サイボウズ SaaS (Garoon/Office/kintone/メールワイズ)

【参考】

2017年06月01日時点での情報で掲載しています。

サイボウズ SaaS」との認証連携を設定します。

【注意】

サイボウズ SaaSがSAMLで認証するキーは「ログイン名」です。

IIJ IDサービス内の各ユーザ共通のユーザ属性にサイボウズ SaaSの「ユーザID」と同一の値を保持しておく必要があります。

メールワイズ内では、POP3/IMAPでアクセス可能なメールが必要になります。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。

4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目 内容 備考
アプリケーション名 例)サイボウズ ガルーン

必須

ご利用のアプリケーション名を記載してください

アプリケーションの説明 例)全社の情報共有を集約し、チームの力を最大限に高めるエンタープライズグループウェア

任意

アプリケーションロゴ (ファイルアップロード) 任意
IDプロバイダの選択 「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択 必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を取得する

1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 表示された「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」、及び「PEM」の値を控えます。

【参考】

  • 「PEM」は、必ず「-----BEGIN CERTIFICATE-----」からはじまり、「-----END CERTIFICATE-----」で終わる形式です。
  • 「PEM」に書かれている値を改行などせずにそのままテキストファイルに張り付けてください。
  • 「PEM」情報をファイルでアップロードする必要があります。

3. サイボウズ SaaSにIDプロバイダ情報を登録する

1. サイボウズ SaaSにログインしてます。

2. 「cybozu.com 共通管理」をクリックします。

3. メニューから「ログイン」をクリックします。

4. ログインのセキュリティ設定に以下のとおり入力します。

項目 内容 備考
SAML認証を有効にする チェックを入れる

Identity ProviderのSSOエンドポイントURL (HTTP-Redirect)

手順2-3で確認した「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」の値


cybozu.comからのログアウト後に遷移するURL https://www.auth.iij.jp/console/ 任意

Identity Providerが署名に使用する公開鍵の証明書

手順2-3で確認した「PEM」の値を書きだしたファイルをアップロード


5.「Service Provierメタデータのダウンロード」をクリックし、SPのメタデータを取得します。「保存」をクリックします。

4. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。

3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目 内容 備考
SAML基本情報 SPのメタデータをアップロードする 「SPのメタデータをアップロードする」をチェック
SPメタデータ 手順3-4で入手したSPメタデータをアップロード


検証後の遷移先(RelayState)

(空欄)


アプリケーションのトップページURL

以下のいずれかを指定

  • Garoonの場合
    https://{ドメイン名}.cybozu.com/g/
  • kintoneの場合
    https://{ドメイン名}.cybozu.com/k/  
  • Officeの場合
    https://{ドメイン名}.cybozu.com/o/
  • メールワイズの場合
    https://{ドメイン名}.cybozu.com/m/
  • 複数のサービスを利用している場合
    https://{ドメイン名}.cybozu.com/

{ドメイン名}部分は、サイボウズに登録されたドメイン名を指定してください

アサーションの署名アルゴリズム

例)
RSA-SHA256


ユーザ識別子(NameID)の指定

関連付けるユーザ属性 例)
ID

サイボウズ SaaSの「ユーザID」の値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

【参考】

サイボウズの同一契約内で複数のサービスを利用していて、それぞれのアプリケーション用のアイコンを作成したい場合は、本手順で作成したサービス以外のアイコンは「Webリンクアプリケーション」として作成してください。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。