エージェントのインストール

バックアップを取得するには、バックアップ対象のサーバにエージェントをインストールします。

エージェントの動作要件
ソフトウェア要件

ソフトウェア要件については、Acronis社が提供しているオンラインドキュメント「ソフトウェア要件」をご覧ください。

なお、エージェントfor Linuxには、エージェントをインストールする際に自動的にインストールされる、以下のパッケージが必要です。

Linuxディストリビューションパッケージ名
CentOS
  • kernel-devel
  • gcc
  • make
  • elfutils-libelf-devel
  • perl
Red Hat Enterprise Linux
  • kernel-devel
  • gcc
  • make
  • elfutils-libelf-devel
  • perl
Ubuntu
  • linux-headers
  • linux-image
  • gcc
  • make
  • perl
【注意】

プライベートゲートウェイオプションをご契約の場合は、パッケージを手動でインストールする必要があります。詳しくは、Acronis社が提供しているオンラインドキュメント「手動のパッケージインストール」をご覧ください。

ハードウェア要件

ハードディスク領域の要件は、以下のとおりです。

エージェントの種類ハードディスクの領域
エージェントfor Windows550MB

エージェントfor Linux

500MB
VMwareエージェント700MB

メモリ使用量は、オペレーティングシステムと実行中のアプリケーションに300MBを加えたものです。エージェントが処理するデータの量や種類により、最大使用量が2GBに達する場合があります。

通信要件

バックアップ対象のサーバ(エージェント導入対象サーバ)がインターネット上のAcronisサーバと通信可能である必要があります。

以下のTCPポート番号で送受信できるように、ファイアウォールのACLの許可を設定してください。

ポート番号用途
443、8443これらのポートは、「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」へのアクセス、エージェントの登録、証明書のダウンロード、ユーザー認証、及びクラウドストレージからのファイルダウンロードに使用されます
7770~7800これらのポートは、バックアップManagement Serverとの通信に使用されます
44445このポートは、バックアップ時及び復元時のデータ転送に使用されます


Acronisサーバのホスト名、IPアドレス、及びポート情報は、以下のとおりです。

DatacenterホストIPアドレスポート
Nagano, Japan


















cloud.acronis.com

45.11.129.61443
45.11.129.62
jp-cloud.acronis.com

45.254.38.50
45.254.38.51
ams7787-jp-cloud.acronis.com45.254.38.52
ams7788-jp-cloud.acronis.com45.254.38.53
ams7789-jp-cloud.acronis.com45.254.38.54
ams7790-jp-cloud.acronis.com45.254.38.55
ams7791-jp-cloud.acronis.com45.254.38.56
ams7792-jp-cloud.acronis.com45.254.38.57
ams7793-jp-cloud.acronis.com45.254.38.58
ams7794-jp-cloud.acronis.com45.254.38.61
ams7795-jp-cloud.acronis.com45.254.38.64
ams7796-jp-cloud.acronis.com45.254.38.65
ams7797-jp-cloud.acronis.com45.254.38.69
ams7798-jp-cloud.acronis.com45.254.38.70
ams7799-jp-cloud.acronis.com45.254.38.71
ams7800-jp-cloud.acronis.com45.254.38.72
ams7801-jp-cloud.acronis.com45.254.38.73
agents-jp-cloud.acronis.com119.82.30.224
119.82.30.225
rs-jp-cloud.acronis.com45.254.38.50
jp-bc-baas.acronis.com45.254.38.50
45.254.38.51
cloud-wr-jp1.acronis.com45.254.38.50
45.254.38.51


バックアップゲートウェイサーバは、以下のとおりです。

バックアップ保存先のリージョンホストIPアドレスポート
西日本リージョンgw001.sbu.iijgio.jp210.148.84.8744445
210.148.84.88
210.148.84.89
gw004.sbu.iijgio.jp133.110.254.100
133.110.254.101
133.110.254.102
東日本リージョンgw002.sbu.iijgio.jp210.148.84.90
210.148.84.91
210.148.84.92

掲載内容の全部または一部を、事前の告知なしに変更する場合があります。

アクセス先のサーバIPは、「Acronis Cyber Protect: Access ports and hostnames」の情報(Japanの欄)をご覧ください。詳細な要件を確認するには、「インストールする前に」をご覧ください。

エージェントをダウンロードする

バックアップ対象のサーバにエージェントをインストールする前に、エージェントをダウンロードします。ダウンロードの操作は、以下のとおりです。

【参考】

「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」へのログイン方法について詳しくは、「ログインする」をご覧ください。

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」画面の右上にある人型のアイコンをクリックし、表示されるプルダウンメニューから「ダウンロード」を選択します。

「ダウンロード」画面が表示されます。

2.バックアップ対象となるOSの行にあるダウンロードアイコンをクリックします。

プラットフォームインストーラ備考
Windows 64bitプラットフォームAll agents for Windows64-bit)すべてのモジュールが含まれているため、サイズは大きいです
Agent for WindowsWebインストール版ため、サイズは小さいです。インストール時に、必要なモジュールをインターネット経由でダウンロードします
Linux x86-64プラットフォームAgent for Linux(64-bit)

選択したOS用のインストーラがダウンロードされます。

3.以下の画面が表示された場合は、「ファイルを保存する」をチェックし、「OK」をクリックします。

4.保存したインストーラを、バックアップ対象のサーバへファイル転送します。

以上でエージェントのダウンロード作業は終了です。

エージェントをインストールする

エージェントのインストール方法はサーバごとに異なります。それぞれ以下の手順でインストールします。

エージェントfor Linuxの場合

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」からダウンロードしたインストーラ「Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin」を対象サーバへ転送し、以下のコマンドを実行します。

$ ./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin

インストーラが起動し、「Component Selection」画面が表示されます。


HTTPプロキシを経由してインストールする場合は、以下のように--http-proxy-hostオプションと--http-proxy- portオプションを指定し実行します。

以下は、HTTPプロキシサーバのIPアドレスが「192.168.1.12」、PORTが「3128」の場合の例です。

$ ./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin --http-proxy-host=192.168.1.12 --http-proxy-port=3128

2.Tabキーで「Acronis Backup Agent for Linux」を選択し、Enterキーで確定します。続いて、Tabキーで「Next」を選択し、Enterキーで確定します。

3.「Message」画面が表示された場合は、Tabキーで「Continue」を選択し、Enterキーで確定します。

Acronis Backup Agentのセットアップに必要なパッケージがインストールされます。インストールが完了すると、「Backup Agent」画面が表示されます。

4.Tabキーで「Show registration info」を選択し、Enterキーで確定します。

「Registration info」画面が表示されます。

5.「Registration code」を控えます。

登録操作が完了すると自動的に「Exit」画面が表示されます。画面を閉じないでください。

6.Webブラウザで以下のURLにアクセスし、ログインします。

https://jp-cloud.acronis.com/bc/reg

詳しくは、「ログインする」をご覧ください。

「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」画面が表示されます。

7.画面左側で「デバイス」、「すべてのマシン」の順に選択し、「追加」をクリックします。

「デバイスの追加」画面が表示されます。

8.「コードによる登録」の「登録」をクリックします。

「デバイスの登録」画面が表示されます。

9.「登録コード」に手順5で控えた「Registration code」の内容を入力し、「コードを確認」をクリックします。

画面内に「マシン名」が表示されます。

10.「登録を確認」をクリックします。

「デバイスの登録」画面が閉じられます。

11.インストーラの「Installation Completed」画面で「Exit」が選択されていることを確認し、Enterキーを押します。

以上で、エージェントのインストール作業は終了です。

エージェントfor Windowsの場合
【注意】

インストーラには、標準インストーラとWebインストーラがあります。標準でダウンロードされるWebインストーラは、お客様システムのネットワーク環境に設定されたファイアウォールなどにより、Acronis社のWebサーバに接続できない場合があります。この場合は、標準インストーラを使用してエージェントをインストールしてください。詳しくは、「Acronis Backup & Recovery: Types of Installation Files」をご覧ください。

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」からダウンロードしたインストーラ「CyberProtect_AgentForWindows_x64.exe」を、対象サーバへ転送して実行します。

HTTPプロキシを経由してインストールする場合は、あらかじめブラウザにプロキシサーバを設定します。詳しくは、「プロキシサーバー設定の構成」をご覧ください。

「Windowsエージェントのセットアップへようこそ」画面が表示されます。

2.「インストール」をクリックします。

インストールが開始され、画面内に「もう少しで完了します...」が表示されます。

3.「マシンの登録」をクリックします。

「デバイスの登録」画面が表示されます。

4.「登録を確認」をクリックします。

画面内に「成功」が表示されます。

5.「OK」をクリックします。

「VMwareエージェントのセットアップへようこそ」画面に、「インストールに成功しました。」が表示されます。

6.「閉じる」をクリックします。

以上で、エージェントのインストール作業は終了です。

エージェントfor VMware Windows版の場合

HTTPプロキシを経由してインストールする場合は、あらかじめブラウザにプロキシサーバを設定します。詳しくは、「プロキシサーバー設定の構成」をご覧ください。

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」からダウンロードしたインストーラ「Backup_Agent_for_ESX_web.exe」を、対象サーバへ転送して実行します。

「VMwareエージェントのセットアップへようこそ」画面が表示されます。

2.「インストール」をクリックします。

インストールが開始され、「vCenter ServerまたはESX(i)ホストを指定」画面が表示されます。

3.以下の項目を入力し、「完了」をクリックします。

項目内容
サーバーの名前またはIPアドレスvCenter ServerまたはESX(i)ホストのIPアドレスを入力します
ユーザー名

お客様の統合管理サーバのユーザIDを入力します

  • IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース 仮想化プラットフォーム VWシリーズの場合は「vcadmin」です
パスワードお客様の統合管理サーバのパスワードを入力します

インストールが再開され、画面に「もう少しで完了します...」が表示されます。

4.「マシンの登録」をクリックします。

「デバイスの登録」画面が表示されます。

5.「登録を確認」をクリックします。

画面内に「成功」が表示されます。

6.「OK」をクリックします。

「VMwareエージェントのセットアップへようこそ」画面に、「インストールに成功しました。」が表示されます。

7.「閉じる」をクリックします。

以上で、エージェントのインストール作業は終了です。

エージェントfor VMware仮想アプライアンス(OVF)の場合

プライベートゲートウェイオプションまたはHTTPプロキシ経由の設定を利用する場合は、あらかじめブラウザにプロキシサーバを設定します。詳しくは、「プロキシサーバー設定の構成」をご覧ください。

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」からダウンロードしたインストーラ「ESXAppliance.zip」を、対象のVMware環境へ転送して展開します。

OVFが作成されます。

2.VMware環境にデプロイします。

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 仮想化プラットフォーム VWシリーズをご利用の場合は、インターネットのネットワークアダプタ、及びvCenterと疎通できるネットワークアダプタ(管理ネットワーク)の2つのネットワークアダプタが必要です。

3.作成されたvShpereホストクライアントで仮想マシンの一覧を開き、仮想アプライアンスの仮想ホストの電源を入れてコンソールを開きます。

「Agent for VMware(Virtual Appliance)」画面が表示されます。

4.エージェントのネットワーク設定を変更する場合は、エージェントオプションの対象ネットワーク「eth0」の行にある「Change」をクリックします。

デフォルトではDHCPの利用により自動的に設定されます。

「Network」画面が表示されます。

5.「eth0」のネットワーク設定を指定し、「OK」をクリックします。

設定が保存され、「Agent for VMware(Virtual Appliance)」画面が表示されます。

6.もうひとつのネットワークである「eth1」の行にある「Change」をクリックし、同様に設定します。

プライベートゲートウェイオプションまたはHTTPプロキシ経由の設定を利用する場合は、続けて以下を設定します。

それ以外の場合は、これで設定は終了です。

7.「vCenter/ESX(i)」の行にある「Change」をクリックします。

「Connections」画面が表示されます。

8.vCenter Serverホストを設定するために、以下の項目を入力し、「OK」をクリックします。

項目内容
Server name/IPvCenterのIPアドレスを入力します
User name

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース 仮想化プラットフォーム VWシリーズの場合は、以下を入力します

  • vSphere6.0の場合:vcadmin
  • vSphere6.5の場合:administrator@vsphere.local
Password

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース 仮想化プラットフォーム VWシリーズの場合は、以下を入力します

  • vSphere6.0の場合:vcadminのパスワード
  • vSphere6.5の場合:administrator@vsphere.localのパスワード

「Agent for VMware(Virtual Appliance)」画面が表示されます。

9.「Management Server」の行にある「Change」をクリックします。

「Register agent」画面が表示されます。

10.Management Serverを設定するために、以下の項目を入力し、「OK」をクリックします。

項目内容
Server name/IP

「Cloud」を選択し、以下を入力します

User name本サービスのサービスコード(sbu########)を入力します
PasswordAcronis Cyber Cloudアカウントを有効化した際に設定したパスワードを入力します。詳しくは「Acronis Cyber Cloudアカウントの有効化」をご覧ください。なお、パスワードを忘れた場合は、「お客様窓口」へお問い合わせください

「Agent for VMware(Virtual Appliance)」画面が表示されます。

11.画面をスクロールし、「VIRTUAL MACHINE」の「Time Zone」の行にある「Change」をクリックします。

「Time Zone Selection」画面が表示されます。

12.タイムゾーンを選択し、「OK」をクリックします。

13.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」画面で、ゲストOSがデバイスに登録されていることを確認します。

以上で、エージェントのインストール作業は終了です。