運用・管理コマンドの実行

サービスアダプタに運用・管理コマンドの実行を指示することができます。

コマンドは即時実行され、実行が完了するとサービスアダプタからサービスホストに実行結果が送信されます。実行結果は操作画面に表示されるほか、「タスクの管理」画面の「実行済みタスク」から実行履歴と結果を参照できます。

  • 「切断」状態のサービスアダプタに対して実行すると、実行失敗になります
  • 機種ごとの搭載機能の差異により、実行可能なコマンドが異なります(実行可能なコマンドのみ表示されます)
ping

任意のホストのIPv4 ICMPの応答性を確認することができます。

指定可能なパラメータ
パラメータ説明
宛先

宛先のIPアドレスまたはホスト名

  • 同時に複数の宛先を指定できます
ペイロード長

0-65467 byte (初期値:56)

フラグメントの可否フラグメント可/フラグメント不可 (初期値:フラグメント可)
送信元IPv4アドレス

任意のIPアドレス (初期値:自動判定)

  • サービスアダプタに付与されているアドレスに限ります
Record Route

使用する/使用しない (初期値:使用しない)

  • パケットを中継したホストの記録の有無を指定できます
ping6

任意のホストのIPv6 ICMPの応答性を確認することができます。

パラメータ説明
宛先

宛先のIPアドレスまたはホスト名

  • 同時に複数の宛先を指定できます。
ペイロード長0-65467 byte (初期値:56)
送信元IPv6アドレス

任意のIPアドレス (初期値:自動判定)

  • サービスアダプタに付与されているIPアドレスに限ります
traceroute

任意のホストまでのIPv4の通信経路を確認することができます。

パラメータ説明
宛先宛先のIPアドレスまたはホスト名
プロトコルUDPまたはICMP
送信元IPv4アドレス

任意のIPアドレス (初期値:自動判定)

  • サービスアダプタに付与されているアドレスに限ります
最大TTL1-30 (初期値:20)
1hopごとの試行回数1-3 回 (初期値:1)
1回の試行ごとの待ち時間1-5 秒 (初期値:1)
traceroute6

任意のホストまでのIPv6の通信経路を確認することができます。

パラメータ説明
宛先宛先のIPアドレスまたはホスト名
プロトコルUDPまたはICMP
送信元IPv6アドレス

任意のIPアドレス (初期値:自動判定)

  • サービスアダプタに付与されているIPアドレスに限ります
最大TTL1-30 (初期値:20)
1hopごとの試行回数1-3 (初期値:1)
1回の試行ごとの待ち時間1-5 (初期値:1)
clear

各機能が持つ一時情報(セッションやキャッシュ、およびログ等)をクリアすることができます。

パラメータはテキストエリアに入力するか選択肢から選ぶことができます。

パラメータ説明
arp-cacheARPキャッシュをクリアする
counter interface allインタフェースの各種カウンタ値をクリアする
counter routeIPv4経路の参照数をクリアする
counter route ipv4
counter route6IPv6経路の参照数をクリアする
counter route ipv6
filter stateIPv4動的フィルタにより生成されたルールをクリアする
filter state ipv4
filter6 stateIPv6動的フィルタにより生成されたルールをクリアする
filter state ipv6
floatlink name-serviceフロートリンクのネームサーバへアクセスし、ノードIDとIPアドレスの対応を更新する
floatlink interface allフロートリンクを使用するすべてのインタフェースの状態をクリアする
ike peer allIKE phase1 で確立したすべてのセキュリティアソシエーションをクリアする
ipsec allIKE phase1 および IKE phase2 で確立したすべてのセキュリティアソシエーションをクリアする
ipsec security-association allIKE phase2 で確立したすべてのIPsecセキュリティアソシエーションをクリアする
l2tp session allL2TPv3セッションをクリアする
l2tp session interface l2tp0
l2tp tunnel allL2TPv3トンネルをクリアする
l2tp tunnel interface l2tp0
l2tp tunnel interface rac0rac0インタフェースのL2TPトンネルをクリアする
lldpLLDPの状態をクリアする
logサービスアダプタが保持しているログをクリアする
nat-sessionNATにより動的に生成されたすべてのNATセッションをクリアする
nat-session ipv4
nat6-sessionNAT6のセッションをクリアする
nat-session ipv6
ndp-cacheサービスアダプタが保持するNDPキャッシュをクリアする
pppac session allすべてのPPPACセッションをクリアする
pppac session protocol l2tpL2TPを使用しているPPPACセッションをクリアする
pppac session protocol pptpPPTPを使用しているPPPACセッションをクリアする
pppac session protocol pppoePPPoEを使用しているPPPACセッションをクリアする
pppac session interface pppac0pppac0インタフェース上のセッションをすべてクリアする
route all動的経路制御で受けたすべての経路をクリアする
route6 all動的経路制御腕受けてすべてのIPv6経路をクリアする
router-advertisement interface allルータ広告で取得した情報をクリアし、RSを送信する
ssh known-hosts-cacheSSHクライアント機能で用いる、known hosts キャッシュデータベースをクリアする
statistics application-gatewayアプリケーションゲートウェイ機能の統計用カウンタ値をクリアする
reset

モバイルデータ通信端末をリセットすることができます。

resetコマンドの実行方法は以下の通りです。

コマンドの実行方法resetに続くパラメータをテキストエリアに入力します
wol

Wake On LANパケットを送信することができます。

コマンドの実行方法
  • MACアドレス/送信先インタフェースを指定して送信します
  • MACアドレス/IPアドレス:ポート番号を指定して送信します
measure

ファイルダウンロードの速度を測定することができます。

パラメータ説明
ダウンロード対象ファイルのURL

任意指定 (http、http、ftpが利用可能)

  • 未入力時はサービスホストの測定用URLを使用(10MB)
接続元IPアドレス

任意のIPアドレス (初期値:自動判定)

  • サービスアダプタに付与されているアドレスに限ります
tcpdump

バックグラウンドでパケットキャプチャを実行し、後からキャプチャデータを取得できます。

パラメータ説明
インタフェース

省略できません。必ず入力してください。

  • パケットキャプチャを行うインタフェース名を入力してください
パケットの絞り込み条件

任意の絞り込み条件

  • キャプチャ対象パケットを絞り込むことができます。書式は「https://www.tcpdump.org/」の書式に準じます
  • 例:host 203.0.113.1
    • 送信元または送信先IPアドレスが203.0.113.1のパケット
  • 例:port 53 and dst 203.0.113.1
    • 53番ポートかつ送信先アドレスが203.0.113.1のパケット
iperf, iperf3

2台のサービスアダプタ間の通信品質を測定できます。

パラメータ説明
測定期間測定期間を変更する場合に値を指定します
測定用トラフィックのビットレート

大きなビットレートで測定する場合に指定します

ペイロード長

特定のペイロード長での測定を目的とする場合に値を指定します

送信元IPアドレス特定のIPアドレスを送信元とする必要がある場合に、サービスアダプタに付与されているいずれかのIPアドレスを指定します
dig

DNSサーバへDNSレコードを問い合わせることができます。

パラメータ説明
ドメイン名

省略できません。必ず入力してください。

  • 有効なドメイン名または IP アドレスを入力してください。
レコードタイプドロップダウンメニューからA, AAAA, CNAME, MX, NS, PTR, SOA, SRV, TXTを選択してください。
DNSサーバ未入力の場合はコンフィグに設定されているリゾルバ(resolver)のDNSサーバが使用されます。
  • 有効なドメイン名またはIPアドレスを入力してください。
プロトコルドロップダウンメニューからudp,tcpを選択してください。
再帰問い合わせ有効・無効を選択してください。
詳細の表示有効・無効を選択してください。