Chatwork

【参考】

2019年05月07日時点での情報で掲載しています。

「Chatwork」との認証連携を設定します。

【注意】

  • Chatworkでシングルサインオンするには、Enterpriseプランのご契約が必要です。
  • ChatworkがSAMLで認証するキーは「ログインID(メールアドレス)」です。
  • IIJ IDサービス内のユーザ属性にChatworkの「ログインID」と同一の値を保持しておく必要があります。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。

4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目内容備考
アプリケーション名例)Chatwork必須
アプリケーションの説明例)Chatworkはメール、電話、会議・訪問など仕事で必要なコミュニケーションをより効率的にするビジネスチャットです任意
アプリケーションロゴ(ファイルアップロード)任意
IDプロバイダの選択「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する

1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 表示された「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」、及び「PEM」の値を控えます。

【参考】

  • 「PEM」は、必ず「-----BEGIN CERTIFICATE-----」からはじまり、「-----END CERTIFICATE-----」で終わる形式です。
  • 「PEM」に書かれている値を改行などせずにそのままテキストファイルに張り付けてください。
  • 「PEM」情報をファイルでアップロードする必要があります。

3. ChatworkにIDプロバイダ情報を登録する

1. Chatworkに管理者としてログインします。

2. メニューから「管理者設定」をクリックします。

3. 「ログイン制限」をクリックします。

4. 「専用ログインURL設定を行う」をチェックし、設定専用ログインURLを設定します。

【参考】

  • 既にChatworkをご利用されている場合、上記の手順が完了すると通常のログインURLからのログインができなくなります。
  • 専用ログインURLを使用されている場合は、変更ありません。

【参考】

「専用ログインURL」の値は手順4-4で使用しますので、値を控えてください。

5. 「SAML認証によるシングルサインオンを行う」にチェックし、以下のとおり設定します。「保存する」をクリックします。

項目内容備考
Identity ProviderのログインURL手順2-3で確認した「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」の値
ログアウト後に遷移するURL例)
https://www.auth.iij.jp/console/
「指定しない」を選択することもできます
Identity Providerが署名に利用する公開鍵の証明書手順2-3で取得した「PEM」の値を保存したファイルをアップロード

6. https://www.chatwork.com/packages/saml/metadata.php」の内容をXMLファイルとして保存し、SPメタデータとして保存します。

4. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。

3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目内容備考
SAML基本情報  



SPのメタデータをアップロードする「SPのメタデータをアップロードする」をチェック
SPメタデータ手順3-6で入手したSPのメタデータをアップロード
検証後の遷移先(RelayState)(空欄)
アプリケーションのトップページURL手順3-6で入手した「専用ログインURL」の値例)
https://www.chatwork.com/s/iij/
アサーションの署名アルゴリズム

例)
RSA-SHA256


ユーザ識別子(NameID)の指定関連付けるユーザ属性

例)
ID

Chatworkの「ログインID」の値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。