サービスアダプタの管理
コントロールパネルにおけるサービスアダプタの管理情報を変更できます。
グループ管理
管理上の「グループ」を作成し、サービスアダプタをグループに登録することができます。
グループは、サービスアダプタの一覧表示や操作対象選択時の絞り込みに使用できます。
主な設定仕様
項目 | 値 |
---|---|
グループ名 | 任意の文字列 |
文字数 | 1~40文字 |
グループの設定数 | 100個まで |
初期状態でグループは作成されておらず、サービスアダプタはグループに所属していません。
サービスアダプタはいずれか1つのグループに登録できます。
監視通知
サービスホストとサービスアダプタ間の接続状況が変化したとき、通知先グループに設定された通知先に通知することができます。
監視対象のサービスアダプタは「監視グループ」を作成して管理できます。また、監視グループには任意のサービスアダプタを登録できます。
監視グループの主な設定仕様
項目 | 値 |
---|---|
監視グループ名 | 任意の文字列 |
文字数 | 1~255文字 |
監視グループの設定数 | 30個まで(標準監視グループを含む) |
通知先グループの登録数 | 1個 |
初期状態ではすべてのサービスアダプタが「標準監視グループ」に登録されます。通知先グループは「標準監視グループ 通知先」が設定されます。「標準監視グループ 通知先」の通知先は登録されていません。
監視通知停止スケジュール
お客様ネットワークにおける計画メンテナンスの際など、通信断の予定に合わせて通知を停止することができます。
- 監視は停止せず、通知のみ停止します。
主な設定仕様
項目 | 値 |
---|---|
スケジュールの数 | 30個まで |
日時指定形式 | 分単位の日時指定、または日付(終日) |
メモ欄の編集
サービスアダプタごとに、シリアルと共に表示する任意のテキストラベルを付与することができます。
メモ欄に拠点名や用途などを書き込むことで、操作対象のサービスアダプタを見分けやすくすることができます。
主な設定項目
項目 | 値 |
---|---|
文字数 | 0~40文字 |
初期値 | 契約申し込み時に指定可能 |
利用可能な文字 | JIS X 0208で定められたもの、その他以下の文字が利用可能です  ̄ \ ~ ∥ - ¥ ¢ £ ¬ |
エントリとスタンバイの交換
稼働中のサービスアダプタ(エントリ)が故障したとき、保守用に確保されたサービスアダプタ(スタンバイ)と交換し、コンフィグ等の情報を引き継ぐことができます。
引き継がれる情報
- コンフィグ
- 所属するテンプレートおよび設定された変数
- 所属するグループ
- 所属する監視グループ
- メモ欄
- 予約されたタスク
- イベント及びタスク実行履歴
- サービスコード
- オプション契約
引き継がれない情報
- グラフデータ(クリアされます)
- ファームウェアバージョン(最新バージョンに変更されます)
交換に関する制限
- エントリの機種とスタンバイの機種は同一である必要があります
- サービスアダプタの提供形態(レンタルまたは販売代理店からの購入)が異なる組み合わせの交換はできません
- 利用開始日を迎えていないサービスアダプタは交換できません。エントリとスタンバイの両方が利用開始日を迎えている必要があります
交換の影響
交換を実行すると、対象のサービスアダプタは「切断」表示になり、代替となったサービスアダプタが「接続」状態となるまでオペレーションを実行できません。
この操作はサービスアダプタの動作へは作用しないため、交換操作によって実動作を停止させることはできません。
特殊なケース
同一の契約者がIIJマルチプロダクトコントローラサービスを複数契約している、かつ、同一の運用管理担当者が両方のサービスを担当している場合、一方のエントリのサービスアダプタの交換のために他方のスタンバイのサービスアダプタを使用することができます。このため、「サービスコード一覧」に表示されないサービスアダプタが、交換用のスタンバイの選択肢に表示される場合があります。
この交換によって、それぞれのサービス構成内の契約品目の数量が変化することはありません。
交換後の再利用に関する注意
試験的に交換する場合など、エントリからスタンバイに変更されたサービスアダプタを故障品返却(代品交換)せず再利用する場合は、以下の項目に注意してください。
接続状況監視
スタンバイに変更されたサービスアダプタが稼働状態であった場合は、電源をOFFにして20分程度の間を空けた後に再利用してください。交換後すぐに再利用すると、実際の稼働状況によらず接続状態の表示が「切断」のままになります。この状態に陥った場合は、当該サービスアダプタの電源をOFFにして20分程度の間を空けた後に起動してください。
交換したサービスアダプタが保持するキャッシュ情報
スタンバイに変更されたサービスアダプタを、直前の組み合わせと異なる拠点(サービスコード)のエントリと交換する場合は、機器を初期化してください。未初期化のまま再利用すると、初回のコンフィグ取得に通常より長い時間を要します(十数分程度以上要する場合があります)。
サービスアダプタの稼働コンフィグは電源OFFによって消失しますが、サービスホストとの接続情報キャッシュが本体内に保存されます。直前の交換と異なる組み合わせのエントリ/スタンバイ交換が行われると、キャッシュ情報によるサービスホストとの通信が失敗しコンフィグを取得できません。この状態は時間経過により解消しますが、サービスアダプタの初期化スイッチを使用して初期化することで回避できます。
故障に伴うエントリ/スタンバイ交換の実施後、交換によってスタンバイとなったサービスアダプタを返却する場合には初期化操作は必要ありません。
通知先グループ
任意のメールアドレスもしくはTeams連携を通知先として登録し、グループ管理することができます。通知先グループは監視グループや通知トリガーグループで利用することができます。
メールアドレスを登録すると「通知先登録のお知らせ」という件名のメール、Teams連携を登録すると「IIJ MPCサービスの監視通知先に登録されました」というタイトルのカードが送信されます。
Teams連携を利用する場合は、ご利用のTeamsサービスがサービスホストからの通信を受信できる必要があります。Teams側で以下のネットワークセグメントからの通信を許可してください。
アドレスファミリ | セグメント |
---|---|
IPv4 | 202.221.48.0/24 |
IPv6 | 2001:240:bb88::/64 のうち 2001:240:bb88::/112 以外 |
主な設定仕様
項目 | 値 |
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通知先グループ名 | 任意の文字列 |
文字数 | 1~255文字 |
通知先メールアドレスの登録数 | 通知先グループごとに10個まで |
Teams連携の登録数 | 通知先グループごとに10個まで |