バックアップから復元する

バックアップから復元する手順を説明します。

対象に応じた復元方法は、「復元」をご覧ください。

クラウドサービス(IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースの物理サーバなど)では、復元の際にブータブルメディアを使用できないものがあります。あらかじめ、利用するサービスの仕様を確認してください。

前提条件

復元操作をする場合、必要な条件があります。以下の条件を確認してください。

  • 復元先のマシンOS上でエージェントが稼動している必要があります。
  • VMwareエージェントの場合は、エージェントがインストールされているWindowsマシンが稼動している必要があります。
  • システムが正常に稼動していないマシンに対して、Web管理画面からの復元は実行できませんので注意してください。場合によってはシステムを一度初期化したのち、再度エージェントを導入するなどの準備が必要です。
  • バックアップ元と別のマシンにデータを復元する場合には、復元先のマシンOSにエージェントのインストールが必要です。
  • 別のマシンにシステム全体の上書き復元をおこなう場合は、復元する元となるマシンと、ディスク構成(容量、搭載順等)が一致するように復元先のディスクを構成する必要があります。
  • 復元元のLinuxでLVMを使用されている場合、復元元と同じように復元先のボリューム構成を合わせる必要があります。
  • 別のマシンに復元後は、ネットワークの設定状態に注意してください。殆どの場合で、ネットワークインターフェースが設定されていない状態になり、リモートアクセスができない場合があります。
  • システムの復元中にキャンセル操作を行った場合、経過状況によっては対象サーバのシステムが破壊され、システムが起動不可になる場合がありますので注意してください。
  • Acronis Cyber Cloud サービスコンソールからマシン全体の復元(VMの復元を除く)を実行する際、復元先となるマシンのネットワーク設定は、Webからの復元実行時の各インタフェースの設定状態にもとづいて変更されることがあります。ネットワークの構成によってはWebリストアが実行できなくなるため、復元実行時のみ構成を変更するなどの対応が必要です。
  • Proxyサーバを経由しない場合は、復元先のマシンでデフォルトゲートウェイ設定のみでインターネットに到達できる必要があります。
  • バックアップ先をローカルストレージ(ネットワークフォルダ及びNFSフォルダ)に設定し取得したバックアップからの復元において、復元先のマシンがルータを介してローカルストレージ(ネットワークフォルダ及びNFSフォルダ)と疎通をとるような構成の場合は、復元先のマシンでデフォルトゲートウェイを経由しインターネットとローカルストレージ(ネットワークフォルダ及びNFSフォルダ)に到達できる必要があります。
  • Web管理画面からマシン全体の復元(VMの復元を除く)を実行する際、復元先となるマシンのネットワーク設定は、Webからの復元実行時の各インタフェースの設定状態にもとづいて変更されることがあります。ネットワークの構成によってはWeb復元が実行できなくなるため、復元実行時のみ構成を変更するなどの対応が必要です。

インタフェースの設定がDHCPの場合

引き継がれる情報 なし(DHCPより再取得)
引き継がれない情報 スタティックルート設定


インタフェースの設定がStatic(静的)の場合

引き継がれる情報 IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバの設定
引き継がれない情報 スタティックルート設定
バックアップから復元する

1.「Acronis Cyber Cloudサービスコンソール」にログインします。

詳しくは、「ログインする」をご覧ください。

2.画面の左側で「デバイス」、「すべてのデバイス」の順に選択します。

3.バックアップから復元するマシンの項目をチェックし、「復元」をクリックします。

取得したバックアップの一覧が表示されます。

4.復元するデータを選択し、「復元」をクリックして「マシン全体」または「ファイル/フォルダ」を選択します。

「Recover machine」画面が表示されます。

5.「復元を開始」をクリックします。

必要に応じて復元オプションを指定します。復元オプションについて詳しくは、「復元オプション」をご覧ください。

「最終確認」画面が表示されます。

6.「復元を開始」をクリックします。

復元が開始されます。復元後に復元先のマシンを自動的に再起動するか、確認する画面が表示される場合があります。特別な理由がない限り、再起動するように設定してください。

ブータブルメディアから復元する

1.Acronis Cyber Cloudサービスコンソールにログインします。

詳しくは、「ログインする」をご覧ください。

2.画面右上にあるアイコンをクリックし、「ダウンロード」を選択します。

「ダウンロード」画面が表示されます。

3.一覧から「Bootable media」を選択し、右側にあるダウンロードアイコンをクリックします。

Bootable mediaがダウンロードされ、「ブータブルメディア」画面が表示されます。

4.「登録トークン」の下に表示される文字列をコピーするなどして保存し、「閉じる」をクリックします。

この文字列は、手順11の作業で使用します。

「ブータブルメディア」画面が閉じられます。

5.ダウンロードしたBootable mediaをVMware環境にアップロードします。

【注意】

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 VPC側の操作方法は『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 VPC マニュアル』の「プライベートOSライブラリへインストールメディアをアップロードする」を、操作に関するお問い合わせ方法は「お客様窓口」を、ご覧ください。

6.Bootable mediaを起動状態に設定します。

以下は、VMware Remote Consoleを利用したクライアントデバイスへの接続例です。ローカルでBootable mediaをマウントしています。

「Acronis Rescue Media」画面が表示されます。

7.「Rescue Media」をクリックします。

「Bootable Backup Agent」画面が表示されます。

8.「Configure network」をクリックします。

「Network Settings」画面が表示されます。

9.以下の項目を確認し、「OK」をクリックします。

項目 内容
Hardware address 接続するネットワークのMACアドレスが表示されます
Status 「Connected」が表示されます
Auto configuration 項目のチェックを外します
IP address ご利用のネットワークのIPアドレスを入力します
Subnet mask ご利用のネットワークのサブネットマスクを入力します
Default gateways ご利用のネットワークのデフォルトゲートウェイサーバのIPアドレスを入力します
DNS servers 参照DNSサーバのIPアドレスが表示されます。この参照DNSサーバでインターネット上のFQDNの名前解決ができることを、あらかじめ確認してください
【参考】

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 VPCの操作方法は『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 VPC マニュアル』の以下のページを、操作に関するお問い合わせ方法は「お客様窓口」を、ご覧ください。

「Bootable Backup Agent」画面が表示されます。

10.「Register media」をクリックします。

「Registration」画面が表示されます。

11.「Registration token」に手順4で表示された登録トークンの内容を入力し、「Register」をクリックします。

「Welcome to ‘###.###.##.##’」画面が表示されます。

12.「Recover」をクリックします。

「Recover data」画面が表示されます。

13.「Required」をクリックします。

「Browser for Location」画面が表示されます。

14.「Cloud storage」にサービスコード(sbu########)が表示されていることを確認し、「OK」をクリックします。

バックアップデータを暗号化している場合は、「Access Credentials」画面が表示されます。

15.「Password」に暗号化パスワードを入力し、「OK」をクリックします。

「Data to Recover Selection」画面が表示されます。

16.復元するバックアップデータを「Archive name」から探し、戻したい時点を「Created」から選択します。マシン全体を復元するために「Backup contents」から「Volumes」を選択し、復元するすべてのボリュームの項目をチェックします。

「Created」はUTC表記です。

「Where to recover」欄に選択した復元内容が表示されます。

17.復元内容を確認し、「OK」をクリックします。

復元処理が開始され、以下の復元ステータスの詳細画面が表示されます。

18.「Schedule」が「Manual」に、「Last result」が「Succeeded」になっていることを確認し、「Close」をクリックします。

「Recovery Bootable Media」画面が表示されます。

19.画面上部の「Actions」をクリックし、「Exit」を選択します。

「Bootable Backup Agent」画面が表示されます。

20.「Turn off」をクリックして電源を切るか、「Reboot」をクリックして再起動します。

以上で復元は終了です。