逆引きゾーンを利用する

マネージドDNSサービスでは逆引きゾーンを管理できます。

逆引きゾーン名の確認

割り当てられたIPアドレスにより逆引きゾーン名が異なります。

IPv4の場合
  • アドレスレンジが/9~/15の場合
    • /16のレンジに分割し、それぞれに逆引きゾーンを設定します。また、契約はゾーンごとに必要です。
      「10.0.0.0/15」の場合は、「0.10.in-addr.arpa」「1.10.in-addr.arpa」の2つのゾーンで設定します。
  • アドレスレンジが/16の場合
    • a.b.0.0/16の場合は、「b.a.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
    • 10.1.0.0/16の場合は、「1.10.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
  • アドレスレンジが/17~/23の場合
    • /24のレンジに分割し、それぞれに逆引きゾーンを設定します。また、契約はゾーンごとに必要です。
    • 「10.1.2.0/22」の場合は、「0.2.1.10.in-addr.arpa」「1.2.1.10.in-addr.arpa」「2.2.1.10.in-addr.arpa」「3.2.1.10.in-addr.arpa」の4つのゾーンで設定します。
  • アドレスレンジが/24の場合
    • 「a.b.c.0/24」の場合は、「c.b.a.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
    • 「10.1.2.0/24」の場合は、「2.1.10.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
  • アドレスレンジが/25~/31の場合
    • 逆引きゾーン名はIPアドレス割り当て組織ごとに異なります。
    • IIJが割り当てたアドレスレンジで、「a.b.c.d/n」の場合は、「ddda.c.b.a.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。ddda は数字3桁+アルファベット"a"で、3桁に満たない場合は"0"を前置して3桁にします。それ以外は"0"を前置する必要はありません。「10.1.2.64/29」の場合は「064a.2.1.10.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
    • IIJ以外から割り当てられたアドレスレンジの逆引きゾーン名は、割り当て元の組織にお問い合わせください。
  • アドレスレンジが/32の場合
    • 「a.b.c.d/32」の場合は、「d.c.b.a.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
    • 「10.1.2.3/32」の場合は、「3.2.1.10.in-addr.arpa」が逆引きゾーン名になります。
IPv6の場合

割り当てアドレスが2001:db8:12:3400::/56の場合を例にします。

  1. アドレス部分(2001:db8:12:3400::)を省略のない形式に変換します。

    2001:0db8:0012:3400:0000:0000:0000:0000

  2. レンジ部分(56)を4で割ります。

    56/4=14

  3. 手順①で得られた文字列の先頭からコロン(:)を除いて手順②で得られた数の文字だけ取り出します。

    20010db8001234

  4. 手順③で得られた文字列を逆順にして、各文字の間をドット(.)で区切ります。

    4.3.2.1.0.0.8.b.d.0.1.0.0.2

  5. 手順④で得られた文字列の末尾に「.ip6.arpa」を追加したものが逆引きゾーン名になります。

    4.3.2.1.0.0.8.b.d.0.1.0.0.2.ip6.arpa

逆引きゾーンを契約する

逆引きゾーン名の確認」で確認した逆引きゾーン名をDNSマネージメントサービスにてご契約ください。契約手順は正引きゾーンと同じです。詳しくは、「お申し込み・各種手続き」をご覧ください。

逆引きゾーンを設定する

ご契約の逆引きゾーンを設定します。コントロールパネルにて設定する方法、及びお客様の用意したプライマリネームサーバからゾーン転送する方法など、正引きゾーンと同じ方法がご利用いただけます。
運用方法を決定し、利用形態にあわせて、以下のページの手順を参考に設定します。

利用開始日前(ゾーンが「公開前」の状態)から設定ができます。

IPv4の場合

アドレスレンジが/25〜/31以外の場合、IPアドレスが「a.b.c.d」なら逆引き名は「d.c.b.a.in-addr.arpa.」になります。「10.1.2.3」の場合は「3.2.1.10.in-addr.arpa」が逆引き名になります。

アドレスレンジが/25〜/31の場合は、逆引き名は「(IPアドレスの最終オクテット).(逆引きゾーン名)」になります。IIJが割り当てた10.1.2.0/29のアドレスレンジの場合、逆引きゾーン名は「000a.2.1.10.in-addr.arpa.」ですので、IPアドレスが「10.1.2.3」なら逆引き名は「3.000a.2.1.10.in-addr.arpa.」になります。IIJ以外から割り当てられたアドレスレンジの逆引きゾーン名は、割り当て元の組織にお問い合わせください。

IPv6の場合

「2001:db8:12:3400::5」の場合、逆引き名は以下のようになります。

  1. IPアドレスを省略されていない形式に変換します。

    2001:0db8:0012:3400:0000:0000:0000:0005
  2. コロン(:)以外の文字を逆順にして、1文字ずつドット(.)で区切ります。

    5.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.4.3.2.1.0.0.8.b.d.0.1.0.0.2
  3. 末尾に「.ip6.arpa.」を追加します。

    5.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.4.3.2.1.0.0.8.b.d.0.1.0.0.2.ip6.arpa.

Linux等でarpanameコマンドが利用できる場合、「arpaname IPアドレス」を実行することでも逆引き名を得られます。

ネームサーバを申請する

ネームサーバを登録及び変更する」を参考にNSレコードの変更をIPアドレス割り当て組織に申請します。