7.4.1. JSONデータフォーマット
LoRaWAN®デバイスと協調させるために最初にすることは、アップリンクデータをデバイスから受信する方法と、ダウンリンクデータをデバイスに送信する方法を把握することです。
ダウンリンクとアップリンクで使用するデータ形式はどちらもJSON形式です。
次の表はJSONフォーマットとダウンリンクおよびアップリンクデータの例を示します。
アップリンクデータJSON
表7-1 アップリンクデータのJSONフォーマット
JSONフィールド (REST API) | JSONフィールド (LoRaScript) | 説明 |
---|---|---|
app_id | app_id | デバイスのアプリケーションタイプ |
owner | owner | デバイスのオーナー。ビルトインLoRaWAN®サーバーのadminに固定。 |
devname | devname | デバイス名 |
time | time | ダウンリンクデータの受信時刻 |
millistime | millistime | UNIX時間での受信時刻 |
devaddr | devaddr | 受信したデバイスのDevice Address |
deveui | deveui | 受信したデバイスのDevice EUI |
gateway_eui | gatewayeui | 信号強度が最も高いアップリンクデータを受信したゲートウェイ |
rssi | rssi | 受信ゲートウェイのRSSI(受信強度) |
snr | snr | 受信ゲートウェイのSNR(信号対雑音比) |
raw_data | raw_data | 16進文字列の受信データ |
datasize | data_size | 受信データサイズ |
freq | freq | 受信周波数 |
sf | sf | 受信データの拡散係数 |
bw | bw | 受信帯域幅 |
fport | fport | LoRaWAN®のポート番号 |
uplink_count | uplink_count | アップリンクカウンター |
getway_list | getway_list | このアップリンクデータを受信した全てのゲートウェイおよびそれぞれのRSSI、LSNR |
JSONフォーマットのアップリンクデータの例(REST API)
{ "app_id":"lorawan", "owner": "admin", "devname":"", "time": "2019-11-17T15:25:29.008Z", "millistime": 1574004329008.000000, "raw_data": "1234", "datasize": 2, "fport": 15, "devaddr": "fe052372", "deveui": "000b78fffe052372", "sf": 10, "bw": 125, "freq": 927400000, "uplink_count": 4, "rssi": -103, "snr": 10.800000, "gateway_eui": "000b77fffe000201", "gateway_list": "000b77fffe000201;-103;10.800000" }
ダウンリンクデータJSON
表7-2 ダウンリンクデータのJSONフォーマット
JSONフィールド | 説明 |
---|---|
deveui | ターゲットデバイスのDevice EUI |
type | dataフィールドのデータ型:16進数またはb64を指定できます。 hexはdataフィールドが16進数であることを示し、b64はdataフィールドがbase64文字列であることを示します。 |
data | デバイスに送信されるデータ。 フォーマットはdataフィールドに応じて16進数またはbase64文字列にすることができます。 typeフィールドが存在しない場合、システムはデータが16進数またはbase64のいずれであるかを自動検出します。 |
port | ダウンリンクデータのポート番号。 1〜223の範囲内の値を入力します。 |
JSONフォーマットのダウンリンクデータの例
{ "deveui":"00000000fe541959", "type":"hex", "data":"01098b17800496", "port": 12 }
デバイスJSON
表7-3 デバイスのJSONフォーマット
JSONフィールド | 説明 |
---|---|
deveui | ターゲットデバイスのDevice EUI |
nwkskey | LoRaWAN®のネットワークセッションキー |
appskey | LoRaWAN®のアプリケーションセッションキー |
appkey | LoRaWAN®のアプリケーションキー |
appeui | LoRaWAN®のアプリケーションEUI |
devaddr | データ受信したデバイスのデバイスアドレス |
lorawan class | デバイスのLoRaWAN®クラス |
activate | アクティベーションの種類 |
eable adr | ADR(Adaptive Data Rate)の有効 / 無効 |
latitude | 緯度 |
longitude | 経度 |
channel plan | デバイスのチャンネルプラン |
cflist | 使用するCF listの名前 |
rx window | ダウンリンクで使用するデバイスのRX Windows |
rx2 freq | RX2の周波数 |
rx2 dr | RX2のデータレート |
saved uplink count | アップリンクカウンターの最新値 |
devname | デバイス名 |
JSONフォーマットのデバイスデータの例
{ "deveui":"000b78fffe0528ac", "nwkskey":"223edf9136e945548b363fb850d7c83c", "appskey":"debcf6c906c7483db8619d229bba1893", "devaddr":"fe0528ac", "lorawan class":"A", "activate":"otaa", "enable adr":"true", "latitude":0, "longitude":0, "channel plan":"AS923", "cflist":"", "rx window":"rx1", "rx2 freq":923.2, "rx2 dr":"DR2", "saved uplink count":0, "appkey":"12345678901234567890123456789012", "appeui":"1234567890123456", "devname":"" }