奉行クラウドEdge

【参考】

2020年12月25日時点での情報で掲載しています。

「奉行クラウドEdge」との認証連携を設定します。

【注意】

  • 奉行クラウドEdgeがSAMLで認証するキーは「OBCiD」です。
  • IIJ IDサービス内の各ユーザ共通のユーザ属性に奉行クラウドEdgeの「OBCiD」と同一の値を保持しておく必要があります。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。

4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目内容備考
アプリケーション名例)奉行クラウドEdge必須
アプリケーションの説明例)クラウド会計ソフト・システムのOBC任意
アプリケーションロゴ(ファイルアップロード)任意
IDプロバイダの選択「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する

1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 表示された「SSOエンドポイントURL (Redirectバインディング)」、「エンティティID」、及び「PEM」の値を控えます。

【参考】

  • 「PEM」は、必ず「-----BEGIN CERTIFICATE-----」からはじまり、「-----END CERTIFICATE-----」で終わる形式です。
  • 「PEM」に書かれている値を改行などせずにそのままテキストファイルに張り付けてください。
  • 「PEM」情報をファイルでアップロードする必要があります。

3. 奉行クラウドEdgeにIDプロバイダ情報を登録する

1. 奉行クラウドEdgeに管理者アカウントでログインします。

2. 左ペインのメニューから、「ログイン」をクリックし、「SAML認証」をクリックします。

3. 「SAML認証を利用する」を選択します。

4. 以下のとおり設定し、「登録」をクリックします。

項目内容備考
識別子

手順2-3で確認した「エンティティID」の値


認証エンドポイントURL

手順2-3で確認した「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」の値


署名の検証に使用する公開鍵証明書

手順2-3で取得した「PEM」の値を保存したファイルをアップロード


SAML認証応答の設定「Subject要素 - NameID要素」を選択
パスワード認証の設定(任意)

動作確認を終えるまでは、誤設定などによりログインできなくなる状況を避けるために「SAML認証とパスワード認証の両方を利用する」を選択してください

5. 「OK」をクリックします。

6. 「SAML認証の利用手続き」をクリックします。

7. 「STEP1」に表示されている「『OBCiD』のSP情報」の「識別子」、及び「認証応答URL」の値を控えます。

4. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。

3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目内容備考
SAML基本情報





SAML情報を入力する「SAML情報を入力する」をチェック
シングルサインオンURL

手順3-7で入手した「認証応答URL」の値


エンティティ ID

手順3-7で入手した「識別子」の値


NameIDフォーマット

urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified


検証後の遷移先(RelayState)(空欄)
アプリケーションのトップページURL

手順3-7で入手した「認証応答URL」の値


アサーションの署名アルゴリズム例)
RSA-SHA256

ユーザ識別子(NameID)の指定関連付けるユーザ属性

例)
ID

奉行クラウドEdgeの「OBCiD」の値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。

【参考】

シームレスなシングルサインオンを行うためには、「奉行クラウドEdge」のログイン画面にて「OBCiDを保存する」を選択し、OBCiDを入力してログインします。次回以降は「奉行クラウドEdge」のログイン画面は表示されずに、ログイン後の画面まで自動遷移するようになります。