ファームウェアダウンロード設定

以下のサービスアダプタを使用する場合は、起動時コンフィグに加えてファームウェア取得設定が必要になることがあります。

  • SEIL/X1
  • SEIL/X2
  • SEIL/B1
  • SEILアプライアンスシリーズ BPV4
  • SEIL/x86 Fuji

これらの機種には、起動時コンフィグのほかにファームウェア更新専用のコンフィグがあります。このため、ファームウェアを更新すると、システム起動時にこのコンフィグを使用してファームウェアをダウンロードします。

起動時コンフィグにPPPoE、PPP、WWAN、IPv4 DHCP、またはIPv6 RAのいずれかが設定されている場合は、自動的にその設定値が共用されるためこの設定は不要です。しかし、それらの機能を使用せず静的なアドレス設定のみを起動時コンフィグに設定する場合は、ファームウェア取得設定を個別に設定する必要があります。

ファームウェア取得設定では、以下のパラメータを設定できます。

設定項目 パラメータ
固定IPアドレス

WANインタフェース※1

WAN回線に接続されるイーサネットインタフェースです
IPアドレス/プレフィックス長 サービスアダプタに割り当てるIPv4アドレス及びプレフィックス長です

ゲートウェイ

ゲートウェイルータのIPv4アドレスです
PPPoE
(SEIL/x86 Fujiは利用不可)

アカウント

PPPoEのアカウント名です

パスワード

PPPoEのパスワードです

※1:サービスアダプタ「SEIL/x86 Fuji」のみに指定できます。ほかの機種では、「lan1」に固定されます。

ファームウェア取得設定の優先順位

ファームウェア更新専用のコンフィグでは、1つのコンフィグ内に最大で以下の7種類の設定が含まれることがあります。

これらの設定は、起動時コンフィグ及びファームウェア取得設定の設定内容に基づき、以下の優先順位に従って使用されます。

  1. 「ファームウェア取得設定」の「固定IPアドレス」の設定
  2. 「ファームウェア取得設定」の「PPPoE」の設定
  3. 「起動時コンフィグ」のIPv4 PPPoE設定
  4. 「起動時コンフィグ」のIPv6 PPPoE設定
  5. 「起動時コンフィグ」のモバイル(PPPまたはWWAN)設定
  6. IPv4 DHCP
  7. IPv6 RA
【注意】サービスアダプタの機種ごとの制限事項

  • 「SEILアプライアンスシリーズ BPV4」及び「SEIL/x86 Fuji」は、設定を6種類まで使用できます。ファームウェア更新専用のコンフィグに7種類の設定が含まれる場合は、ファームウェア取得設定の優先順位に従って6種類まで使用します。
  • 「SEIL/X1」、「SEIL/X2」、及び「SEIL/B1」は、設定を4種類まで使用できます。ファームウェア更新専用のコンフィグに5種類以上の設定が含まれる場合は、ファームウェア取得設定の優先順位に従って4種類まで使用します。