インターネットアクセスモジュール

NPSにインターネット接続及び付加機能を追加するには、インターネットアクセスモジュールをご契約ください。

品目

本モジュールには、インターネット接続帯域に応じた以下の品目があります。

品目 帯域品目 内容
IP-1 ベストエフォート 上限1Gbpsベストエフォートの通信帯域です
帯域確保(1Mbps~500Mbps) 左記範囲により通信帯域を確保して提供します
IP-2 ベストエフォート 上限1Gbpsベストエフォートの通信帯域です。2つのNPSにそれぞれインターネットへの接続点を作成し、冗長化します
帯域確保(1Mbps~500Mbps) 左記範囲により通信帯域を確保して提供します。2つのNPSにそれぞれインターネットへの接続点を作成し、冗長化します

帯域確保品目は、1Mbps単位で選択できます。

「ベストエフォート」から「帯域確保」に変更する際、及び「帯域確保」から「ベストエフォート」に変更する際は、インターネット接続が一時的に中断され、グローバルIPアドレスが変更されます。

機能
インターネット接続

NPSとインターネットとの境界で、NAPTによってプライベートIPアドレスとIPv4グローバルアドレスが相互に変換されます。NPSとインターネットとの境界ごとに弊社から1つ割り当てられるIPv4グローバルアドレスを、すべてのクライアント端末で共有します。

インターネットからはNPS内部に対してアクセスはできません。

本モジュールを契約すると、NPS内で本モジュールがデフォルトルートに設定されます。

お客様持ち込みグローバルIPv4アドレスを利用することはできません。

NAPTのセッション数は最大65,536です。

エンハンストファイアウォールモジュールと併用する場合、NAPTは本モジュールでは提供しません。

NAPTはTCP/UDP/ICMPに対してのみ有効です。

冗長構成

IP-2を契約すると、弊社より以下のように冗長構成でインターネット接続を提供します。

ご契約時に、アクティブとなるNPSを指定してください。

アクティブ側で障害を検知した場合、スタンバイ側に自動的に切り替わります。

1つのNPSグループにIP-1を2つ契約した場合はそれぞれのNPSからインターネット接続ができます。

その他のモジュールがインターネット接続する際には該当モジュールが属するNPSにあるインターネットアクセスモジュールからインターネットに接続できます。

片側のIP-1で障害を検知した場合、もう片方に自動的に迂回します。

いずれの構成でも、インターネットとの境界ごとにグローバルIPv4アドレスは異なります。また、冗長する2つのモジュール間でNAPTセッションの同期は行いません。

DNSフォワーダ

本モジュールを契約すると、弊社よりDNSフォワーダを1つ提供します。更に、インターネットの名前解決ができるキャッシュDNSサーバを弊社より提供します。参照用DNSサーバでDNSフィルタを適用するかどうかを選択できます(DNSフィルタの利用有無はNPSグループ内で一意となります)。

DNSフィルタを有効にする場合、参照用DNSサーバへの名前解決要求を弊社が生成するC&Cサーバ(command and controlサーバの略称。マルウェアが感染した機器に対して指令または制御を行うサーバ)の情報と照合し、通信先がC&Cサーバなどと合致した場合、その悪性通信を遮断します。

アプリケーションゲートウェイ

本モジュールを経由するすべてのHTTP及びHTTPSによる通信を、強制的に任意のプロキシサーバ(インターネット上にあるものに限る)へ中継できます。

本機能を有効にすると、本モジュールを透過型プロキシとして利用できます。

URLフィルタ

本モジュールを経由するHTTPによる通信に対して、URLフィルタを設定できます。

本機能で通信をブロックした場合は、ステータスコード403及びブロックしたことを示すメッセージが、クライアントに対するHTTPレスポンスとして表示されます。これらの表示は、Webブラウザの言語設定に従い、日本語または英語で表示されます。

URLフィルタリング方式
  • ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式から選択できます。
URLフィルタ仕様
  • 512ルールまでのフィルタを設定できます。
  • ワイルドカード(*)を128文字まで指定できます。
  • ワイルドカードのみでは指定できません。
  • IPアドレスを直接指定したアクセスを禁止できます。
  • httpsからはじまるURLは指定できません。
パケットフィルタ

本モジュールとNPSとの接続点を通過するパケットに対して、通信制御ができます。

設定項目 設定内容 設定対象
アクセス制御ルール

ステートフルフィルタ、ステートレスフィルタを選択できます。ステートレスフィルタを選択した場合、戻り通信も考慮したフィルタポリシーを設定してください。なお、冗長構成をとっていたとしてもステートの同期はされません

モジュール単位
ルールに合致しない場合の動作 ポリシールールに合致しない通信を許可するか拒否するかを選択できます モジュール単位
マッチフィールド 通信方向 NPSからインターネット方向のみ

ポリシー単位

最大100ルール指定できます

アクション ポリシールールに合致した通信を許可するか拒否するかを選択できます
IPv4プロトコル TCPパケット、UDPパケット、TCPとUDPパケット、ICMPパケット、すべてのIPパケット、特定のプロトコル番号のパケットから選択できます
通信元IPアドレス 対象パケットの通信元アドレスを指定できます
通信元ポート番号 対象パケットの通信元ポート番号を指定できます
通信先IPアドレス 対象パケットの通信先アドレスを指定できます
通信先ポート番号 対象パケットの通信先ポート番号を指定できます
ログ フィルタのログ機能の有効/無効を選択できます

ポリシー単位

最大100ルール指定できます

フィルタステートTTL ステートフルフィルタを選択した場合、動的フィルタの有効時間を指定できます(10-180秒)

ポリシー単位

最大100ルール指定できます

インターネット向け経路の広報

他のモジュールに対してデフォルトルートの経路広報を行います。

本機能を無効にすると、インターネットゲートウェイを本モジュールから容易に切り替えることができます。

インターネットアクセス経路変更等の理由で、本モジュールからデフォルトルートを他のモジュールに広報しない場合は、本機能を無効にしてください。

契約条件
IP-1

1つのNPSにつき本モジュールを1つ契約できます。

NPSグループごとに、本モジュールを2つまで契約できます。

IP-1を2つ契約している場合、IP-2へ品目変更できません。

IP-2

NPSグループごとに、本モジュールを1つまで契約できます。

IP-1へ品目変更できません。