運用上必要なアクセス回線

すべてのサービスアダプタは、管理のため、弊社が管理するインターネット上のサービスホストと相互に通信します。このため、各サービスアダプタに対してインターネットアクセス回線を用意してください。

サービスアダプタの起動時に行うコンフィグを自動取得するため、以下のコンフィグ自動取得に対応する回線の利用をお勧めます。

インターネットアクセスが可能、かつコンフィグ自動取得対応のWAN回線

コンフィグ自動取得に対応するインターネットアクセス回線をユーザ通信に利用する場合は、ユーザ通信用と管理通信用を1つの回線で兼ねることができます。

インターネットアクセスができない閉域型のWAN回線

閉域型のWAN回線をユーザ通信に利用する場合は、管理通信用のインターネットアクセス回線を別途用意してください。

閉域型のWAN回線のみでは、本サービスを利用できません。

インターネットアクセスが可能だが、コンフィグ自動取得非対応のWAN回線

コンフィグ自動取得に対応しないインターネットアクセス回線をユーザ通信に利用する場合は、次のいずれかを用意してください。

• コンフィグ自動取得に対応するインターネットアクセス回線を別途用意する
• サービスアダプタにUSBメモリを接続し、USBメモリからコンフィグ取得用設定ファイルを読み込む

USBメモリを使用したコンフィグ取得用設定ファイルの読み込みに対応するのは、以下の機種です。

サポートする接続方式

サービスアダプタは、以下の接続方式に対応しています。

自動設定型の接続方式

サービスアダプタが標準的にサポートするため、事前のキッティング作業が必要ありません。ただし、サービスアダプタの機種により使用できる接続方式が異なります。

静的設定型の接続方式

接続するインターネットアクセス回線の仕様上、サービスアダプタが標準的にサポートする接続方式を利用できない場合に、サービスアダプタにコンフィグ取得用設定ファイルをあらかじめインストールすることで、システム起動時のコンフィグ自動取得を実施します。

サービスアダプタの対応機種が限られ、使用前にキッティング作業が必要になります。また、USBメモリを別途用意し、サービスアダプタに常時接続しておく必要があります。

コンフィグ自動取得対応のアクセス回線

以下のインターネットアクセス回線は、サービスアダプタによるシステム起動時のコンフィグ自動取得に対応しています。

IPv4/IPv6 PPPoE（光回線）

IPv4/IPv6 PPPoE（ADSL回線）

IPv4 IPoE（DHCP）

IPv6 IPoE（ステートレスIPv6自動設定、ステートフルIPv6自動設定）

モバイルデータ通信

ISDN（PPP）

WAN回線または上位ルータによるNATについて

IIJマルチプロダクトコントローラサービスのサービスアダプタは、WAN回線または上位のルータによってNATが適用されるインターネットアクセス環境においても、コンフィグ自動取得及びリモート操作が可能です。

閉域型アクセス回線の利用について

IIJマルチプロダクトコントローラサービスのサービスアダプタは、閉域型のアクセス回線のみの環境（インターネットに接続できない環境）では利用できません。インターネットアクセス回線と併用する必要があります。

フレッツ光コラボレーション事業者が提供するアクセス回線について

対応するアクセス回線の一覧に記載されていないPPPoE方式のアクセス回線は、フレッツ光コラボレーションに限らず、コンフィグ自動取得用の回線としてサポートできません。

サービスアダプタが対応するインターネット接続方式

※MAP-E方式のIPv4 over IPv6に対応するサービスアダプタはありません。