Box
【参考】
2019年09月11日時点での情報で掲載しています。
「Box」との認証連携を設定します。
【注意】
- BoxとのSAML連携設定はBox社にて実施されます。そのため、Boxを購入された担当営業にIIJ IDサービスとSAML連携したい旨を、依頼していただく必要があります。
- Box側のSAMLセットアップはBox本社にて作業が行われます。Box側のSAMLセットアップが完了するまでに長期間かかる場合があります。あらかじめ完了するまでの期間の目安を確認した上でご依頼ください。
- BoxがSAMLで認証するキーは「ログインID(メールアドレス)」となります。IIJ IDサービス内のユーザ属性にBoxの「ログインID」と同一の値を保持しておく必要があります。
1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する
1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。
2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。
3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。
4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
アプリケーション名 | 例)Box | 必須 |
アプリケーションの説明 | 例)オンラインストレージサービス | 任意 |
アプリケーションロゴ | (ファイルアップロード) | 任意 |
IDプロバイダの選択 | 「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択 | 必須 |
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダのメタデータを取得する
1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。
2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。
3. 表示された「SSOエンドポイントURL (Redirectバインディング)」、及び「エンティティID」の値を控えます。
4. 「メタデータ」の「ダウンロードする」をクリックし、IDプロバイダのメタデータをダウンロードします。
3. BoxにSAML連携をリクエストする
【参考】
Box側のSAML設定はBox社またはBoxの販売代理店経由で依頼してください。
Box社及びBoxの各販売代理店ごとにBox向けのSAML連携リクエストのフォーマットや内容が異なります。本項目では、主な依頼項目についての説明記載していますので、適宜読み替えて依頼してください。
各項目の詳細は、Box社またはBoxの販売代理店にお問い合わせください。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
ご利用のIdP | IIJ IDサービス | |
Entity ID | 手順2-3で確認した「エンティティID」の値 | |
リダイレクトURL | 手順2-3で確認した「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」の値 | |
ユーザのメールアドレスが含まれる送出属性値 | 「SAML_SUBJECT」 | |
ユーザの名前(First Name) が含まれる送出属性値 | (空白) | 無記入にしてください。 |
ユーザの名字(Last Name) が含まれる送出属性値 | (空白) | 無記入にしてください。 |
ユーザのグループ名が含まれる送出属性値 | (空白) | 無記入にしてください。 |
別途ご提出いただきたい内容 | 手順2-4で取得した「IDプロバイダのメタデータ」を添付 | |
Enterprise SSO enabled/required | 「enabled」または「required」 | 「enabled」を選択するとBoxにはBox自身のID/パスワード認証でもIIJ IDサービスの認証でもログインできるようになります。 「required」を選択するとBoxの認証にIIJ IDサービスの認証が強制的に要求されます。 |
Automatic Rollin(自動ロールイン) | 「Off」 | |
Enterprise SSO on the fly registration | 「Off」 | |
Enterprise SSO groups | 「Off」 | |
Enterprise SSO Email alias | 「Off」 |
4. BoxのSPメタデータを取得する
1. 「https://cloud.app.box.com/s/9y0zm1sqgvkxe8ha2qa3dfhwoivpoyy4」にアクセスします。
2. 「ダウンロード」をクリックします。
3. SPメタデータがダウンロードされます。
5. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する
1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。
2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。
3. 「フェデレーション設定」をクリックします。
4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。
項目 | 内容 | 備考 | |
---|---|---|---|
SAML基本情報 | SPのメタデータをアップロードする | 「SPのメタデータをアップロードする」をチェック | |
SPメタデータ | 手順4-3で入手したSPのメタデータをアップロード | ||
検証後の遷移先(RelayState) | (空欄) | ||
アプリケーションのトップページURL | (空欄) | ||
アサーションの署名アルゴリズム | 例) | ||
ユーザ識別子(NameID)の指定 | 関連付けるユーザ属性 | 例) | Boxの「ユーザID」の値が格納されている属性を指定します |
【参考】
「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。
「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。
【参考】
- 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
- 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
- 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。
- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
【注意】
- 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
- 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。
5. 「利用者設定」をクリックします。
6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。
【参考】
利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。
「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。