Cloudflare Access

【参考】

2024年6月21日時点での情報で掲載しています。

「Cloudflare Access」との認証連携を設定します。

【注意】

  • Cloudflare AccessがSAMLで認証するキーは「Email」です。
  • IIJ IDサービス内の各ユーザ共通のユーザ属性にCloudflare Accessの「Email」と同一の値を保持しておく必要があります。
  • Cloudflare AccessではSAML Just-in-Provisioningが有効となっています。
    Cloudflare AccessのSAML Just-in-Provisioningの仕様については製品マニュアルをご確認いただくか販売元にお問合わせください。

  • 本手順ではSAML連携に関連しない項目については記載していません。
    Cloudflare Accessに関する操作内容については製品マニュアルをご確認いただくか販売元にお問合わせください。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。

4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目内容備考
アプリケーション名例)Cloudflare Access必須
アプリケーションの説明例)世界初のコネクティビティクラウド任意
アプリケーションロゴ(ファイルアップロード)任意
IDプロバイダの選択「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する

1. 作成されたSAMLアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 「メタデータ」の「ダウンロードする」をクリックし、IDプロバイダのメタデータをダウンロードします。

3. CloudflareにIDプロバイダ情報を登録する

1. Cloudflareに管理者としてログインします。

2. メニューから「Zero Trust」をクリックします。

3. 任意の「Team name」を入力し、「Finish setup」をクリックします。

【参考】

4. 「Settings」をクリックします。

5.「Custom Pages」をクリックします。

6. 「Team domain」の値を控え、「Back to Settings」をクリックします。

7.「Authentication」をクリックします。

8. 「Login methods」の「Add new」をクリックします。

9. 「SAML」をクリックします。

10. 「Drop your file here or click to select a file」をクリックし、手順2-3でダウンロードしたIDプロバイダのメタデータをアップロードします。

11. 以下のとおり設定し、「Save」をクリックします。

項目内容備考
Name例)IIJ IDサービス「Login methods」で登録されているIDプロバイダ名と被らない一意の文字列
Email attribute name

email



4.登録したIDプロバイダ情報をCloudflare Accessに設定する

1. 左ペインのメニューから「Access」をクリックし、「Access Groups」を選択します。

【参考】

既にApp LauncherにアサインするAccess Groupを作成済みの場合は、本手順は行わず手順4-4へ進みます。

2. 「Add a group」をクリックします。

3. 以下のとおり設定し、「Save」をクリックします。

項目内容
Group Name例)IIJ IDサービスグループ
IncludeSelector例)Everyone
Value例)Everyone
【参考】

  • 「Assign as default group」でのチェックの有無は、お客様の要件によって異なります。詳しくは製品マニュアルをご確認いただくか販売元にお問合わせください。
  • 「Include」でgroupの条件指定が必要な場合は、製品マニュアルや販売元にご確認の上、設定してください。

4. 「Settings」をクリックします。

5.「Authentication」をクリックします。

6. 「App Launcher」の「Manage」をクリックします。

7. 「Policies」の「Add a rule」をクリックします。

8. 以下のとおり設定し、「Save」をクリックします。

項目内容
Rule Name例)IIJ IDサービスSAMLテスト
Rule Action例)Allow
IncludeSelector例)Everyone
Value例)Everyone
Assign a groupアサインするグループをチェック
【参考】

「Include」でgroupの条件指定が必要な場合は、製品マニュアルや販売元にご確認の上、設定してください。

9. 「Authentication」タブをクリックします。

10. 手順3で設定したSAML設定を許可し、「Save」をクリックします。

【参考】

許可するIDプロバイダはお客様の要件によって異なります。詳しくは製品マニュアルや販売元にご確認の上、設定してください。

本手順では、すべてのIDプロバイダ設定を許可しています。

5. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。

3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目内容備考
SAML基本情報





SAML情報を入力する「SAML情報を入力する」をチェック
シングルサインオンURL

https://XXXXXX/cdn-cgi/access/callback

「XXXXXX」の部分には、手順3-6で確認した「Team domain」を指定します

エンティティIDhttps://XXXXXX/cdn-cgi/access/callback「XXXXXX」の部分には、手順3-6で確認した「Team domain」を指定します
NameIDフォーマット

urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified


検証後の遷移先(RelayState)(空欄)
アプリケーションのトップページURL

(空欄)


アサーションの署名アルゴリズム例)
RSA-SHA256

ユーザ識別子(NameID)の指定関連付けるユーザ属性例)
ID

Cloudflare Accessの「Email」の値が格納されている属性を指定します

属性値関連付け(ユーザ属性)email例)
ID
Cloudflare Accessの「Email」の値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

【参考】

  • 「属性値関連付け(ユーザ属性)」は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「属性値関連付け(ユーザ属性)」で複数値を持つ属性での指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「abc」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「1234」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_Attr1」を指定します。
    • 連携先サービス側に「属性値関連付け(ユーザ属性)」として属性名が「hogehoge1」、渡したい値が「multi1」、「multi2」のように複数の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_MultiAttr1」を指定します。

【注意】

連携先サービスにてSAML Just-In-Provisioning機能が有効な場合、以下の点についてご注意ください。

  • 連携先サービスのSAMLで認証するキーにIIJ IDサービスの「ID」以外の属性を指定している場合、IIJ IDサービス上では属性情報の変更が可能なため、連携先サービスでは認証時にこれまでとは別ユーザで接続されたと認識されます。そのため、新規ユーザとして作成処理が行われ、既存ユーザのリネーム処理が行われません。連携先サービスのSAMLで認証するキーとして指定する属性の値の変更については十分ご注意ください。
  • 属性値関連付け(ユーザ属性)及び属性値関連付け(所属グループ名)を利用している場合、ユーザが連携先サービスにSAML連携した後にIIJ IDサービス側の該当属性を変更するると、連携先サービスでその該当属性に対しての更新処理が発生します。IIJ IDサービスと連携先サービスの双方でID情報を管理している場合は、IIJ IDサービスと連携先サービス間で該当属性同士の不整合が起きないように管理してください。
  • ユーザの削除のトリガーは存在しません。定期的に管理者が手動にて連携先サービス上の該当ユーザの削除処理を行っていただく必要があります。

これらは連携先サービスで提供するSAML Just-In-Provisioning機能の仕様のため、IIJ IDサービスでの制限ではありません。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。