管理通信と通信要件

自動接続・自動設定

サービスアダプタをアクセス回線に接続して電源を投入すると、クラウドサーバにアクセスして自身のモデル-シリアル番号に対応するコンフィグを自動取得します。また、その後に操作用接続確認を実施します。

初期状態におけるサービスアダプタの起動シーケンスは以下のとおりです。

サービスアダプタごとの起動状況はコントロールパネルで参照できます。

コンフィグの自動取得

サービスアダプタは、起動するとまずインターネットへの接続を自動でセットアップします。このとき回線の種別は自動で判別されます。また、認証が必要な回線種別の場合は、内部的に保持するコンフィグ取得専用アカウントを使用します。

インターネット通信が可能になると、LS(Location Server)にアクセスしてRS(Resource Server)の情報(Location-Config)を取得します。

続いてRSにアクセスして「コンフィグ」を取得し、システムに反映させます。サービスアダプタはこの設定内容に基づいて動作しますが、クラウドから管理が可能であるかを「接続確認」によって確認します。

接続確認

サービスアダプタは、「起動時コンフィグ」の取得と反映が完了すると、自動的に「接続確認」を行いクラウドから管理が可能であるかテストします。

接続確認は、コンフィグの誤りや配線の誤り、あるいはISPサービスが未開始などの要因で失敗することがあります。

接続確認に失敗すると、サービスアダプタはコンフィグの取得失敗とみなして自発的にコンフィグの再取得を繰り返します。

認証情報キャッシュ

サービスアダプタは、コンフィグ取得に成功するとLS/RSへアクセスするための認証情報をキャッシュとして内部ストレージに保存し、次回以降の起動時はRSへのアクセスから開始します。

管理用通信

サービスアダプタは、クラウドサーバとの相互通信が可能である必要があります。プリセットプランでは以下に示すクラウドサーバとの通信要件を満たすように自動的に設定されます。

クラウドサーバのネットワーク

IIJマルチプロダクトコントローラサービスのクラウドサーバは、次のネットワークセグメントに所属します。

アドレスファミリセグメント
IPv4

202.221.49.0/24

202.221.50.0/24

202.221.51.0/24

IPv62001:240:bb88::/48

少なくとも一方のアドレスファミリのネットワークセグメントと通信可能である必要があります。

ポート番号

クラウドサーバとサービスアダプタが待受けに使用するポート番号は次の通りです。

サーバ

80/TCP

443/TCP

10010/UDP

10162/UDP

サービスアダプタ

22/TCP

10443/TCP

HeartBeatの送信

サービスアダプタは、稼働統計情報を5分間隔でサービスホストに送信します。

HeartBeatパケットには次のデータを含みます。

項目
サービスアダプタの識別子Distribution ID
CPU使用率直近5分間の平均値(%)
メモリ使用量現在値(byte)
イーサネットインタフェースの送信/受信トラフィック直近5分間の平均値(bps および pps)