Directory Sync 3.0.0でユーザが追加・削除されないことがある
現象
Directory Sync 3.0.0にて、Active DirectoryのユーザをIIJ IDの同期対象へ追加及び除外してもIIJ IDに反映されないことがある。
該当の事象は、Directory SyncのLDAP searchのフィルタ条件(ad.ldap.filter.user)にmemberOfを含めた場合にのみ発生することが確認されています。
原因
Directory Sync 3.0.0での既知の不具合です。この事象はDirectory Sync 3.0.0より前のバージョンでは発生しません。
Directory Sync 3.0.0からは、Active Directoryでユーザを変更検知する際にuSNChanged属性を参照するように変更されました。
ただし、Microsoft社のActive Directoryの仕様により、LDAP searchのフィルタ条件にmemberOfを利用している場合にはグループメンバーの追加及び除外を行った際にuSNChanged属性が変更されず、Directory Syncで変更が検知されません。
恒久対応
Directory Sync 3.0.1にて修正されました。
Directory Sync 3.0.1以降のバージョンにアップデートしてください。
暫定対応
uSNChanged属性によるユーザ差分の検出機能を無効にするため、Directory Syncの設定ファイル(config.yml)に以下の設定を追加してください。
ad: ldap: cache_disabled: true
関連ページ
config.yml(IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】)
設定ファイルサンプル(IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】)