3.1. ゲートウェイ管理ポータル概要
Kiwitec TLG3901シリーズゲートウェイは複雑なLoRaパケットを処理するためのハイブリッドゲートウェイです。
受信したLoRaパケットはLoRaWANパケット転送機能や、MQTTによって他のマシンやノードに転送することができます。
また、Kiwitec社独自のオンラインスクリプトであるLoRaScriptや、データフローを視覚的にデプロイできるNode-RED(独自コンポーネントが付属)でデータ処理をカスタマイズすることができます。
図3‐1 TLG3901シリーズ管理ポータル
図3‐1はTLG3901シリーズの管理ポータルの概要です。
管理ポータルは、[Setup]セクションでコンセントレーターチャネルとLoRaWAN®パケットフォワーダーの設定が行えます。
また、コンセントレーターと、コンセントレーターを有効/無効にするためのMQTT制御を提供し、MQTTブローカーとパブリッシャーのステータスを管理します。
カスタマイズのために、TLG3901シリーズにはLoRaScriptとNode-Red、2つのJavaScriptベースの機能が搭載されています。
これらは特定の方法でパケットを処理しパケットの次のルーティングホップを定義するために使用されます。
[LoRa Packet Statistics]では、周波数ごとのパケット数を積算することができます。
リアルタイムにパケットを調べるために、[LoRa Receive Logs]を使用できます。
これは仮想ターミナルとして機能し受信したすべてのパケットの中身を即座に表示します。
[Network Configuration]では、DHCPクライアント、静的IP、DHCPサーバーの3つの構成を提供し、ネットワーク環境のカスタマイズでいずれかを選択できます。
セキュリティとシステム管理のために、[Change Password]と[System Status]でTLG3901シリーズのパスワード変更やオンラインアップグレードに対応します。
「3.3. LoRaWAN®パケットフォワーダー設定」ではLoRaWAN®パケットフォワーダー設定について、「3.4. Node-RED設定」「3.5. MQTT設定」ではNode-REDやMQTTの設定について、「3.6. システム設定」ではシステム設定及びネットワーク構成について、「3.7. システムのアップグレードとリセット」ではシステムアップグレードとリセットについて説明します。