7.4.2. MQTT
「3.5. MQTT設定」で示したように、TLG7921シリーズには発行と購読を可能にするビルトインMQTTブローカーがあります。
アップリンクデータを取得するには、アップリンクトピックの購読が必要です。
さらにダウンリンクデータを送信するための発行も必要です。
アップリンクデータを取得するトピックは、lorawan/<deveui>/upです。
000b78fffe4c15c3からのアップリンクのトピック文字列は「lorawan/000b78fffe4c15c3/up」となります。
さらに、トピック文字列でワイルドカードを使用してすべてのデバイスのアップリンクデータを取得することも可能です。
すべてのデバイスのアップリンクデータを取得する場合は「Lorawan/+/up」となります。
ダウンリンクデータを送信するトピックは、lorawan/<deveui>/downです。
000b78fffe4c15c3からのアップリンクのトピック文字列は「lorawan/000b78fffe4c15c3/down」となります。
上記のトピックを公開または購読するには、MQTTリクエストごとにユーザー名とパスワードが必要です。
図7-18に示すように、MQTTのユーザー名とパスワードはMQTT Brokerで設定できます。
デフォルトのユーザー名は「mqtt」で、デフォルトのパスワードは「mqtt」です。
図7-18 MQTTの設定
以下は、MQTTツールを使用したデモでMQTT.fxを呼び出します。
MQTT.fxのダウンロードおよびインストールと、TLG7921シリーズへの接続方法は「5. MQTT 基本コンセプト及びデモ」を参照してください。
アップリンクトピックを購読する時です。ここではワイルドカードを含むトピック「lorawan/+/up」が使用されます。
[Subscribe]タブに切り替え、トピックを入力してから[Subscribe]ボタンをクリックします。
TLG7921シリーズにアップリンクデータが送信された場合、図7-19のようにこのアップリンクデータはMQTT.fsに表示されます。
図7-19アップリンクデータの購読
次に、ダウンリンクデータをデバイスに送信する発行の例を図7-20に示します。
図7-20 ダウンリンクの発行
図7-21はTLM922Sと呼ばれるkiwitecのLoRaWAN®デバイスを使用してダウンリンクデータを受信する例です。
図7-21 TLM922Sでのダウンリンクの受信