監視通知について

サービスアダプタの運用のために、以下の監視機能及び通知サービスを提供します。

項目 内容
監視内容 サービスホストによるサービスアダプタの接続状況監視、及びサービスアダプタによるイベント監視です

通知手段

メール自動送信、Teams連携、及びSlack連携です。なお、一時的なトラブルなどによって監視通知の送信に失敗した場合は、通知を再送しません

監視通知の停止 通知を停止するには、監視通知停止スケジュールを登録します
サービスホストによる接続状況監視(標準監視)

サービスホストとサービスアダプタの間の接続状況を監視します。

サービスホストは、サービスアダプタが定期的に送信するHeartBeatの受信状況を5分間隔で監視し、最近の5分間にHeartBeatを受信していたときにUP、受信していなかったときにDOWNと、内部的に記録します。

この記録状況が以下の条件に一致した場合に、サービスアダプタの接続状況を「接続」または「切断」に変化させます。更に、通知先グループに登録された通知先に通知します。

なお、利用開始後の初期状態は「切断」です。

接続と判断する条件

サービスアダプタの接続状態が「切断」、かつ最近のHeartBeat受信記録がUPであったとき。

切断と判断する条件

サービスアダプタの接続状態が「接続」、かつ最近3回の受信記録がすべてDOWNであったとき。

【参考】

サービスアダプタがHeartBeatを送信する間隔とサービスホストがHeartBeat受信状況を監視する間隔は同期していないため、サービスアダプタの実際の稼働状況と監視による状態変化の表示及び通知には時間差が発生します。

サービスアダプタによるイベント監視(モニタ機能)

サービスアダプタのモニタ機能を利用して、サービスアダプタが各種のイベントの発生を監視します。

サービスアダプタは、設定されたイベントの発生を検知するとサービスホストへ通知します。サービスホストはイベント発生が通知されると、通知先グループに登録された通知先に通知します。

監視可能なイベント
イベント 内容
物理インタフェースのリンク状態 サービスアダプタのイーサネットインタフェースのリンクアップ及びリンクダウンです
PPPの接続状態 サービスアダプタのPPPまたはPPPoEインタフェースの接続及び切断です
USBデバイスの接続状態 サービスアダプタのUSBポートにデバイスが取り付けまたは取り外しされることです
システム起動 サービスアダプタのシステム起動(起動要因)です
他のホストのping応答性 サービスアダプタから任意のホストへのping監視の監視状態の変化です
使用条件及び制約

サービスアダプタの機能を利用するため、モニタ機能には以下の制約があります。

  • サービスアダプタが動作していない場合は、監視できません。
  • サービスアダプタからサービスホストへ通信できない状態では、イベントが通知されず監視通知も送信されません。また、サービスホストへの通知は再送されません。
  • 利用できる機種及びそのバージョンが限られます。また、機種により監視できるイベントが制限されます。
機種 バージョン 制限
SEIL/X4 2.13以降 「システム起動」は起動理由を判別できません
SEIL/x86 Ayame 2.13以降 「システム起動」は起動理由を判別できません
SEILアプライアンスシリーズ CA10 3.00以降 「システム起動」は起動理由を判別できません
SA-W2、W2L 4.60以降 「システム起動」は起動理由を判別できません
SEIL/X1、X2、B1 7.00以降
SEIL/x86 Fuji 7.00以降 「システム起動」は通知されません
SEILアプライアンスシリーズ BPV4 6.01以降 「システム起動」は通知されません
監視グループ

サービスアダプタを登録することで、標準監視、モニタ機能の監視内容、及び通知先をグループ管理できます。

初期状態では、すべてのサービスアダプタが「標準監視グループ」に登録されます。グループは必要に応じて追加でき、各グループには通知先グループを登録できます。

グループ内のいずれかのサービスアダプタに状態変化が検知されると、通知先グループに登録された通知先に通知します。

監視通知停止スケジュール

サービスアダプタ設置施設の計画停電の実施時など、通知を不要とされる期間を登録し、通知を抑止できます。

監視通知停止スケジュールを登録した場合も監視自体は継続するため、「コントロールパネル」でサービスアダプタの状態を確認できます。