Type-A(新規受注停止)

【注意】

Type-Aは2017年11月30日をもって新規受注を停止しました。

今後はIIJプライベートアクセスサービス Type-C を利用してください。詳細については「Type-C及びType-D」をご覧ください。

Type-A(以下、本タイプ)の基本的な提供構成と仕様を示します。また、本タイプは標準で冗長構成を提供します。

制限事項
  • 複数の本サービスを冗長化する場合、別途マルチホームオプション契約が必要です。
  • セカンダリポートを主たる接続として常用することはできません。

物理層

収容スイッチそれぞれにお客様ルータが1台ずつ接続する構成です。

提供データセンター及び、提供インタフェース

構内回線接続

構内回線を利用して接続可能な提供データセンター及びインタフェースは以下のとおりです。

提供データセンター 10BASE-T
100BASE-TX
1000BASE-T 1000BASE-LX 10GBASE-LR
練馬DC
池袋DC
高津DC

キャリア回線接続

キャリア回線を利用して接続可能な提供データセンター及びインタフェースは以下のとおりです。

提供データセンター 10BASE-T
100BASE-TX
1000BASE-T 1000BASE-LX 10GBASE-LR
練馬DC
池袋DC
高津DC
選択可能なインタフェース種類及び設定

項目
IIJ収容設備インタフェース規格 1000BASE-T

IIJ収容設備コネクタ

RJ-45
IIJ収容設備ケーブル UTP CAT5e以上
お客様ルータ※1インタフェース規格

下記の中から1つ選択できます

  • 10BASE-T
  • 100BASE-TX
  • 1000BASE-T

お客様ルータ※1コネクタ

RJ-45
お客様ルータ※1Speed/Duplex
  • 利用するインタフェース規格に応じて選択可能な設定が異なります
  • 下記対応表「インタフェース規格毎の選択可能なSpeed/Duplex設定一覧」をご覧ください

※1:キャリア回線を利用する場合は本サービス収容スイッチに終端するキャリア提供機器に相当します。

Speed/Duplex設定一覧

コネクタ形状 インタフェース規格 10Mbps/Full Duplex 100Mbps/Full Duplex 1000Mbps/Full Duplex Auto Negotiation/Auto Negotiation
RJ-45コネクタ 10BASE-T × × ×

100BASE-TX

× ×

1000BASE-T

× × ※1

※1:お客様ルータで1000Mbps/Full Duplexを設定する場合、IIJ収容設備はRFCに準拠したAuto/Autoを設定します。本サービスは、お客様が利用するルータの動作を保証しません。お客様ルータの動作については、機器ベンダーにお客様自身で確認してください。

データリンク層

項目 説明

スイッチポートモード

アクセスポートまたはトランクポート

多重拡張オプションまたは境界セグメント追加オプション利用時には、トランクポートのみを提供します

トランクポート

VLANタギング (IEEE802.1Q)

-
VLAN ID指定者 本サービス お客様による指定はできません
MTU 1500 お客様による指定はできません
最大MACアドレス学習数 256 -
上限帯域設定

契約した品目に合わせて上限帯域を設定

多重拡張オプションを契約の場合、被接続先ごとに上限帯域を設定することができます。詳細は多重拡張オプションをご覧ください。なお、多重拡張オプション含めた合計は本タイプの契約帯域以下である必要があります

制限事項
  • 本タイプはSpanning Tree Protocol等のBPDUを検出するとインタフェースを閉塞します。自動復旧はしません。インタフェース閉塞が起きた場合は「IIJサポートセンター」へお問合せください。
  • 本タイプは短時間に大量のBUM (Broadcast, Unknown Unicast, Multicast) トラフィックを検出すると破棄するstorm controlを実施しています。
  • 本タイプのプライマリポートおよびセカンダリポートは、同一のレイヤー2ネットワークに接続しないでください。これにより、レイヤー2ループの発生を回避できます。

ネットワーク層

本タイプは、IPv4アドレスのみ対応しており、IPv6アドレスには対応していません。

デフォルトゲートウェイの冗長化プロトコル

収容ルータはデフォルトゲートウェイの冗長化プロトコルとしてHSRPまたはVRRPを利用します。

境界セグメントでお客様ルータが以下の冗長化プロトコルを利用する場合は、IDが収容ルータと重複しないように設定してください。

プロトコル ID 収容ルータ設定
VRRP VRID 100及び250から255
HSRP IPv4 HSRP Group ID 100及び250から255
HSRP version2 HSRP Group ID 100及び4090から4095

アドレッシング

アドレッシングの仕様は以下を参照ください。

機器冗長を行わない場合、お客様ルータのIPアドレスはネットワークアドレス+4のみを利用します。

項目 説明
境界セグメント(ネットワークアドレス)の割り当て者 お客様 この値は変更できません。
境界セグメント(ネットワークアドレス)のサイズ /29 この値は変更できません。
収容ルータVIPアドレスの割り当て ネットワークアドレス+1 この値は変更できません。
プライマリ収容ルータアドレスの割り当て ネットワークアドレス+2 この値は変更できません。
セカンダリ収容ルータアドレスの割り当て ネットワークアドレス+3 この値は変更できません。
お客様ルータVIPアドレス の 割り当て ネットワークアドレス+4 この値は変更できません。
プライマリお客様ルータアドレスの割り当て ネットワークアドレス+5 この値は変更できません。
セカンダリお客様ルータアドレスの割り当て ネットワークアドレス+6 この値は変更できません。

収容ルータとお客様ルータの境界セグメントを192.0.2.0/29として、下記に例を示します。

項目 説明
収容ルータVIPアドレス

192.0.2.1

192.0.2.0/29 +1の値
プライマリ収容ルータアドレス 192.0.2.2 192.0.2.0/29 +2の値
セカンダリ収容ルータアドレス 192.0.2.3 192.0.2.0/29 +3の値
お客様ルータVIPアドレス 192.0.2.4 192.0.2.0/29 +4の値
プライマリお客様ルータアドレス 192.0.2.5 192.0.2.0/29 +5の値
セカンダリお客様ルータアドレス 192.0.2.6 192.0.2.0/29 +6の値

ルーティング

スタティックルーティング、もしくはダイナミックルーティング(BGP)のどちらか1つを選択できます。

スタティックルーティング

本サービスはお客様ルータのVIPをネクストホップとしてスタティックルーティングを設定します。

スタティックルーティングの設定値は以下をご覧ください。

項目 説明
ネクストホップIPアドレス 境界セグメントのネットワークアドレス +4のアドレス この値は変更はできません。本サービスからお客様ルータ宛通信のスタティックルーティングに利用します
最大経路数 128

本サービスからお客様ネットワーク方向の最大経路数です

ダイナミックルーティング

ダイナミックルーティングで構成する場合、本タイプはBGPを利用して、お客様ルータと経路交換をします。

BGPの設定値は以下をご覧ください。

項目 説明
論理接続ペア(pvc)あたりのBGPピア数 2 -
AS番号(収容ルータ) AS65529 この値は変更はできません。グローバルAS番号やお客様指定のAS番号は利用できません
AS番号(お客様ルータ) 規定値AS65300 AS65300-AS65309範囲で選択できます。グローバルAS番号やお客様指定のAS番号は利用できません
ホールドタイム 180秒 この値は変更はできません。お客様ルータが収容ルータより短いホールドタイム値を設定している場合は、お客様ルータの設定値を優先します
キープアライブインターバル 60秒 この値は変更はできません。お客様ルータが収容ルータより短いキープアライブインターバル値(1秒以上)を設定した場合、お客様ルータの設定値を優先します
MD5認証 あり BGPピアはMD5による認証が必要です。お客様機器の都合により利用できない場合、認証無しを認めます
MD5認証キー割り当て者 本サービス お客様による指定はできません
接続モード passive この値は変更はできません。収容ルータからBGPセッションを開始しません
受信経路フィルタ あり この値は変更はできません。お客様が指定した経路と完全一致する経路に限り受信します。本タイプで割り当てたAS番号以外のAS番号をASパスに含む経路をお客様ルータが広報した場合、収容ルータは該当経路を無視します
最大受信経路数 128 -
Community値 透過 この値は変更はできません。PBB連携サービスが付与したBGP Community値を受け取った場合、CPEにそのまま広報します
下りトラフィック制御 あり この値は変更はできません。収容ルータで適切なMED値を設定します。お客様ルータから広報されるMED値を上書きするため、下りトラフィックの制御はできません
上りトラフィック制御 あり この値は変更はできません。優先制御の設定はありません。お客様ルータは収容ルータが広報する収容ルータの仮想IPアドレスをネクストホップとして通信します