サポート用ログの取得方法
お客様がVMware製品のサポートを受けられる際に必要となる、サポート用ログを取得する方法を説明します。
お問い合わせフォームへご記入いただいた際に、お問い合わせフォームの「採取資料」に「サポート用ログ」の項目が表示されている場合は、リンク先の手順に従って、ログを取得してください。
【参考】
サポート用ログを取得する際は、十分な空き容量があることを確認してから実施してください。なお、サポート用ログの取得に必要な容量は環境によって異なります。
ベースセット/VWをお引き渡しした時点でのサポート用ログの取得に必要な容量の参考値は以下のとおりです。
- VMware vCenter Server(以下、vCenter Server)のサポート用ログ:約800MB
- ESXiサーバのサポート用ログ:約50MB/1台
イベントのエクスポート
ESXiサーバのイベントをエクスポートする方法を説明します。イベントのエクスポートは、以下の方法で実行できます。
1. リモートデスクトップ接続を使用し、運用管理サーバに接続します。
2. スタートボタンをクリックし、「Windows PowerShell」フォルダの「Windows PowerShell」を右クリックして、「管理者として実行する」をクリックします。
Windows Powershellが起動します。
3. 以下のコマンドを実行し、vCSAに接続します。
PS> Connect-VIServer -Server <VMware vCenter Server ApplianceのIPアドレスまたはFQDN> -User administrator@vsphere.local -Password <administrator@vsphere.localのパスワード>
4. 以下のコマンドを実行し、事象が発生した時間帯が含まれる期間の開始時間を設定します。
PS> $StartDate = [Datetime]"yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
5. 以下のコマンドを実行し、事象が発生した時間帯が含まれる期間の終了時間を設定します。
PS> $FinishDate = [Datetime]"yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
6. 以下のコマンドを実行します。
PS> $events = Get-VIEvent -Start $StartDate -Finish $FinishDate -Maxsamples 1000
7. 以下のコマンドを実行し、vCSAのイベントを取得します。
【参考】
「C:\SupportLog」配下に、ログ取得日付(YYYYMMDD)に応じたフォルダを作成してください。
PS> $events | Select-Object "EventTypeId", "Severity", "Message","CreatedTime", "UserName", "FullFormattedMessage", "ObjectName",@{Name="Datacenter"; Expression={$_.Datacenter.Name}}, @{Name="ComputeResource"; Expression={$_.ComputeResource.Name}}, @{Name="Host"; Expression={$_.Host.Name}}, @{Name="Vm"; Expression={$_.Vm.Name}}, @{Name="Ds"; Expression={$_.Ds.Name}}, @{Name="Net"; Expression={$_.Net.Name}}, @{Name="Dvs"; Expression={$_.Dvs.Name}} | Export-CSV -NoTypeInformation -Path "C:\SupportLog\<YYYYMMDD>\<任意のファイル名>"
8. 以下のコマンドを実行し、Windows PowerShellを終了します。
PS> exit
9. 運用管理サーバからログオフします。
リストのエクスポート
ESXiサーバのイベントのリストをエクスポートする方法を説明します。リストのエクスポートは、以下の方法で実行できます。
1. リモートデスクトップ接続を使用し、運用管理サーバに接続します。
2. スタートボタンをクリックし、「Windows PowerShell」フォルダの「Windows PowerShell」を右クリックして、「管理者として実行する」をクリックします。
Windows Powershellが起動します。
3. 以下のコマンドを実行し、vCSAに接続します。
PS> Connect-VIServer -Server <VMware vCenter Server ApplianceのIPアドレスまたはFQDN> -User administrator@vsphere.local -Password <administrator@vsphere.localのパスワード>
4. 以下のコマンドを実行し、事象が発生した時間帯が含まれる期間の開始時間を設定します。
PS> $StartDate = [Datetime]"yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
5. 以下のコマンドを実行し、事象が発生した時間帯が含まれる期間の終了時間を設定します。
PS> $FinishDate = [Datetime]"yyyy/MM/dd HH:mm:ss"
6. 以下のコマンドを実行し、vCSAのイベントを取得します。
【参考】
- 設定したイベント発生日時、及び取得されるイベントの最大数(今回の例では「1000」)を指定してください。
- ESXiサーバ上の仮想マシンが複数ある場合は、仮想マシン名ごとにカンマ「,」で区切り、すべての仮想マシン名を指定してください。
- 「C:\SupportLog」配下に、ログ取得日付(YYYYMMDD)に応じたフォルダを作成してください。
PS> Get-VIEvent -Start $StartDate -Finish $FinishDate -MaxSamples 1000 -Entity <VMware vSphere ESXiサーバ>,<VMware vSphere ESXiサーバ上の仮想マシン名> | Export-CSV -NoTypeInformation -Path "C:\SupportLog\<YYYYMMDD>\<VMware vSphere ESXiサーバのホスト名>.csv"
7. ご契約いただいているESXiサーバが複数ある場合は、手順4から6に従い、各ESXiサーバのリストを取得します。
8. 以下のコマンドを実行し、Windows PowerShellを終了します。
PS> exit
9. 運用管理サーバからログオフします。
システムログのエクスポート
VMware vSphere ESXi™とvCenter Serverのシステムログを取得する方法を説明します。
システムログを取得する場合は、VMware vSphere ESXi™とvCenter Serverを別々に取得してください。
1. vSphere Clientを使用し、vCSAに接続します。
2. 「vSphere Client」をクリックし、「ショートカット」より「ホストおよびクラスタ」をクリックします。
3. vCSAを右クリックし、「システムログのエクスポート」をクリックします。
「ホストの選択」画面が表示されます。
4. システムログの取得対象のチェックボックスをチェックし、「次へ」をクリックします。
- VMware vSphere ESXi™のシステムログを取得する場合は、ESXiサーバのチェックボックスをチェックし、「vCenter ServerおよびvSphere UI Clientログを含めます。」チェックボックスのチェックを外します。
vCenter Serverのシステムログを取得する場合は、「vCenter ServerおよびvSphere UI Clientログを含めます。」チェックボックスのみをチェックします。
「ログの選択」画面が表示されます。
5. 「ログのエクスポート」をクリックします。
ログバンドルが生成されます。
6. ログバンドルが運用管理サーバの任意のフォルダに保存されます。
【参考】
- ログバンドルは、ご利用中のブラウザに設定されているダウンロードフォルダにZIP形式で保存されます。
- ダウンロードが完了後、「C:\SupportLog」配下にログ取得日付(YYYYMMDD)に応じたフォルダを作成し、当該フォルダにログバンドルを保存してください。
【参考】
本手順でVMware vSphere ESXi™、及びvCenter Serverのシステムログをエクスポートできない場合は、Broadcom社が提供するKnowledge Baseをご覧いただき、記載された手順に従いログを取得してください。
- VMware vSphere ESXi™のシステムログ取得手順
「Knowledge Base(https://knowledge.broadcom.com/external/article?legacyId=653)」 - VMware vCenter Serverのシステムログ取得手順
「Knowledge Base(https://knowledge.broadcom.com/external/article?legacyId=1011641)」
また、上記の手順で取得していただいたシステムログは、運用管理サーバの「C:\SupportLog」配下に、ログ取得日付(YYYYMMDD)に応じたフォルダを作成し、保存してください。