マネージドDNSサーバをセカンダリネームサーバとして運用する
お客様用意のDNSサーバをプライマリネームサーバとし、マネージドDNSサーバをセカンダリネームサーバとして利用するには、以下のように設定します。
- TSIG鍵作成
TSIG鍵はゾーン転送経路での改竄を防止できます。作成方法については「TSIG鍵管理」をご覧ください。- TSIG鍵を作成することを推奨いたします。
- TSIG鍵は作成しなくても動作には問題ありません。
- 既存の作成済みTSIG鍵がある場合は、既存のTSIG鍵を使用することもできます。
お客様側プライマリネームサーバの設定確認
- 本サービスのサーバからゾーン転送が可能になっていることを確認します。
- 許可されていない場合は、動作しません。
- アクセス許可するIPアドレスレンジは「本サービスが利用するIPアドレス」をご覧ください。
- 本サービスのサーバにNOTIFYを送る設定になっていることを確認します。
- NOTIFYを送る設定になっていない場合でも動作しますが、プライマリネームサーバ側でゾーン変更してからマネージドDNSサーバに反映されるまでのタイムラグが発生します。
- NOTIFYを送るべきIPアドレスは「本サービスが利用するIPアドレス」をご覧ください
【注意】
ゾーン転送及びNOTIFYのIPアドレスは、マネージドDNSサーバとは異なるサーバを設定してください。
- 本サービスのサーバからゾーン転送が可能になっていることを確認します。
- 共通設定の編集
プライマリネームサーバ設定でお客様サーバのIPアドレスとTSIG鍵を登録し、状態を有効にします。
設定方法については「プライマリネームサーバ設定」をご覧ください。- プライマリネームサーバ設定は無効で作成し、保存します。再度編集で開いて有効に変更した後に保存します。
※プライマリネームサーバ設定は登録時に有効にすることはできません。無効の状態で作成し、保存した後に、再度編集で開いて有効に切り替えてください。
既に、上記内容の共通設定が存在している場合は、改めて作成する必要はありません。
- プライマリネームサーバ設定は無効で作成し、保存します。再度編集で開いて有効に変更した後に保存します。
- ゾーン設定の変更
- DNSSEC署名を無効に設定します。設定方法については「DNSSEC署名設定」をご覧ください。
下記「ヒドゥンマスター構成」の場合は、有効の状態でも問題ありません。 - 手順③で編集した共通設定をゾーンに適用します。設定方法については「共通設定の切り替え」をご覧ください。
- ゾーンプロキシを有効にします。設定方法については「ゾーンプロキシ管理」をご覧ください。
必ずヘルスチェックが成功してることを確認してください。
- DNSSEC署名を無効に設定します。設定方法については「DNSSEC署名設定」をご覧ください。
- お客様側プライマリネームサーバでゾーン編集
- NSレコードにマネージドDNSサーバの3つのホスト名を追加します。
マネージドDNSサーバは「ゾーンプロキシ管理」画面の契約情報の欄に記載されています。- ヒドゥンマスター構成でない場合は、NSレコードはお客様プライマリネームサーバ+マネージドDNSサーバ(3つ)を登録します。
- ヒドゥンマスター構成であればNSレコードはマネージドDNSサーバ(3つ)のみを登録します。
- NSレコードの書き換えが完了した時点で、外部からのクエリの一部が本サービス宛に変わります。
- NSレコードにマネージドDNSサーバの3つのホスト名を追加します。
- ネームサーバ申請
5.でNSレコードに設定したネームサーバを申請します。申請方法については「ネームサーバを登録及び変更する」をご覧ください。- ドメイン管理サービスを契約してる場合は、ネームサーバ管理画面の「ネームサーバ申請」をクリックすると申請できます。
- ドメイン管理サービス契約していない場合は、お客様でご契約されているレジストラ(指定事業者)に申請します。
- DSレコードの申請
- ヒドゥンマスター構成、かつDNSSEC署名が有効の場合のみ申請できます。
- DSレコードについては「DSレコードの更新」をご覧ください。
ヒドゥンマスター構成
ヒドゥンマスター(hidden master)は、外部からアクセスされないプライマリネームサーバです。シャドウマスター(shadow master)や隠れプライマリなどの呼び方がされることもあります。
ヒドゥンマスター構成では、外部からのアクセスはセカンダリネームサーバだけで受け持ちます。外部からのアクセスをプライマリ/セカンダリネームサーバ両方で受ける通常の構成と比べて、以下のようなメリットがあります。
- サーバの役割分担の明確化
- プライマリネームサーバはゾーンの管理に特化
- セカンダリネームサーバは外部からの問い合わせ応答に特化
- セキュリティの向上
- プライマリネームサーバは、セカンダリネームサーバ以外からのアクセスがないため、外部からサーバに侵入されゾーンを改竄されるなどのリスクが小さくなります。