1.NFSストレージ
Q. スナップショット機能を利用する際の注意点はありますか。
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2 ストレージリソースのNFSストレージでは、スナップショットを作成すると、NFSボリュームのご契約容量内にその時点のデータが保持されます。
- スナップショットが作成された後に削除したファイル、及びフォルダは、復元のためにスナップショットデータとしてNFSボリューム内に保持されるため、ファイルを削除しても空き容量は回復しません。スナップショットを削除するとスナップショットデータ分の空き容量が回復します。
- 自動スナップショットは設定した世代数に達すると削除されます。手動スナップショットはsshコマンドを実行することにより作成、及び削除することができます。
【参考】
- 自動スナップショットの世代数の設定変更について詳しくは、「D:NFSストレージのご利用方法 > 4.NFSクライアントからスナップショット機能を利用する方法 > 4.2 スナップショット機能の制御 > 4.2.3 スナップショットの設定変更」をご覧ください。
- 手動スナップショットの作成、及び削除について詳しくは、「D:NFSストレージのご利用方法 > 4.NFSクライアントからスナップショット機能を利用する方法 > 4.2 スナップショット機能の制御 > 4.2.4 手動スナップショットの作成、及び削除」をご覧ください。
Q. ファイル、及びフォルダを削除したにもかかわらず、空き容量が回復しない。
スナップショットが作成された後に削除したファイル、及びフォルダは、復元のためにスナップショットデータとしてNFSボリューム内に保持されます。そのため、スナップショットが削除されるまで空き容量は回復しません。
【参考】
空き容量がご契約容量の2%以下になると、空き容量を確保するためにスナップショットを削除する処理が起動します。
スナップショットを削除する処理では、作成日時が古いスナップショットから順番に削除され、自動スナップショットと手動スナップショットの両方が存在する場合は、自動スナップショットが先に削除されます。すべての自動スナップショットが削除された後に、手動スナップショットを削除する処理が開始され、空き容量が20%になるか、すべての自動スナップショットと手動スナップショットが削除されると、空き容量を確保するための処理は終了します。なお、ローカルコピー機能、及びリモートコピー機能のために作成されたスナップショットは、削除されません。
Q. NFSストレージ NFSボリューム PL、NFSボリューム PR、及びNFSボリューム PLRを契約している場合で、プライマリボリューム内のファイルを削除しても、空き容量が回復しない。
複製対象のデータを確定するために、コピー機能の開始時にスナップショットを作成します。そのため、ファイルを削除しても、スナップショットが削除されるまで空き容量は回復しません。
Q. NFSストレージ NFSボリューム PL、NFSボリューム PR、及びNFSボリューム PLRを契約している場合は、どのタイミングでスナップショットが作成、及び削除されますか。
- NFSボリューム PL、またはNFSボリューム PLRでは、ローカルコピー機能の動作のために、プライマリボリュームにスナップショットを作成し、ローカルコピーボリュームにデータを複製します。スナップショットは、次回の複製が完了した後に削除されます。
- NFSボリューム PR、またはNFSボリューム PLRでは、リモートコピー機能の動作のために、プライマリボリュームにスナップショットを作成し、リモートコピーボリュームにデータを複製します。スナップショットは、次回の複製が完了した後に削除されます。
- ローカルコピー、及びリモートコピーは、それぞれ独立して機能し、個別のスケジュールで実行されます。
- NFSボリューム PL、またはNFSボリューム PRの場合は、プライマリボリューム内に、コピー機能のためのスナップショットが常に1世代、一時的に2世代作成されます。
- NFSボリューム PLRの場合は、プライマリボリューム内に、コピー機能のためのスナップショットが常に2世代、一時的に3世代または4世代作成されます。
Q. NFSストレージ NFSボリューム PL、NFSボリューム PR、及びNFSボリューム PLRを契約している場合で、ファイルを削除した後、1日以上待っても、空き容量が回復しない。
ローカルコピー機能、及びリモートコピー機能が動作する際は、スナップショットを作成するための空き容量が必要です。コピー機能が開始する際に新規スナップショットを作成するための空き容量がない場合は、コピー機能が動作せず古いスナップショットが残り続けます。
この場合は、以下のいずれかの対応により空き容量を回復することができます。
- ボリュームの容量を拡張しスナップショット作成のための空き容量を確保すると、前回の複製を開始した際に作成された古いスナップショットが、次回の複製が完了した後に削除され、空き容量が回復します。
- 品目をNFSボリューム Pへ変更すると、コピー機能のために作成されたスナップショットが削除され、空き容量が回復します。
【参考】
ボリュームの容量を拡張する方法、及び品目のNFSボリューム Pへの変更方法について詳しくは、「B:NFSストレージのお申し込み方法 > 2.ご契約内容の変更 > 2.2 NFSストレージ NFSボリューム」をご覧ください。