NAPT
パブリックネットワークに接続するクラウドポートに、NAPT(Network Address Port Translation)機能を提供します。
NAPT機能を利用するには、NAPTセッション追加オプションの契約が必要です。
仕様
- Smart HUBからクラウド方向宛の通信で使用します。
- NAPT機能は無効化できません。
- 通信ログの取得には対応していません。
- 特定アドレスやポート番号によるアクセス制御はできません。
- NAPT機能を利用するクラウドポートではパブリックネットワーク発の通信は拒否されます。
対応機能
下記のクラウドポートでは、NAPT機能が必須となり、無効化することはできません。
また、これらのクラウドポートを利用する際は、必ずNAPTセッション追加オプションをご契約いただく必要があります。
| 接続種別(品目) | 接続先クラウドサービス |
|---|---|
| タイプA:パブリック | AWS Direct Connect Public |
| タイプM:パブリック | Microsoft Azure ExpressRoute Microsoft Peering |
| タイプM2:パブリック | Microsoft Azure Peering Service |
NAPTセッションの割り当て
- NAPTセッション追加オプションは、ご契約後にポートへ割り当てることでNAPT機能が有効になります。
- クラウドポートごとに、1個から12個のNAPTセッション追加オプションを割り当て可能です。
- NAPTセッションの割り当て数量は、クラウドポートの利用状況に応じて任意の数量に変更することができます。
「タイプA:パブリック」「タイプM:パブリック」は申請が必要ですが、「タイプM2:パブリック」はコントロールパネルからいつでも変更可能です。 - NAPTセッション追加オプションはご契約された数量が上限値となり、その範囲内で実際に割り当てられたセッション数のみが日次で計算され、課金対象となります。
- クラウドポートからNAPTセッション追加オプションの割り当てをすべて外すことはできません。
- NAPTセッション追加オプションが提供するセッション数の上限を超えた場合は、新規通信が成立しなくなります。既存通信が完了し、セッション数が減少すると、新規通信が成立します。
【注意】割り当ての変更に関する注意事項
変更前後のセッション合計数が以下の条件に該当する場合、約5分間の通信断が発生します。
- 合計セッション数が50万及び100万をまたぐ変更で、かつ変更対象となるクラウドポートの品目が1GbE以下の場合
- 合計セッション数が200万、300万、及び400万をまたぐ変更の場合
NAPTセッション追加オプションのグレードにより、割り当てるIPv4 Prefixのプレフィックス長が異なります。
| グレード(NAPTセッション数) | 割り当てIPv4プレフィックス長 |
|---|---|
| 3万セッション | /32 |
| 6万セッション | /31 |
| 12万セッション | /30 |
| 24万セッション | /29 |
| 48万セッション | /28 |
タイプA:パブリックのNAPTセッション設定変更
ポート追加オプション:クラウドポート「タイプM:パブリック」では、お客様自身でNAPTセッション機能の設定変更が行えません。
変更を希望する場合はお客様の担当営業宛に、以下の情報を連絡してください。
連絡する項目 |
内容 |
サンプル |
|---|---|---|
| タイプA:パブリックのshcサービスコード |
|
shc12345678 |
| 希望するNAPTセッション変更 |
|
割り当て追加 |
変更を行うグレードとその数量 |
|
6万セッション |
| 設定変更を行うタイミング |
|
2024年4月1日 18:00~ |
お客様に関する情報 |
|
SA1234567 |
タイプA:パブリック NAPTセッション設定変更までの流れ
NAPTセッションの割り当てを追加または削除する場合、反映はAWSによる承認が行われるまで数日程度の時間がかかります。
| 1. お客様が弊社の営業経由で設定の変更を申し込む |
|---|
| 上記の各項目を埋め、担当営業に設定の変更を依頼してください。 |
| ▼ |
| 2. 弊社がAWS承認に必要な書類を作成する |
| AWS Direct Connect パブリック接続の承認に必要なLOAを再作成し、お客様に送付します。※1 |
| ▼ |
| 3. お客様がAWSへLOAを提出する |
AWSサポート窓口へLOAを提出してください。 承認確認後、弊社に連絡してください。 |
| ▼ |
| 4. 弊社担当者が設備の設定反映を行う |
IIJ収容設備に対して割り当てられているNAPTセッション数の変更を行います。 「割り当ての変更に関する注意事項」に該当する場合、通信断が発生します。 |
| ▼ |
| 5. 設定変更の完了 |
| 設定の反映後、新たなNAPTセッションで通信が可能となります。※2 |
※1:Smart HUBサービスの利用開始時(お申し込みからご利用開始まで)に作成し既に提出されているので、LOAの上書きとなります。
※2:弊社設備の設定変更が行われるまでの間、前回提出分または利用開始時に設定されたNAPTセッション設定で通信が可能です。
タイプM:パブリックのNAPTセッション設定変更
ポート追加オプション:クラウドポート「タイプM:パブリック」では、お客様自身でNAPTセッション機能の設定変更が行えません。
変更を希望する場合はお客様の担当営業宛に、以下の情報を連絡してください。
連絡する項目 |
内容 |
サンプル |
|---|---|---|
| タイプM:パブリックのshcサービスコード |
|
shc12345678 |
| 希望するNAPTセッション変更 |
|
割り当て追加 |
変更を行うグレードとその数量 |
|
6万セッション |
| 設定変更を行うタイミング |
|
2024年4月1日 18:00~ |
お客様に関する情報 |
|
SA1234567 |
タイプM:パブリック NAPTセッション設定変更までの流れ
NAPTセッションの割り当てを追加または削除する場合、反映はAzureによる承認が行われるまで数日程度の時間がかかります。
| 1. お客様が弊社の営業経由で設定の変更を申し込む |
|---|
| 上記の各項目を埋め、担当営業に設定の変更を依頼してください。 |
| ▼ |
| 2. 弊社がMicrosoft Azure ExpressRoute Microsoft Peeringの更新及びPrefix承認に必要な情報をお伝えする |
Microsoft Azure ExpressRoute Microsoft Peeringの更新を行います。 Microsoft Azure ExpressRoute Microsoft PeeringのPrefix承認に必要な情報をお客様に送付します。 |
| ▼ |
| 3. お客様がAzureポータル経由でPrefix承認を依頼する |
Azureポータルの「ヘルプとサポート」からサポートリクエストを作成しPrefix承認を依頼してください。 承認確認後、弊社に連絡してください。 |
| ▼ |
| 4. 弊社担当者が設備の設定反映を行う |
IIJ収容設備に対して割り当てられているNAPTセッション数の変更を行います。 「割り当ての変更に関する注意事項」に該当する場合、通信断が発生します。 |
| ▼ |
| 5. 設定変更の完了 |
| 設定の反映後、新たなNAPTセッションで通信が可能となります。※1 |
※1:弊社設備の設定変更が行われるまでの間、前回提出分または利用開始時に設定されたNAPTセッション設定で通信が可能です。