特徴

Microsoft 365などのクラウドサービスは、利用者がアクセスする宛先として多数のFQDN及びIPアドレスを使用しています。それらのリスト(以下、宛先リスト)は、しばしばクラウドサービス事業者によって変更されます。IIJクラウドプロキシサービス(以下、本サービス)は、そうした変更に自動で追従するクラウドサービスごとの宛先リスト(以下、宛先リストテンプレート)を提供します。宛先リストテンプレートを利用することで、HTTP及びHTTPSの通信(以下、Webトラフィック)をクラウドサービスごとに異なる最適な経路に振り分けることができ、宛先リストを手動で更新する必要がなくなるため、お客様の運用負荷を軽減できます。

更に、本サービスのWebインタフェース(以下、コントロールパネル)では、お客様がWebトラフィックを振り分けるためのルール、及び宛先リストテンプレートが更新された際のメール通知について設定できます。ルールを設定できる本サービスの品目には、クラウドバイパス及び外部クラウドプロキシ連携があり、本サービスのご契約時に選択できます。

クラウドバイパス

クラウドバイパスは、設定したルール(以下、振り分けルール)をIIJ(以下、弊社)が提供するプロキシサーバ(以下、クラウドバイパスサーバ)で利用します。クラウドバイパスサーバでは、クラウドサービスの利用におけるWebトラフィックの課題、例えばセッション数や通信量の増加によるプロキシサーバやネットワークの負荷を、Webトラフィックを最適な経路に振り分けることで解決します。

外部クラウドプロキシ連携

外部クラウドプロキシ連携は、設定したルール(以下、宛先ルール)をお客様が用意するプロキシサーバ(以下、クラウドプロキシ機器)などで利用します。弊社は、お客様が宛先ルールを取得するためのAPIを提供します。