デバイスリンクは、デバイスへのリモートアクセス機能を提供します。
デバイスへのリモートデスクトップ接続、SSH 接続、管理画面への HTTP 接続など、リモートメンテナンスの用途にご利用いただけます。

• コントロールパネルおよび Web API を利用して、デバイスへのリモートアクセス経路をオンデマンドに作成し、利用した月のみ課金されます。
• アクセス元 IP アドレスの制限により、第三者がアクセスできないインターネット経由の経路を作成できます。
• 必要に応じてインターネットから IoTサービスまでの通信を暗号化できます。これによりデバイス側が暗号化通信に対応していない場合でも、暗号化通信を利用できます。
• デバイス側に専用のソフトウェアを導入する等の事前作業は不要です。デバイスで利用したいプロセス（リモートデスクトップサービス、SSHデーモン、HTTPサーバ など）が起動していればアクセス可能です。

利用シーン

工場に設置した産業用コンピュータにリモートアクセスし、PLCからの設備データ取得設定を行う

デバイスリンクの仕様

• デバイスのポート番号ごとに、リモートアクセス経路を作成します。
• TCP プロキシとして動作します。※
• デバイスリンクを有効化すると、デバイスに接続するためのホスト名とポート番号が払い出されます。
  • ホスト名：link-$(ランダムな文字列).x.iot.iij.jp
  • ポート番号：10000 ～ 65535
• 払い出されるポート番号は有効化する度に変わります。
• 指定のホストおよびポート番号にクライアントから接続することで、デバイスへ接続できます。
• お客様のご契約ごとに、同時に有効化できるデバイスリンクの数は 50 です。
• 一つのデバイスリンクに対して、同時に接続できるセッション数は 100 セッションです。
• デバイスリンクの有効期限は 5 分から 8 時間の間で任意に設定できます。有効期限を超えた場合、デバイスへ接続できなくなります。
• 接続許可モードにより以下 2 パターンでアクセス元 IP アドレスを制御できます。
  • プリセット: あらかじめ設定にて固定の許可する IP アドレスレンジを指定する。
    • IP アドレスは、ネットワークアドレス指定（/24 ～ /32）で 3 つまで指定できます。
    • 固定グローバル IP アドレスの接続環境で利用する場合にご利用ください。
  • オンデマンド: デバイスリンクの利用開始を実行したクライアントの IP アドレスで許可する。
    • 動的グローバル IP アドレスの接続環境で利用する場合にご利用ください。
    • 企業ネットワークからご利用頂く場合、コントロールパネルや Web API への HTTP プロキシを経由した通信と TCP で直接接続する通信とで別のグローバル IP アドレスが使用される場合はご利用頂けませんのでご注意ください。

※ UDP によるデバイスへの制御を行いたい場合は、デバイスコントロール Web API をご利用ください。

注意事項

• デバイスリンクを利用することで、インターネット経由でデバイスにアクセスできる経路が作成されます。インターネットを使わずに閉域網内でデバイスに接続する場合は、プライベートモバイルゲートウェイ をご利用ください。
• デバイス側にデバイスリンク経由のアクセス許可フィルターを実施する場合は、ネットワークアドレス「10.64.2.0/24」からの接続を許可してください。
• プライベートコネクタをご契約いただき、プライベートネットワークを介してリモートアクセスする場合、お客様専用のゲートウェイ IP アドレスが接続元 IP アドレスです。お客様専用のゲートウェイ IP アドレスはプライベートコネクタ画面 をご参照ください。
• デバイスリンク有効化時に作成されるホスト名、ポート番号は、外部に公開することのないよう厳重に管理するようお願いします。
• 本機能を利用してデバイスに接続できない場合は FAQ をご確認いただき、解消しない場合はお手数ですがお問い合わせください。