3.1.10 自動マウントの設定

CentOS/Red Hat Enterprise Linux 6で、NFSクライアントの起動時に、自動的にNFSボリュームがマウントされるように設定する方法を説明します。

「/etc/fstab」ファイルに設定情報を追記します。

プライマリボリュームのマウント

ファイルの記述書式は、「<NFSサーバIPアドレス>:<エクスポートパス> <マウントポイント> nfs <マウントオプション> 0 0」です。

【参考】

末尾の記述項目「0 0」は、省略できます。

<マウントオプション>の推奨値は、「rw,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768」です。

<NFSサーバIPアドレス>、<エクスポートパス>、及び<マウントポイント>は、「3.1.6 手動マウントの確認」で入力したものと、それぞれ同じものが入ります。


プライマリボリュームをマウントする場合の「/etc/fstab」ファイルの記述例は、以下のとおりです。

10.88.134.57:/esb12345678P ⇒
/nfsdata nfs rw,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768 0 0
【参考】

」は、実際には改行せずに1行で入力することを表します。

設定情報を「/etc/fstab」ファイルに正しく追記できたことを確認します。

「mount -a」コマンドを入力して、「/etc/fstab」ファイルに記述されているデバイスをすべてマウントします。

# mount -a

「df -h」コマンドを入力して、マウントしたデバイスの容量一覧を表示します。

# df -h
Filesystem                      サイズ       使用      残り      使用%      マウント位置
/dev/sda1                       30G        1.7G     27G      6%        /
tmpfs                           1.0G       0        1.0G     0%        /dev/shm
none                            1.0G       0        1.0G     0%        /tmp
10.88.134.57:/esb12345678P      1.0T       37M      1.0T     0%        /nfsdata

追加ディスクが正しくマウントされている場合は、マウントしたNFSボリュームの情報が「Filesystem、サイズ、使用、残り、使用%、マウント位置」の順に表示されます。

ローカルコピーボリュームのマウント

ファイルの記述書式は、「<NFSサーバIPアドレス>:<エクスポートパス> <マウントポイント> nfs <マウントオプション> 0 0」です。

【参考】

末尾の記述項目「0 0」は、省略できます。

<マウントオプション>の推奨値は、「ro,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768」です。

<NFSサーバIPアドレス>、<エクスポートパス>、及び<マウントポイント>は、「3.1.6 手動マウントの確認」で入力したものと、それぞれ同じものが入ります。


ローカルコピーボリュームをマウントする場合の「/etc/fstab」ファイルの記述例は、以下のとおりです。

10.88.134.57:/esb12345678L ⇒
/nfsdata nfs ro,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768 0 0
【参考】

」は、実際には改行せずに1行で入力することを表します。

設定情報を「/etc/fstab」ファイルに正しく追記できたことを確認します。

「mount -a」コマンドを入力して、「/etc/fstab」ファイルに記述されているデバイスをすべてマウントします。

# mount -a

「df -h」コマンドを入力して、マウントしたデバイスの容量一覧を表示します。

# df -h
Filesystem                      サイズ       使用      残り      使用%      マウント位置
/dev/sda1                       30G        1.7G     27G      6%        /
tmpfs                           1.0G       0        1.0G     0%        /dev/shm
none                            1.0G       0        1.0G     0%        /tmp
10.88.134.57:/esb12345678L      1.0T       37M      1.0T     0%        /nfsdata

追加ディスクが正しくマウントされている場合は、マウントしたNFSボリュームの情報が「Filesystem、サイズ、使用、残り、使用%、マウント位置」の順に表示されます。

リモートコピーボリュームのマウント

ファイルの記述書式は、「<NFSサーバIPアドレス>:<エクスポートパス> <マウントポイント> nfs <マウントオプション> 0 0」です。

【参考】

末尾の記述項目「0 0」は、省略できます。

<マウントオプション>の推奨値は、「ro,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768」です。

<NFSサーバIPアドレス>、<エクスポートパス>、及び<マウントポイント>は、「3.1.6 手動マウントの確認」で入力したものと、それぞれ同じものが入ります。


リモートコピーボリュームをマウントする場合の「/etc/fstab」ファイルの記述例は、以下のとおりです。

10.88.134.57:/esb12345678R ⇒
/nfsdata nfs ro,sync,nfsvers=3,tcp,hard,intr,rsize=32768,wsize=32768 0 0
【参考】

」は、実際には改行せずに1行で入力することを表します。

設定情報を「/etc/fstab」ファイルに正しく追記できたことを確認します。

「mount -a」コマンドを入力して、「/etc/fstab」ファイルに記述されているデバイスをすべてマウントします。

# mount -a

「df -h」コマンドを入力して、マウントしたデバイスの容量一覧を表示します。

# df -h
Filesystem                      サイズ       使用      残り      使用%      マウント位置
/dev/sda1                       30G        1.7G     27G      6%        /
tmpfs                           1.0G       0        1.0G     0%        /dev/shm
none                            1.0G       0        1.0G     0%        /tmp
10.88.134.57:/esb12345678R      1.0T       37M      1.0T     0%        /nfsdata

追加ディスクが正しくマウントされている場合は、マウントしたNFSボリュームの情報が「Filesystem、サイズ、使用、残り、使用%、マウント位置」の順に表示されます。