AWS IAM Identity Center

【参考】

2024年02月13日時点での情報で掲載しています。

AWS IAM Identity Center」との認証連携を設定します。

【注意】

  • AWS IAM Identity CenterがSAMLで認証するキーは「ユーザー名」です。
  • IIJ IDサービス内の各ユーザ共通のユーザ属性にAWS IAM Identity Centerの「ユーザー名」と同一の値を保持しておく必要があります。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。

4. アプリケーション情報を入力して、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目内容備考
アプリケーション名例)AWS IAM Identity Center必須
アプリケーションの説明例)従業員 ID を安全に作成または接続し、AWS アカウントとアプリケーション全体の従業員アクセスを一元的に管理するのに役立ちます任意
アプリケーションロゴ(ファイルアップロード)任意
IDプロバイダの選択「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する

1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 「ダウンロードする」をクリックし、IDプロバイダのメタデータをダウンロードします。

3. AWS IAM Identity CenterでSAML設定を行う

1. AWS IAM Identity Centerの管理コンソールにアクセスします。

2. 左ペインのメニューから「設定」をクリックします。

3. 「アイデンティティソース」の「アクション」をクリックし、プルダウンメニューを開きます。「アイデンティティソースを変更」をクリックします。

4. 「外部 ID プロバイダー」を選択し、「次へ」をクリックします。

5. 「メタデータファイルをダウンロード」をクリックし、メタデータをダウンロードします。

6. 以下のように設定し、「次へ」をクリックします。

項目内容
IdP SAML メタデータ手順2-3で取得した「IIJ IDサービス」の「IDプロバイダのメタデータ」をアップロードします
IdP サインイン URL(空)
IdP 発行者 URL(空)
IdP 証明設定なし(ファイルはアップロードしないでください)

7. 「変更を確定」画面の最下部にある「確認および確定」のフィールドに「承諾」と入力し、「アイデンティティリソースを変更」をクリックします。

8.「アイデンティティリソースを IAM Identity Center から外部 ID プロバイダー(IdP)に正常に変更しました。」と表示されます。

4. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。

3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目内容備考
SAML基本情報




SPのメタデータをアップロードする「SPのメタデータをアップロードする」をチェック
SPメタデータ手順3-5で入手したSPメタデータをアップロード

検証後の遷移先(RelayState)

(空欄)


アプリケーションのトップページURL

(空欄)


アサーションの署名アルゴリズム

例)
RSA-SHA256


ユーザ識別子(NameID)の指定

関連付けるユーザ属性例)
ID

AWS IAM Identity Centerの各ユーザの「ユーザID」に値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

【参考】

  • 「属性値関連付け(ユーザ属性)」は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「属性値関連付け(ユーザ属性)」で複数値を持つ属性での指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「abc」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「1234」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_Attr1」を指定します。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「multi1」、「multi2」のように複数の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_MultiAttr1」を指定します。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。