4.2.4 手動スナップショットの作成、及び削除
NFSサーバに対して、NFSボリュームごとの手動スナップショットの作成を、任意のタイミングで、NFSクライアントから要求できます。
この際に指定するボリューム名は、エクスポートパスから「/」を取り除いたものです。
手動スナップショットは、自動スナップショットの世代数と合わせて255世代まで作成できます。
【注意】
複数の手動スナップショットを作成する場合は、スナップショット名が重複しないように管理する必要があります。
手動スナップショットの作成
手動スナップショットを作成します。
コマンドの記述書式は、「volume snapshot create -volume <ボリューム名> -snapshot <スナップショット名>」です。
ここで指定した<スナップショット名>は、スナップショットデータを参照する際のディレクトリパスの一部となります。
今回の例では、以降、<ボリューム名>を「esb12345678P」、及び<スナップショット名>を「usersnap1」とします。
$ ssh nfsuser@10.88.134.57 volume snapshot create -volume esb12345678P -snapshot usersnap1 Password:Password1 ─ パスワードは、表示されません。
作成された手動スナップショットは、<マウントポイント>/.snapshot/<スナップショット名>というディレクトリパスで参照します。
手動スナップショットが正しく作成されたことを確認します。
<マウントポイント>は、「1.5 NFSボリュームをマウントするディレクトリの決定」で決定したものが入ります。
$ ll /nfsdata/.snapshot/usersnap1 total 3115752 -rw-r--r-- 1 root root 1055256576 Aug 31 16:50 test4 -rw-r--r-- 1 root root 1055256576 Aug 30 15:38 test5 -rw-r--r-- 1 root root 1073741824 Aug 23 14:03 test7
NFSボリューム内に格納されているファイルを確認します。
$ ll /nfsdata total 3115752 -rw-r--r-- 1 root root 1055256576 Aug 31 16:50 test4 -rw-r--r-- 1 root root 1055256576 Aug 30 15:38 test5 -rw-r--r-- 1 root root 1073741824 Aug 23 14:03 test7
【注意】
手動スナップショットとNFSボリュームの内容が同一であることを確認します。
手動スナップショットの削除
手動スナップショットを削除します。
コマンドの記述書式は、「volume snapshot delete -volume <ボリューム名> -snapshot <スナップショット名>」です。
今回の例では、以降、<ボリューム名>を「esb12345678P」、及び<スナップショット名>を「usersnap1」とします。
$ ssh nfsuser@10.88.134.57 volume snapshot delete -volume esb12345678P -snapshot usersnap1 Password:Password1 ─ パスワードは、表示されません。
手動スナップショットが正しく削除されたことを確認します。
$ ll /nfsdata/.snapshot/usersnap1 ls: /nfsdata/.snapshot/usersnap1: No such file or directory
【参考】
「.snapshot」の配下に、ディレクトリ「usersnap1」が存在しないことを確認します。