リージョン間優先度
リージョン間優先度は、PBBを介した異なるリージョンのSmart HUBネットワーク間で優先順位を設定する機能です。
本機能を利用することで、他のSmart HUBネットワークの持つ経路の優先順位を制御し、冗長構成を実現できます。
Smart HUBネットワークごとに以下のリージョン間優先度を設定することができます。
リージョン間優先度 | 内容 | 指定可能な上限 |
---|---|---|
メイン |
| 1 |
バックアップ |
| 1 |
サブ |
| 複数 |
※1:リージョン間優先度の入れ替え例については「ケース3:「サブ」を用いてリージョン間優先度を入れ替える」をご覧ください。
リージョン間優先度の設定例
ケース1:ある1つのPBBにSmart HUBネットワークを1つのみ接続する
- 1つのみ接続する場合にも、リージョン間優先度の設定が必要です
- 「メイン」または「バックアップ」が設定できます
「サブ」単体での設定はできないため、「サブ」には設定ができません
設定可能なリージョン間優先度の値
メイン | バックアップ | サブ |
---|---|---|
〇 | 〇 | × |
ケース2:ある1つのPBBにSmart HUBネットワークを2つ接続する
- それぞれのSmart HUBネットワーク(Smart HUBネットワーク#1、Smart HUBネットワーク#2)にリージョン間優先度を設定する必要があります
- Smart HUBネットワーク#1、Smart HUBネットワーク#2は同一のPBBに接続されているので同じリージョン間優先度は設定できません
- いずれかのSmart HUBネットワークに「メイン」または「バックアップ」が設定されていれば、「サブ」を設定することもできます
設定可能なリージョン間優先度の組み合わせ
Smart HUBネットワーク#1 | ||||
---|---|---|---|---|
メイン | バックアップ | サブ | ||
Smart HUBネットワーク#2 | メイン | × | 〇 | 〇 |
バックアップ | 〇 | × | 〇 | |
サブ | 〇 | 〇 | × |
ケース3:「サブ」を用いてリージョン間優先度を入れ替える
リージョン間優先度の入れ替え手順の一例は以下の通りです。
- Smart HUBネットワーク#1が「メイン」、Smart HUBネットワーク#2が「バックアップ」が設定されている
- Smart HUBネットワーク#2のリージョン間優先度を一時的に「サブ」に下げる
- 手順2を実施することで、Smart HUBネットワーク#1のリージョン間優先度を「バックアップ」に下げることができる
- Smart HUBネットワーク#2のリージョン間優先度を「メイン」に設定することで2つのSmart HUBネットワーク間でのリージョン間優先度の入れ替えが完了する
入れ替え時のリージョン間優先度の操作
手順1 | 手順2 | 手順3 | 手順4 | |
---|---|---|---|---|
メイン | Smart HUBネットワーク#1 | Smart HUBネットワーク#1 | Smart HUBネットワーク#2 | |
バックアップ | Smart HUBネットワーク#2 | Smart HUBネットワーク#1 | Smart HUBネットワーク#1 | |
サブ | Smart HUBネットワーク#2 | Smart HUBネットワーク#2 |