4.1.3 スナップショットデータへの直接アクセス

スナップショットに格納されているファイルに直接アクセスし、通常のファイルと同様に参照できます。


自動スナップショット「daily.2015-09-15_0000」に保存されているファイル「test3」の内容を表示します。

$ more /nfsdata/.snapshot/daily.2015-09-15_0000/test3
【注意】

「.snapshot」ディレクトリ配下のファイルは参照のみできます。データは書き込めません。

CentOS 7、またはRed Hat Enterprise Linux 7のNFSクライアントから「.snapshot」ディレクトリ配下のスナップショットデータを参照すると、スナップショットのディレクトリが自動的にマウントされます。スナップショットディレクトリのマウントは「mount」コマンドを入力して、確認できます。

$ mount
sysfs on /sys type sysfs (rw,nosuid,nodev,noexec,relatime)
(省略)
1.1.1.1:/nfsdata/.snapshot/daily.2015-0915_0000
 on /nfsdata/.snapshot/daily.2015-09-15_000 type nfs 
(rw,relatime,vers=3,rsize=32768,wsize=32768,namlen=255,soft,proto=tcp,timeo=600,retrans=2,sec=sys,mountproto=,local_lock=none,addr=1.1.1.1)

自動的にマウントされたスナップショットのディレクトリは「umount」コマンド、または「umount -f」コマンドを入力して、アンマウントしてください。

$ umount /nfsdata/.snapshot/daily.2015-09-15_000
$ mount
sysfs on /sys type sysfs (rw,nosuid,nodev,noexec,relatime)
(省略)
【注意】

NFSクライアントのOSがスナップショットのディレクトリをマウントしたまま、スナップショットがNFSサーバから削除されると、そのディレクトリに対するNFSファイルハンドルが無効な状態となります。その状態で、「df」コマンド、または「ls」コマンドなどを入力すると、以下のようなメッセージが表示されます。

$ df
df: /nfsdata/.snapshot/daily.2015-09-15_000': Stale file handle
Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/vda1       30703980 1457500  29246480   5% /
(省略)

この状態を解消するためには、「umount」コマンド、または「umount -f」コマンドを入力して、アンマウントしてください。