サイト管理

サイト管理では、サイトとエンドポイントを設定します。
エンドポイントはトラフィックコントロールにおけるDNS応答の単位で、それをひとつ以上束ねたものがサイトです。
サイトとエンドポイントはいずれもDNS問い合わせのレコードタイプと紐づいていて、エンドポイントで設定されたRDATAが最終的なDNSの応答として使用されます。

契約情報

」アイコンをクリックすると操作中のトラフィックコントロールの契約情報が表示されます。

項目内容
サービスコード現在操作中のサービスコードが表示されます
LBドメイン名

トラフィックコントロールで割り当てられたLBドメイン名が表示されます

お客様ホスト名とは異なりますのでCNAMEレコード等でお客様ホスト名と紐付けする必要があります。詳しくは「お客様ホスト名とLBドメイン名を紐付ける」をご覧ください

コメント

コメントが表示されます。「」をクリックと内容を編集できます

ラベル

ラベルが表示されます。「」をクリックすると各項目を編集できます
詳しくは「ラベルについて」をご覧ください

サイト一覧

 登録されているサイトの一覧が表示されます。サイトはトラフィックコントロール1契約につき最大50件まで登録できます。

項目内容
追加新たなサイトを追加します。サイト名とType(レコードタイプ)を入力します

Live Status

サイトのLive Statusが表示されます
サイト名サイト名をクリックするとサイト管理の画面に遷移します
【参考】

TypeはA、AAAA、及びCNAMEのいずれかから選択でき、サイトに登録するエンドポイントのRDATA、及び「ルール管理」で登録するエントリーメソッドはこのTypeと同じものである必要があります。

Live Statusはサイトの利用可否の状態です。サイトに登録されているエンドポイントのうちひとつでもReady Statusが「Up」であれば、サイトの Live Statusは「Up」になります。

監視によりサイトのLive Statusが変化した場合、「共通設定」で設定している宛先にメール及び電話により通知メッセージが送信されます(監視ではなくお客様操作が原因でステータス変化した場合、通知は送信されません)。

Live Statusについては「トラフィックコントロールのステータス」もご覧ください。

サイト管理

選択したサイトの情報とエンドポイントの一覧が表示されます。エンドポイントはひとつのサイトにつき最大50件まで登録できます。

項目内容
編集サイト名とコメントを編集します。Typeの変更はできません
削除サイトを削除します。「ルール管理」で使用中のサイトは削除できません
エンドポイント一覧

サイトに登録されているエンドポイントの一覧が表示されます

」をクリックすると新たなエンドポイントを追加できます
また、各エンドポイントの「」、「」、「」をクリックすることでそれぞれ設定の詳細表示、編集、及び削除ができます

【参考】

Live Statusはそのエンドポイントが正常に稼動しているかどうかの状態です。そのエンドポイントで有効な監視がすべて成功している(Up)ときは、Live Statusが「Up」になり、監視結果にひとつでも「Down」が含まれていたり、有効な監視が登録されていない場合は、「Down」になります。

Ready Statusはそのエンドポイントを応答に使うかどうかの状態です。通常はLive Statusと同じ状態になりますが、手動切り離し、手動切り戻しの設定が有効になっている場合はLive Statusが変化してもReady Statusが変化しなくなります。

監視によりエンドポイントのReady Statusが変化した場合、「共通設定」で設定している宛先にメールにより通知メッセージが送信されます(電話通知はされません。また、監視ではなくお客様操作が原因でステータス変化した場合は通知されません)。

Live Status、Ready Statusについては「トラフィックコントロールのステータス」もご覧ください。

エンドポイントの設定

エンドポイント一覧に表示された各エンドポイントの「」をクリックするとエンドポイントの設定ができます。また、「」をクリックして詳細表示された状態で「監視」の「」をクリックすることで監視設定を変更できます。

項目

内容

エンドポイント名エンドポイントのラベルです
コメント任意のコメントをテキスト形式で入力できます
監視ターゲット

監視対象ホストを指定します。かならずしもRDATAと同じである必要はありません。
ホスト名で入力する際には、末尾にドットを追加してください。末尾にドットが無い場合、フォーマットエラーとなり登録できません。

RDATA

DNS応答に使われる情報を登録します。登録可能な内容と数はそのサイトのレコードタイプにより異なります

  • Aの場合はIPv4アドレスを最大10個まで
  • AAAAの場合はIPv6アドレスを最大10個まで
  • CNAMEの場合はホスト名を1個だけ
応答比率

応答比率は、以下計算で算出された値が表示されます
応答比率 = 対象のエンドポイントのWeight値 ÷ ReadyStatusが「up」のエンドポイントのWeight値合計
ReadyStatusが「down」の場合、応答比率は表示されません

Weightサイトに複数のエンドポイントが登録されている場合、Weight値を使ってどのエンドポイントが応答に使われるかの割合を重みづけできます。1-255の整数です
エンドポイント有効化

エンドポイントのReady Statusを設定します

「有効」にするとReady StatusとLive Statusが同じ値になります(Upにはなりません)。手動切り離し、手動切り戻し機能を使うことでもReady Statusを変更できます

「無効」にするとReady StatusはLive Statusの値にかかわらず常に「Down」になります

新規登録時は必ず無効になります。有効にするには、いったん無効で登録した後で変更してください

手動切り離し

有効の場合、Live Statusが「Up」から「Down」に変わってもReady Statusは変わりません

Live Statusが「Down」のとき、手動切り離しを有効から無効に変更するとReady Statusが「Down」に変わります。無効から有効に変更してもReady Statusは変わりません

デフォルトは無効で、この場合Ready StatusはLive Statusと同じ値になります

手動切り戻し

有効の場合、Live Statusが「Down」から「Up」に変わってもReadyStatusは変わりません

Live Statusが「Up」のとき、手動切り戻しを有効から無効に変更するとReady Statusは「Up」に変わります。無効から有効に変更にしてもReady Statusは変わりません

デフォルトは無効で、この場合Ready StatusはLive Statusと同じ値になります

【参考】

監視ターゲットはIPv4/v6アドレス、またはホスト名で指定できます。

IPアドレスで指定する場合

  • プライベートアドレスやループバックアドレス等一部のIPアドレスは登録できません。

ホスト名で指定する場合

  • ホスト名に複数のIPアドレス(IPv4/v6問わず)が存在している場合、実際の監視はそのうちのいずれかひとつに対してだけ行われます。
  • ホスト名にIPアドレスが存在しない場合、またはホスト名の名前解決に失敗した場合、監視は失敗します。
  • CNAMEレコードには対応していますが、HTTPSレコード、SVCBレコードには対応していません。

また、HTTP監視、TCP監視でTLS SNIが指定されない場合、監視ターゲットの設定がIPアドレスかホスト名かによって動作が変わります。詳しくは「監視管理」をご覧ください。

【参考】

手動切り離し及び手動切り戻しは、「エンドポイントの監視は行うが、その結果に応じたエンドポイントの切り替えは自動ではなく人間が判断して手動で行いたい」といった場合に「有効」に設定してください。デフォルトはどちらも「無効」で、この場合監視結果によって自動で切り替えられます。

監視の操作

監視管理」で登録されている監視設定をエンドポイントに紐づけることができます。ひとつのエンドポイントに最大50件まで登録できます。

項目内容
監視名監視管理」で登録されている監視名から選択してください
状態

監視結果をエンドポイントのLive Status判定に使うかどうかを設定します。デフォルトは「無効」です

無効に設定した場合、判定には使用されません。ただし、監視自体は行われますので注意してください。監視を停止したい場合は紐付けを解除してください

操作

」をクリックすると監視が紐付けされます。紐付けされている状態で「」をクリックすると解除されます

【参考】

監視結果は通常は「Up」(監視成功)、「Down」(監視失敗)のいずれかの状態です。

これとは別に、監視を登録した直後、最初の監視が実行されるまでの一時的な状態として「UnKnown」があります。「UnKnown」状態の監視はエンドポイントのLive Statusの判定には使用されません。

監視結果が変化した場合、「共通設定」で設定している宛先にメールにより通知メッセージが送信されます(電話通知はされません)。

同一の監視ターゲットを複数のエンドポイントで指定し、そのそれぞれで監視が紐付けされていると、その監視ターゲットに対して重複して監視が実行されます。