Directory Syncでグループが同期されない
現象
Directory SyncでActive DirectoryのグループがIIJ IDに同期されない。
原因
Directory Syncの設定ミスやActive Directoryグループが同期対象になっていない、Directory Syncでエラーが発生しているなど、様々な原因が考えられます。
対応
以下の項目を確認します。
1. Directory Syncでエラーが発生していないか
イベントログを確認し、Directory Syncのエラーが発生していないかを確認します。
エラーが発生している場合は、そのエラーの内容を確認し、問題を解消します。
【参考】
- IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】 「ログの閲覧」
- IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】 「トラブルシューティング」
2. 該当のグループがDirectory Syncの同期対象になっているか
Directory Syncのconfig.ymlを確認し、同期対象かの確認を行います。
config.ymlで同期対象とするかは以下の条件で決まります。
- ad.ldap.base_dn
- ユーザ及びグループの検索対象のベースとなるDN(識別名)
- ad.ldap.filter.group
- LDAPフィルター条件
- iid.scim.attribute.group.exclude
- AD属性値による除外条件
ad.ldap.base_dn及びad.ldap.filter.groupの条件によって同期されるActive Directoryのグループは、以下の手順で確認できます。
- PowerShellを管理者権限で起動します。
以下のコマンドを実行します。
Import-Module ActiveDirectory Get-ADGroup -SearchBase "<ad.ldap.base_dnの値>" -LDAPFilter "(<ad.ldap.filter.groupの値>)" | select DistinguishedName (実行例) Get-ADGroup -SearchBase "DC=example,DC=jp" -LDAPFilter "(memberOf:1.2.840.113556.1.4.1941:=CN=IIJ IDサービス利用者グループ,OU=OU1,DC=example,DC=jp)" | select DistinguishedName
- 同期対象のグループがすべて表示されます。
上記のコマンドに加えて、該当グループがiid.scim.attribute.group.excludeの除外条件に一致していないことを確認します。
3. Directory Syncの最新版を利用しているか
最新版のDirectory Syncを利用しているかを確認し、最新版を利用していない場合はアップデートしてください。
【参考】
- IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】 「ソフトウェアのバージョン確認」
- IIJ IDサービス Directory Sync マニュアル【Windows Active Directory版】 「新機能/変更点」