お客様ホスト名とLBドメイン名を紐付ける

トラフィックコントロールでは、LBドメイン名に対する動的な名前解決を提供します。LBドメイン名は「lb.example.e.d-16.jp」のような形式で、お客様ホスト名とは異なります。
お客様ホスト名の名前解決結果を動的に変化させるためには、LBドメイン名をお客様ホスト名に紐づける必要があります。

これにはいくつか方法があります。お客様のご利用形態に応じて最適なものを選択してください。お客様ホスト名の権威DNSサーバとしてIIJマネージドDNSサービス以外をご利用の場合でも紐付けできます。

【参考】

  • IIJマネージドDNSサービス以外をご利用の場合は、ANAMEを利用する方法での設定はできせん。
  • お客様ホスト名に紐づけずにLBドメイン名のまま利用することは推奨しません。

お客様に割り当てられたLBドメイン名は、トラフィックコントロールの「契約情報」から確認できます。

以下では、お客様ホスト名を「host.example.jp」、LBドメイン名を「lb.example.e.d-16.jp」として説明します。

CNAMEを利用して紐付ける

お客様ドメイン名に対するCNAMEとしてLBドメイン名を設定します。

「example.jp」ゾーンをマネージドDNSサービスでご利用の場合は、「レコード管理」から以下のようなレコードを追加してください。

本サービス以外で運用されている場合は、example.jpゾーンに以下のようなCNAMEを設定します。

host.example.jp.  IN CNAME lb.example.e.d-16.jp.
【参考】

CNAMEを利用する方法は以下のケースでは利用できません。

  • host.example.jpに他のレコードがすでに存在している場合
    • host.example.jpがexample.jpゾーンではなくhost.example.jpゾーンにある場合(ゾーン頂点の場合)、SOAとNSレコードがすでに存在している場合は、利用できません。
  • SMTPなどプロトコル仕様上CNAMEの利用が許されていない用途で使う場合

ANAMEを利用して紐付ける

ANAMEはIIJマネージドDNSサービスの独自拡張レコードタイプで、ゾーン頂点でもCNAMEのようなホスト名による指定が可能です。「レコード管理」から以下のようなレコードを追加してください。

【参考】

ANAMEを利用する方法は以下の制限があります。

  • ANAMEはIIJマネージドDNSサービスの独自拡張機能です。host.example.jpゾーンのプライマリを本サービス以外で運用されている場合は利用できません。本サービスを利用している場合でも、プライマリサーバとしてお客様サーバを、セカンダリサーバとして本サービスを利用する形態では利用できません。
  • ANAMEはゾーン頂点(ゾーン名と同一のレコード名)でしか使用できません。host.example.jpにANAMEを設定するにはマネージドDNSサービスにexample.jpゾーンではなくhost.example.jpゾーンの契約が必要です。ゾーン頂点以外ではCNAMEなど他の方法を利用してください。
  • ANAMEレコードの応答内容は動的ではなく、一定時間ごとに更新され、次に更新されるまでの間は固定の応答を返します。そのため、ロードバランシング用途などでは期待通りの動作にならない場合があります。

他社権威DNSサービス事業者でも類似の独自拡張機能を備えている場合があります。利用方法については各事業者様にお問い合わせください。弊社ではサポートできません。

MX/SRV/HTTPS/SRVを利用して紐付ける

特定のレコードタイプを参照するプロトコルでトラフィックコントロールを利用される場合は、MX、SRV、HTTPS、SVCBの各レコードタイプを使って紐付けます。

MXレコード

メールサーバで利用する場合は、MXレコードにLBドメイン名を指定します。

host.example.jp.  IN MX 10 lb.example.e.d-16.jp.
【参考】

MXとして利用する場合は、「ルール管理」で指定するエントリーメソッドとして、entry_cnameではなくentry_aかentry_aaaaのいずれか(または両方)を使用してください。entry_cnameは最終的にCNAMEを応答するため、CNAMEの利用が禁止されているMXでの利用には適しません。

SRVレコード

SIPなど、SRVレコードを利用する用途で使う場合は以下のようにLBドメイン名を指定してください。

_foo._tcp.host.example.jp.  IN SRV  1 0 9999 lb.example.e.d-16.jp.

SRVレコードは以下のようにCNAMEと併用することも可能です。

_foo._tcp.host.example.jp.  IN SRV   1 0 9999 host.example.jp.
host.example.jp.            IN CNAME lb.example.e.d-16.jp.
HTTPSレコード

HTTPSレコードはHTTP(S)によるアクセスの際に使われるDNSレコードタイプです。HTTPSレコードでLBドメイン名を指定するには以下のように設定してください。

host.example.jp.  IN HTTPS 0 lb.example.e.d-16.jp.
【注意】

2022年現在、HTTPSレコードはまだ十分には普及しておらず、対応したWebブラウザは一部にかぎられます。そのため、LBドメイン名とお客様ホスト名との紐づけはHTTPSレコードだけでなく、それ以外の方法も併用することを推奨します。HTTPSレコードのみで紐づける方法は現時点では推奨しません。

host.example.jpゾーンをマネージドDNSサービスで運用されている場合、HTTPSレコードとANAMEレコードを併用できます。

上記のように設定すると、HTTPSレコード対応クライアントはHTTPSレコードにしたがい、未対応クライアントはANAMEの機能でLBドメイン名にアクセスします。

ANAMEはゾーン頂点での利用に限定されます。そのため、ゾーン頂点以外で利用する際はCNAMEを利用してください(この場合、HTTPSレコードとの併用はできません)。

SVCBレコード

SVCBレコードは特定プロトコルに依存しない汎用レコードタイプですが、2022年の時点ではSVCBレコードを利用するプロトコルは存在しません。指定する必要がある場合は以下のように指定してください。

; foo://host.example.jp:9999/ というURLの場合
_9999._foo.host.example.jp. IN SVCB 0 lb.example.e.d-16.jp.
LBドメイン名をそのまま利用する

お客様ホスト名と紐づけず、LBドメイン名をそのまま利用することは推奨しません。

【注意】

LBドメイン名をそのまま利用したwebサイト(https://lb.example.e.d-16.jp/)は作成しないでください。他のLBドメイン名を利用したwebサイトにcookieが漏曳するなど、セキュリティ上の問題が発生する場合があります。