ここでは、暗号化したファイルを復号化、またはストリーム型で復号化する、以下の2つの方法を説明します。

暗号化したファイルを復号化する

1. 暗号化したファイルを読み出すために、FileGetコンポーネントを配置します。

2.FileGetコンポーネントのプロパティを設定します。

「ファイルパス」は、暗号化したファイルを指定します。

ストリーム型で復号化する場合は、暗号化したときと同じ設定をします。

3.DecryptAESコンポーネントを配置します。

4.DecryptAESコンポーネントのプロパティの「パスワード」に、暗号化したときに設定したパスワードを設定します。

ストリーム型で復号化する場合は、復号化させるファイルの元のカラムの分を設定します。

5.FilePutコンポーネントを配置します。

6.FilePutコンポーネントのプロパティで、復号化したファイルの保存先とファイル名を指定します。

ストリーム型で復号化する場合は、暗号化前と同じ設定を行い、「出力エンコーディング」は「UTF-8」を指定します。フィールドも同様に、暗号化前と同じ数のフィールド（項目数）を設定します。

7.以下のフローになること、及びエラーが発生しないこと（必須プロパティが設定されていない、コンパイルエラー、ファイルパスの指定がないなど）を確認し、保存します。

8.フローを実行します。

9.フローが正常に終了すること、加えて、出力されたファイルの中身が、暗号化される前の状態で表示されることを確認します。

以上で、暗号化したファイルの復号化は完了です。

データ読み込みで一部を復号化する

ここでは、部分的に暗号化されたCSVファイルのレコードを復号化しますが、RDBGetで読み出したレコードを復号化することもできます。

1.部分的に暗号化されたデータソースを読み出すために、RecordGetコンポーネントを配置します。

2.RecordGetコンポーネントのプロパティを設定します。

「ファイルのエンコーディング」は、「UTF-8」を設定します。

ストリーム型で復号化する場合は、暗号化したファイルの情報に合わせて設定します。「出力エンコーディング」は、「UTF-8」を指定し、フィールドは復号化対象と同じ数のフィールドを設定します。

3.マッパーコンポーネントを配置します。

4.マッパーで暗号化するフィールドを、DecryptAES関数を使用して暗号化の設定を行います。

マッパーコンポーネントのプロパティを、任意の値で設定します（以下の画面例では変更していません）。

基本

マッパー変数

プロパティは、復号化する形式によって変更します。

ストリーム型で復号化する場合は、「ストリーム型」を「CSV」、「出力エンコーディング」を「UTF-8」で指定し、フィールドは存在する数の分を設定します。

5.マッピングウィンドウで、マッピング領域にDecryptAES関数を2つ配置し、以下のように繋ぎます。

6.配置したDecryptAES関数を、それぞれに設定します。

「パスワード」は、暗号化のときに設定した文字列を設定します。

field2→DecryptAES関数→field2

field4→DecryptAES関数→field4

7.ワークスペースで、FilePutコンポーネントを配置します。

8.復号化したファイルの出力先ディレクトリとファイル名を設定します。

ストリーム型で復号化する場合は、暗号化しているものと元と同じ設定をします。

9.以下のフローになること、及びエラーが発生しないこと（必須プロパティが設定されていない、コンパイルエラー、ファイルパスの指定がないなど）を確認し、保存します。

10.フローを実行します。

11.フローが正常に終了すること、加えて、出力されたCSVファイルの2列目と4列目が復号化されていることを確認します。

以上で、データ読み込みによる一部の復号化は完了です。