手順1.で作成した標準仮想スイッチ(今回の例では「Standard Switch:vswitch1」)を選択し、「物理アダプタの管理」をクリックします。
物理アダプタの管理

「物理ネットワークアダプタの管理」画面が表示されます。

14.「+」をクリックします。
+

「スイッチに物理的アダプタを追加する」画面が表示されます。

15.分散仮想スイッチから割り当てを解除した物理NIC(今回の例では「vmnic0」)を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン

「物理ネットワークアダプタの管理」画面に戻ります。

16.「有効なアダプタ」に選択した物理NICが表示されていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン
17.手順13.~16.を分散仮想スイッチに参加しているすべてのESXiサーバで実行します。
18.インベントリの「ネットワーク」をクリックし、対象の分散仮想スイッチ(今回の例では「Dswitch」)を選択します。次に、「設定」タブの「設定」から「トポロジ」をクリックします。
トポロジ"
19.仮想マシンネットワーク用の分散ポートグループ(今回の例では「DportGroup_Local」)の「…」をクリックし、「Migrate VMs to Another Network」をクリックします。
Migrate VMs to Another Network

「ソースとターゲットのネットワークの選択」画面が表示されます。

20.「ターゲットネットワーク」の「参照…」をクリックします。
参照…

「ネットワークの選択」画面が表示されます。

21.手順1.にて作成した、仮想マシンネットワーク用のポートグループ(今回の例では「VM_Local_NW」)を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
OKボタン

「ソースとターゲットのネットワークの選択」画面に戻ります。

22.「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「移行する仮想マシンの選択」画面が表示されます。

23.標準仮想スイッチに移行する仮想マシンにチェックを入れ、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「設定の確認」画面が表示されます。

24.移行先となる「ターゲットネットワーク」が正しいことを確認し、「FINISH」ボタンをクリックします。
FINISHボタン
25.標準仮想スイッチに対象の仮想マシンが移行されていることを確認します。
仮想マシンが移行されていることを確認
26.手順1.で作成した標準仮想スイッチ(今回の例では「Standard Switch:vswitch1」)を選択し、「…」をクリックします。次に「Migrate VMkernel Adapter」をクリックします。
Migrate VMkernel Adapter

「VMkernelアダプタの選択」画面が表示されます。

27.対象のサービスネットワークのVMkernelアダプタ(今回の例では「vmk3」)を選択し、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「設定」画面が表示されます。

28.任意のネットワークラベル名を入力し、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「設定の確認」画面が表示されます。

29.移行対象のVMkernelアダプタが正しいことを確認し、「FINISH」ボタンをクリックします。
FINISHボタン
30.分散仮想スイッチに参加しているすべてのESXiサーバで手順26.~29.を実行します。
31.インベントリの「ネットワーク」をクリックし、対象の分散仮想スイッチを選択します。
32.「設定」タブをクリック後、「トポロジ」をクリックします。すべてのポートグループを確認し、接続されている仮想マシン、及びVMkernelアダプタが存在しないことを確認します。
33.手順2.~16.を再度実行し、分散仮想スイッチから残りの物理NICの割り当てを解除し、標準仮想スイッチに物理NICを割り当てます。
補 足

分散仮想スイッチからすべての物理NICが削除されるため、警告が表示されますが、無視してください。

分散仮想スイッチからVMware vSphere ESXiサーバを削除

分散仮想スイッチからVMware vSphere ESXiサーバを削除します。

補 足

VMware vSphere ESXiサーバの削除する方法の詳細は、「3.3.1 VMware vSphere ESXiサーバ > 分散仮想スイッチからのVMware vSphere ESXiサーバの削除」をご参照ください。

お申し込み

VMware vSphereアップグレードのお申し込み

ベースセット/VW のアップグレードのお申し込み手順を説明します。


IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルからVMware vCenter Server Applianceのアップグレードをお申し込みいただけます。

補 足

VMware vCenter Server ApplianceのvSphereアップグレードのお申し込みの方法は、以下のリンク先をご参照ください。

事後作業

ベースセット/VWのアップグレードをお申し込みいただいた後の作業を説明します。対象の作業は、以下のとおりです。

VMware vCenter Server Appliance 6.5の電源OFF

VMware vCenter Server Appliance 6.5の電源をOFFにする手順を説明します。

1.リモートデスクトップ接続を使用し、運用管理サーバに接続します。
2.VMware vCenter Server Appliance 6.5が稼働するVMware vSphere ESXiサーバにVMware Host Clientでログインします。
ログイン
3.ナビゲータの「仮想マシン」をクリックします。次に、VMware vCenter Server Appliance6.5(今回の例では「ehv10435924vcsa.pri.p2.local」)にチェックを入れ、「シャットダウン」をクリックします。
シャットダウン
4.サマリ画面にて、VMware vCenter Server Appliance 6.5がシャットダウンされたことを確認します。
VMware vCenter Server Appliance 6.5がシャットダウンされたことを確認
補 足

次の手順にて使用するため、VMware Host Clientからログアウトしないでください。

VMware vCenter Server Appliance 6.5のリネーム

新たにデプロイするVMware vCenter Server Appliance 7.0と名称が重複しないよう、事前にVMware vCenter Server Appliance 6.5をリネームします。

注 意

アップグレード前のベースセット/VWのVMware vCenter Server Appliance 6.5と、新規でデプロイするVMware vCenter Server Appliance 7.0のホスト名は同一です。VMware vCenter Server Appliance 7.0をデプロイする前にVMware vCenter Server Appliance 6.5をリネームしてください。

1.VMware Host ClientのインベントリでVMware vCenter Server Appliance 6.5(今回の例では「ehv10435924vcsa.pri.p2.local」)を選択し、右クリックします。次に「名前の変更」をクリックします。
名前の変更

「仮想マシン名の変更」画面が表示されます。

2.任意の名前を入力し、「名前の変更」ボタンをクリックします。
名前の変更ボタン
補 足

(例)

「ehv########vcsa_old.pri.p2.local」「ehv########vcsa_YYYYMMDD.pri.p2.local」

3.名前の変更が正常に完了したことを確認します。
最近のタスク
VMware vCenter Server Appliance 7.0のOVFテンプレートをデプロイ

VMware vCenter Server Appliance 7.0のOVFテンプレートをデプロイします。VMware vCenter Server Applianceをデプロイする方法の詳細は、「K:仮想化プラットフォーム VMware vSphere 7.0のご利用方法 > 3.仮想化プラットフォーム VWシリーズご利用時の設定 > 3.1 初期契約 > 3.1.2 VMware vCenter Server Appliance > VMware vCenter Server ApplianceのOVFテンプレートのデプロイ」をご参照ください。

アップグレード後の初期構成

VMware vSphere アップグレード後は、お客様にて適宜、運用管理サーバ、及びVMware vCenter Server Appliance 7.0の初期構成を実施してください。

分散仮想スイッチ再作成

デプロイしたVMware vCenter Server Appliance 7.0に分散仮想スイッチを作成します。手動で分散スイッチの設定を行うか、事前にエクスポートした設定をインポートするかのいずれかの方法で再作成が可能です。


●手動で分散仮想スイッチを再作成する方法

手動で分散仮想スイッチを作成後、必要なポートグループを作成する手順を説明します。

1.VMware vCenter Server Appliance 7.0にログインし、分散仮想スイッチを作成します。
2.分散ポートグループを任意の設定で再作成します。
3.以下の手順を参照し、サービスネットワーク用の分散ポートグループを作成します。S11VWゾーンプール2S12VWゾーンプール4
●分散仮想スイッチの設定のインポート方法

事前作業で取得したファイルのインポートにより分散仮想スイッチを再作成する方法を説明します。

1.VMware vSphere ClientでVMware vCenter Server Appliance 7.0にログインします。
2.「メニュー」より「ホーム」をクリックし、「ネットワーク」をクリックします。次に、対象の分散仮想スイッチがあるデータセンター(今回の例では「Datacenter」)を右クリックし、「Distributed Switch」をクリックして、「Distributed Switchのインポート」をクリックします。
Distributed Switchのインポート

「スイッチ設定のインポート」画面が表示されます。

3.「参照...」ボタンをクリックします。
参照…ボタン
4.事前作業「分散仮想スイッチのエクスポート」にてエクスポートしたファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。
5.「元のDistributed Switchとポートグループ識別子を保存します」チェックボックスをチェックし、「NEXT」ボタンをクリックします。
NEXTボタン

「設定の確認」画面が表示されます。

6.インポートの設定を確認し、「FINISH」ボタンをクリックします。
FINISHボタン
7.分散仮想スイッチが復元されたことを確認します。
VMware vSphere ESXiサーバのVMware vCenter Server Appliance 7.0への再登録

VMware vCenter Server Appliance 7.0にVMware vSphere ESXiサーバを再登録します。

補 足
  • デプロイ直後のVMware vCenter Server ApplianceにはVMware vSphere ESXiサーバは登録されていないため、お客様にて再登録を実施してください。VMware vCenter Server Appliance に VMware vSphere ESXiサーバを登録する方法の詳細は、「K:仮想化プラットフォーム VMware vSphere 7.0のご利用方法 > 3.仮想化プラットフォーム VWシリーズご利用時の設定 > 3.1 初期契約 > 3.1.4 VMware vSphere ESXiサーバ > VMware vSphere ESXiサーバの登録」をご参照ください。
  • 後続のVMware vSphere ESXiサーバアップグレード手順においてVMware vCenter ServerからのVMware vSphere ESXiサーバの削除が必要となりますが、仮想マシンの他ホストへの退避など、VMware vSphere ESXiサーバのアップグレードの事前準備に必要であるため、再登録を実施してください。
  • VMware vSphere High Availability(HA)をご利用の場合は、アップグレード後のVMware vCenter ServerにVMware vSphere ESXiサーバを登録する前に、HAを有効にしたクラスタを再作成し、VMware vSphere ESXiサーバを登録する必要があります。
  • HAを有効にしたクラスタにVMware vSphere ESXiサーバを登録する際は、自動的にHAが再構成されます。
  • HAのアドミッションコントロールが有効になっているクラスタに対してVMware vSphere ESXiサーバを登録する際は、対象のクラスタのサマリにHAのフェイルオーバーリソースが不足しているメッセージ、及びアラームが表示される可能性があります。この状態では、VMware vSphere ESXiサーバの障害時、HAの機能による仮想マシンの再起動が、すべての仮想マシンで実施されない可能性があります。順次、対象のクラスタにVMware vSphere ESXiサーバを登録していくことで、十分なフェイルオーバーリソースが確保されると、この状態は解消されます。
  • 「ライセンスの割り当て」画面で、以下の警告画面が表示された場合は、「はい」ボタンをクリックしてください。
    はいボタン