Google Workspace

【参考】

2021年07月16日時点での情報で掲載しています。

「Google Workspace」との認証連携を設定します。

【注意】

  • Google WorkspaceがSAMLで認証するキーは「ログインID(メールアドレス)」です。
  • IIJ IDサービス内のユーザ属性にGoogle Workspaceの「ログインID」と同一の値を保持しておく必要があります。

1. IIJ IDサービスにSAMLアプリケーションを登録する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。

2. 「アプリケーションを追加する」をクリックし、「カスタムアプリケーションを追加する」をクリックします。

3. 「SAMLアプリケーション」を選択し、「次に進む」をクリックします。


4. アプリケーション情報を入力し、「アプリケーションを追加する」をクリックします。

項目内容備考
アプリケーション名例)Google Workspace必須
アプリケーションの説明例)Googleのクラウド型グループウェア任意
アプリケーションロゴ(ファイルアップロード)任意
IDプロバイダの選択「アプリケーション専用のエンティティIDを利用」を選択必須
2. IIJ IDサービスのIDプロバイダ情報を確認する

1. 作成されたアプリケーションの「編集する」をクリックします。

2. 「IDプロバイダ情報」をクリックします。

3. 表示された「SSOエンドポイントURL (Redirectバインディング)」、及び「PEM」の値を控えます。

【参考】

  • 「PEM」は、必ず「-----BEGIN CERTIFICATE-----」からはじまり、「-----END CERTIFICATE-----」で終わる形式です。
  • 「PEM」に書かれている値を改行などせずにそのままテキストファイルに張り付けてください。
  • 「PEM」情報をファイルでアップロードする必要があります。

3. Google WorkspaceにIDプロバイダ情報を登録する

1. Google Workspaceの管理コンソールに管理者としてログインします。

2. メニューから「セキュリティ」の「設定」 をクリックします。

3. 「サードパーティのIDプロバイダを使用したシングルサインオン(SSO)の設定」をクリックします。

4. IDプロバイダ情報を入力して「保存」をクリックします。

項目内容備考

サードパーティのIDプロバイダでSSOを設定する

チェックを入れる
ログイン ページのURL

手順2-3で確認した「SSOエンドポイントURL(Redirectバインディング)」の値


ログアウトページのURL例)
https://www.auth.iij.jp/console/

Google Workspaceをログアウトした後に遷移させたいURLを指定します

パスワード変更URL例)
https://www.auth.iij.jp/console/#/my_password/edit

(任意)

IIJ IDサービスのパスワード変更用URLを指定することもできます
ただし、ブランディングカスタマイズを行なっている場合はURLが異なります

認証の確認

手順2-3で取得した「PEM」の値を保存したファイルをアップロード


ドメイン固有の発行元を使用チェックを入れる
ネットワークマスク(空欄)


4. Google Workspace のプライマリドメインを確認する

1. Google Workspaceの管理画面から「アカウント」の「ドメイン」をクリックし、「ドメインの管理」 をクリックします。

2. プライマリドメインとなっているドメインを確認します。


5. IIJ IDサービスのSAMLアプリケーションを設定する

1. 「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」 をクリックします。


2. アプリケーションの「編集する」をクリックします。


3. 「フェデレーション設定」をクリックします。

4. 以下のとおり設定し、「変更を適用する」をクリックします。

項目内容備考
SAML基本情報





SAML情報を入力する「SAML情報を入力する」をチェック
シングルサインオンURL

https://www.google.com/a/{手順4-2で確認したプライマリドメイン名}/acs


エンティティ ID

google.com/a/{手順4-2確認したプライマリドメイン名}


NameIDフォーマット

urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified


検証後の遷移先(RelayState)

(空欄)


アプリケーションのトップページURL

(下記のいずれかを指定)
https://www.google.com/a/{手順4-2確認したプライマリドメイン名}/ServiceLogin?continue={アプリケーションURL}

アプリケーションURLの例:

  • Gmail:https://mail.google.com
  • Google Calendar:https://calendar.google.com
  • Google Drive:https://drive.google.com
  • Google Document:https://docs.google.com

{プライマリドメイン名}の部分は、手順4-2で確認したGoogle Workspaceのプライマリドメイン名を指定します

複数のアプリケーションを利用し、IIJ IDサービスのマイアプリケーションに登録したい場合、2つ目以降は、Webリンクアプリケーションを作成し、URLに該当するアプリケーションURLを入力して登録ください

アサーションの署名アルゴリズム例)
RSA-SHA256

ユーザ識別子(NameID)の指定関連付けるユーザ属性

例)

  • 通知先メールアドレス
  • プライマリの値を使用する

Google Workspaceの「ログインID」の値が格納されている属性を指定します

【参考】

「アサーションの署名アルゴリズム」は連携先サービス側で指定などがない場合、デフォルト値の「RSA-SHA256」を選択してください。

「RSA-SHA256」を指定して動作しない場合及び連携先サービス側で明示的にそれ以外のものが指定されている場合は、「RSA-SHA512」、または「RSA-SHA1」に変更し、連携を確認してください。

【参考】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定は、ユーザ単位ではなくSAMLアプリケーション単位でのみ設定できます。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」の指定した属性にユーザが値を保持していない場合は SAML連携は失敗します。
  • 「ユーザ識別子(NameID)」にID以外の複数の値を持つ属性で指定する方法は以下のとおりです。
    例として、IIJ IDサービスの各ユーザの属性「Entitlements」に以下のように値が設定されています。

    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro@iij.ad.jp」の場合は、「プライマリの値を使用する」をチェックします。
    • 連携先サービス側に「ユーザ識別子(NameID)」として渡す値が「iij-jiro」の場合は、「タイプと一致する値を使用する」をチェックし、タイプに「SaaS_ID」を指定します。

【注意】

  • 「ユーザ識別子(NameID)」としてID以外の属性を指定していると、IIJ IDサービスに対する更新処理でその属性の値が更新される場合があります。ただし、その更新は連携先サービスまで伝搬されないため、IIJ IDサービス側の属性の値が更新されると、連携していたアカウントに接続できなくなります。「ユーザ識別子(NameID)」としている属性の値が更新される場合は、連携先サービス側で紐づく属性(多くの場合、ユーザID)を忘れずに更新してください。
  • 以下の画像のように複数のタイプに「SaaS_ID」が設定されている場合、「ユーザ識別子(NameID)」に「SaaS_ID」を指定すると、サービスマニュアルに記載されているルールに基づいていずれかの単数値だけが採用されます。連携対象のサービスに管理者の意図しないアカウントがSAML連携される危険性があります。対象となる各ユーザにおいて、「ユーザ識別子(NameID)」として指定するタイプが複数個存在しないように注意してください。

5. 「利用者設定」をクリックします。

6. 「利用者を追加する」をクリックし、アプリケーションにシングルサインオンさせたいグループ及びユーザを指定します。

【参考】

利用者に登録していないユーザにもこのアプリケーションを利用させたい場合は、「アプリケーションへのログイン」の「編集」をクリックしします。

「利用者でないユーザも、アプリケーションへのログインを許可する」を選択し、「変更を適用する」をクリックします。