SmartHR
【参考】
2021年02月17日時点での情報で掲載しています。
「SmartHR」との認証連携を設定します。
【注意】
- SAML SSO設定に加えて、別途SAML SSOアカウント設定を実施する必要があります。詳細についてはSmartHRのマニュアルをご確認下さい。
- SmartHRがSAMLで認証するキーはSAML SSOアカウント設定にて入力する「UPN」です。
- IIJ IDサービス内の各ユーザ共通のユーザ属性にSmartHRのSAML SSOアカウント設定にて入力する「UPN」と同一の値を保持しておく必要があります。
1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する
1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。
2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。
3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。
4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
アプリケーション名 | 例)SmartHR | 必須 |
アプリケーションの説明 | 例)全国3万社以上が登録するシェアNo.1のクラウド人事労務ソフト | 任意 |
アプリケーションロゴ | (ファイルアップロード) | 任意 |
IDプロバイダの選択 | 「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択 | 必須 |
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する
1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。
2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。
3. 「ダウンロードする」をクリックし、IDプロバイダのメタデータをダウンロードします。
4. ダウンロードしたIDプロバイダのメタデータを以下のとおり編集し、保存します。
変更箇所 | <NameIDFormat>urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:nameid-format:persistent</NameIDFormat> |
---|---|
変更後 | <NameIDFormat>urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:emailAddress</NameIDFormat> |
3. SmartHRにIDプロバイダ情報を登録する
1. SmartHRに管理者としてログインします。
2. 右上のメニューから「共通設定」をクリックします。
3. 左側のメニューから「SAML SSO設定」をクリックします。
4. ログインボタンのラベルを入力し「更新する」をクリックします。
内容 | 項目 | 備考 |
---|---|---|
ログインボタンのラベル | 例)IIJ ID でログイン | 必須 |
5. SAML SSO 設定の「編集」をクリックします。
6. 設定ファイルをアップロードで、手順2-4で編集したIDプロバイダのメタデータをアップロードし、「登録します」をクリックします。
7. SAML SSO設定が登録されたことを確認します。
8. サービスプロバイダ情報の「サービスプロバイダ情報を IdP に設定してください。」をクリックします。
9. サービスプロバイダ情報の「」をクリックし、「metadataのエクスポート」にてSPのメタデータをダウンロードします。
4. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する
1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。
2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。
3. 「フェデレーション設定」をクリックします。
4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。
項目 | 内容 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
SAML基本情報 | SPのメタデータをアップロードする | 「SPのメタデータをアップロードする」をチェック | ||
SPメタデータ | 手順3-9で入手したSPメタデータをアップロード | |||
検証後の遷移先(RelayState) | (空欄) | |||
アプリケーションのトップページURL | (空欄) | |||
アサーションの署名アルゴリズム | 例) | |||
ユーザ識別子(NameID)の指定 | 関連付けるユーザ属性 | 例) ID | SmartHRの各ユーザのSAML SSOアカウント設定にて入力する「UPN」が格納されている属性を指定します |
【参考】
「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。
「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。
【参考】
- 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
- 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
- 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。
- 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
【注意】
- 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
- 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。
5. 「利用者設定」をクリックします。
6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。
【参考】
利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。
「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。
5. SmartHRでSSO連携テストを実行する
1. SAML SSO 設定の確認の「設定の確認をする」をクリックします。
2. IIJ IDサービスのログイン画面に遷移しますので、IIJ IDサービスに登録済みのユーザアカウントでログインします。
【参考】
SmartHRに登録されていないユーザでも問題ありません。
同じブラウザ上の別のタブなどでIIJ IDサービスにログイン中でセッションが残っている場合は、認証画面がスキップされ、そのまま完了となります。
3. SAML SSOの連携設定が正常であることを確認します。
6. SmartHRでSSO連携を有効化する
1. SAML SSO有効化のチェックボックスにチェックし、「更新する」をクリックします。
【参考】
SSO連携設定後、IIJ IDサービスにてログインする場合は、ログイン画面で「IIJ ID でログイン ※」をクリックします。
※手順3-4で設定したラベル文字列が表示されます