7.4.2. MQTT
「3.5. MQTT設定」で示したように、TLG3901シリーズはMQTTブローカー機能があります。
アップリンクデータを取得するには、アップリンクトピックの購読が必要です。
さらにダウンリンクデータを送信するための発行も必要です。
アップリンクデータを取得するトピックは、lorawan/<deveui>/upです。
例えば000b78fffe4c15c3からのアップリンクのトピック文字列は「lorawan/000b78fffe4c15c3/up」となります。
さらに、トピック文字列でワイルドカードを使用してすべてのデバイスのアップリンクデータを取得することも可能です。
すべてのデバイスのアップリンクデータを取得する場合は「Lorawan/+/up」となります。
ダウンリンクデータを送信するトピックは、lorawan/<deveui>/downです。
例えば000b78fffe4c15c3へのダウンリンクのトピック文字列は「lorawan/000b78fffe4c15c3/down」となります。
上記のトピックを発行または購読するには、MQTTリクエストごとにユーザー名とパスワードが必要です。
図7-19に示すように、MQTTのユーザー名とパスワードはMQTT Brokerで設定できます。
デフォルトのユーザー名は「mqtt」で、デフォルトのパスワードは「mqtt」です。
図7-19 MQTTの設定
以下は、MQTT.fxを使用したデモです。
MQTT.fxのダウンロードおよびインストールと、TLG3901シリーズへの接続方法は「5. MQTT 基本コンセプト及びデモ」を参照してください。
アップリンクトピックを購読します。ここではワイルドカードを含むトピック「lorawan/+/up」を使用します。
[Subscribe]タブに切り替え、トピックを入力してから[Subscribe]ボタンをクリックします。
TLG3901シリーズにアップリンクデータが送信されると、図7-20のようにアップリンクデータが表示されます。
図7-20 アップリンクデータの購読
次に、ダウンリンクデータをデバイスに送信する発行の例を図7-21に示します。
図7-21 ダウンリンクの発行
図7-22はTLM922Sと呼ばれるkiwitecのLoRaWAN®デバイスを使用してダウンリンクデータを受信する例です。
図7-22 TLM922Sでのダウンリンクの受信