コントロールパネル及びフローサービス管理コンソールのメモリグラフの違い

コントロールパネルに表示されるメモリのグラフについて

コントロールパネルのメトリクスに表示されるメモリ使用率のグラフは、クラウドデータハブの仮想マシンのメモリ使用状況を示しています。

使用状況の目安として、ご契約のサーバスペックの搭載メモリ量に対して、メモリ使用率が80%以内で安定している場合は問題ありません。

メトリクスの項目について詳しくは、『IIJクラウドデータプラットフォームサービス マニュアル』の「メトリクス」をご覧ください。


フローサービス管理コンソールに表示されるメモリのグラフについて

フローサービス管理コンソールに表示されるメモリ使用量のグラフは、フローエンジンのプロセスが使用しているメモリ量を示しています。

このメモリ使用量はフローエンジンのプログラムから見たものであり、コントロールパネルのグラフとは一致しません。

グラフの見方

Useの値がTotalの値に近づいていないかを確認します。

項目 内容
Total 総獲得メモリの量です
Use Totalのうち使用しているメモリの量です

Useの値がTotalの値に達すると、アロケートエラーが発生し、フローが停止する可能性がありますので注意してください。


メモリ使用量の上限

Asteria Warpの設定では、メモリ使用量の上限を物理メモリの50%としています。

この設定は、Asteria Warpが取得するメモリ総量に関するものであり、フローサービス管理コンソール等、メモリ確保が必要な領域については別途メモリを使用しています。

本サービスで提供するアプリケーション、及び監視等の運用を行うツールについても、別途、メモリを使用しています。

なお、本サービスを安定的に運用するため、メモリ使用量の上限は変更できません。


メモリ使用量以外の項目

フローサービス管理コンソールに表示されるグラフについて、メモリ使用量以外の項目は以下のとおりです。

項目 内容
キューサイズ 処理待ちキューにたまっている量を表示します。たまっている量が多ければ多い程、処理が滞留しており、システムの許容量を超えたリクエストが来ていることを示します
処理数 単位時間あたりに処理した数を表示します
  • Accepter:リクエストを受けた数
  • WorkerIn:リクエストの処理を開始した数
  • WorkerOut:リクエストの処理が終了した数
処理時間 1処理あたりにかかった時間を表示します
Workerスレッド数 実際に処理を担当するWorkerスレッドの状態を表示します
  • Run:処理中のスレッドの数
  • Pool:キューにリクエストがたまるまで待っているスレッドの数
  • Dead:処理に入ってから予定時刻までに終了していないスレッドの数(Deadステータスになったスレッドは再利用されない)