4.2.2 スナップショットの状態確認
NFSサーバに対して、NFSボリュームごとのスナップショットの状態をNFSクライアントから問い合わせることができます。
この際に指定するボリューム名は、エクスポートパスから「/」を取り除いたものです。
自動スナップショットの設定確認
自動スナップショットの設定を表示します。
コマンドの記述書式は、「volume snapshot policy show -policy <ポリシー名>」です。<ポリシー名>は、<ボリューム名>と同一の値を指定します。
今回の例では、<ポリシー名>を「esb12345678P」とします。
なお、以下の内容は、dailyスナップショット、及びhourlyスナップショットを保存しない場合の表示例です。
$ ssh nfsuser@10.88.134.57 volume snapshot policy show -policy esb12345678P |
Password:Password1 ─ パスワードは、表示されません。 |
Vserver: ps01234567_1000 |
Snapshot Policy Name: esb12345678P |
Snapshot Policy Enabled: true |
Policy Owner: vserver-admin |
Comment: - |
Total Number of Schedules: 2 |
Schedule Count Prefix SnapMirror Label |
------------------ -------------------------- |
daily 0 daily - |
hourly 0 hourly - |
スナップショットの一覧表示
スナップショットの一覧を表示します。
コマンドの記述書式は、「volume snapshot show <ボリューム名>」です。
今回の例では、<ボリューム名>を「esb12345678P」とします。
なお、以下の内容は、NFSボリュームがNFSストレージ NFSボリューム PL、またはNFSストレージ NFSボリューム PRの場合の表示例です。
$ ssh nfsuser@10.88.134.57 volume snapshot show esb12345678P |
Password:Password1 ─ パスワードは、表示されません。 |
--Blocks-- |
Vserver Volume Snapshot State Size Total% Used% |
-------- ------- ----------------------------- -------- -------- ------- ----- |
ps01234567_1000 |
esb12345678P |
hourly.2015-09-14_1900 valid 96KB 0% 0% |
hourly.2015-09-14_2000 valid 660KB 0% 0% |
hourly.2015-09-14_2100 valid 664KB 0% 0% |
hourly.2015-09-14_2200 valid 668KB 0% 0% |
hourly.2015-09-14_2300 valid 92KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_0000 valid 68KB 0% 0% |
daily.2015-09-15_0000 valid 692KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_0100 valid 84KB 0% 0% |
snapmirror.f18214bf-7db6-11e3-a270-123478563412_2147484683.2015-09-15_010000 |
valid 276KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_0200 valid 676KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_0300 valid 96KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_0400 valid 708KB 0% 0% |
(省略) |
hourly.2015-09-15_1600 valid 712KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_1700 valid 716KB 0% 0% |
hourly.2015-09-15_1800 valid 716KB 0% 0% |
26 entries were displayed. |
- NFSボリュームがNFSストレージ NFSボリューム PL、またはNFSストレージ NFSボリューム PRの場合は、snapmirror、及び作成日時を含む名前のスナップショットが1つ作成されます。NFSストレージ NFSボリューム PLRの場合は、同様のスナップショットが2つ作成されます。
- 「Used%」の列の値は、ボリュームに格納されているデータ量に占めるスナップショットのデータ量の割合を示します。この値は、ボリュームに格納されているデータ量を分母として計算されるため、ボリュームに格納されているデータ量が0の場合、または非常に少ない場合は、正しい計算を行えません。このような場合は、正しい意味を持たない値が表示されています。
スナップショットの使用量確認
スナップショットの使用量を確認します。
なお、以下の内容は、ご契約容量の使用量44GBのうち、スナップショットの使用量が19GBの場合の表示例です。
$ ssh nfsuser@10.88.134.57 df -h |
Password:Password1 ─ パスワードは、表示されません。 |
Filesystem; total; used; avail capacity; Mounted on |
/esb12345678P/; 100GB; 44GB; 55GB; 45%; /esb12345678P |
/esb12345678P/.snapshot; 0B; 19B; 0B; 0%; /esb12345678P/.snapshot |
2 entries were displayed. |
【参考】
NFSストレージでは、スナップショット予約領域を確保しないため、常に.snapshotのtotal、及びavailは0B、並びにcapacityは0%と表示されます。