3.2. チャネル設定
図3‐2はチャネルのセットアップ画面を示します。
パケットを受信するためにLoRa®コンセントレータの周波数を設定するには、いくつかのパラメータを設定する必要があります。
たとえば、無線(radio 0 / radio 1)の中心周波数の選択、各チャネルの周波数バイアスの設定、標準LoRa®チャネル帯域幅、およびその他のオプションの定義です。
表3‐1に各パラメーターのオプションを示します。
図3‐2 チャネルのセットアップ
表3‐1 チャネル設定パラメーター
名前 | 値 | コメント |
---|---|---|
LoRaWAN | public / private | LoRaWAN®とprivate LoRa®のいずれを使用するかを設定します。現在はpublic(=LoRaWAN®を使用)で固定されています。 |
Sync Word | 10進数の数 | ゲートウェイのパケット受信をトリガーするためのパケットプレフィックスSync-Wordを設定します。 LoRaWANがpublicの場合、Sync-Wordは52(0x34)に固定されます。 |
radio_0 / radio_1 | radio 0とradio 1の中心周波数を設定します。 | |
chan_Lora_std | LoRa®の標準チャネル設定には、インターフェイスフッキング(radio_0 / radio_1)、拡散係数、帯域幅、周波数バイアスが含まれます。 chan_Lora_stdはその周波数での特定の拡散率のパケットのみを受けつけます。 実際の周波数は 図3‐2の最後のフィールドに赤色で示されています。 | |
chan_multiSF | 一般的なチャネル設定には、チャネルの有効化/無効化・インターフェイスフック(radio_0 / radio_1)、周波数バイアスが含まれます。 chan_multiSF_xは指定された周波数ですべての拡散係数(SF7〜SF12)を持つパケットを受信します。 実際の周波数は 図3‐2の最後のフィールドに赤色で示されています。 chan_multiSF_xは125Kの帯域幅でのみ動作することに注意してください。 |
radio_0およびradio_1は1.0MHzのスペクトルのみをダウンコンバートできるため 、図3‐2に示すようにすべてのチャネルを2つの1.0MHz幅の間隔に収める必要があります。
図3‐4はmultiSF0がradio 0の間隔を超える例を示します。この場合multiSF0が間隔を超えるとTLG3901シリーズは正しく起動しません。
図3‐3 周波数設定の例
図3‐4 multiSF0がradio 0の間隔を超えている例
この2つの無線の中心周波数は独立して設定できるため、図3-5に示すように、TLG3901シリーズは1.0MHzの2つの独立したチャンクをまたいで動作できます。
2つの1.0MHz間隔は問題なく重なり、各間隔のチャネル数は図3‐6に示すように任意に設定できます。
図3-5 無線間隔の重複
図3‐6 単一間隔にすべてのmultiSFを設定した例