データストレージ

データストレージは、センサデータを蓄積するためのクラウドストレージを提供します。
蓄積したデータを後から取り出すなど、コントロールパネルや API をインターフェースにしてストレージ上のデータにアクセスできます。
データストレージのより詳細な仕様は 4.データストレージ をご参照ください。

 

データストレージの仕様

テキスト・バイナリデータ送信の場合
  • 蓄積先に指定できるバケットは1つです。
  • ファイルはバケット配下の「/data/(YYYY)/(MM)/(DD)」フォルダ配下に蓄積されます。
  • データストレージへのデータ蓄積は、すべてのセンサデータを集約した1ファイルを、設定した時間の間隔で生成します。(初期設定は10分に1回)
  • 出力フォーマットは、「未加工」「JSON形式」の2つの保存形式を選択できます。
  • 「未加工」を指定した場合、テキストデータは送信データのままファイル出力、バイナリデータはBase64形式でエンコードされてファイル出力されます。
  • 「JSON形式」を指定した場合は以下のフォーマットでファイル出力されます。
{
    "serviceCode": "(iotサービスコード)",
    "timestamp": (受信時刻:unix時刻形式),
    "id": "(デバイスID)",
    "simId": "(電話番号)",
    "payload":"(送信データ)"
}
項目説明
serviceCodeIIJ IoTサービス の契約 ID
timestampIoTサービス が受信した時刻が設定されます。
idシステム上でデバイスを一意に識別するための「デバイスID」
simId電話番号
payloadゲートウェイデバイスから送信したセンサーデータ
バイナリデータは、Base64 形式でエンコードされます。

※「IIJモバイルサービス/タイプI」ご利用の場合「simId」は付与されません。

ファイルデータ送信の場合
  • 蓄積先に指定できるバケットは1つになります。
  • ファイルはバケット配下の「/files/(YYYY)/(MM)/(DD)」フォルダ配下に蓄積されます。
  • データストレージへのデータ蓄積は、送信したファイル単位で保存されます。
  • ファイル名は「(保存日時:yyyyMMddHHmmssSSS)-(デバイスID)-(送信時の元ファイル名)」で保存されます。

データストレージ API の制限事項

Gateway API 経由で蓄積したデータは、データストレージ API を利用してアクセスできます。データストレージ API には以下の制限があります。

  • ご契約あたりに作成できるバケット数は 100 です。

  • 1オブジェクトの最大データサイズは 5 TB です。

  • データストレージ API のリクエスト頻度の推奨値は 100 リクエスト/秒 です。推奨値を超えた場合、エラー応答を返す場合があります。

  • サーバ・ネットワークはベストエフォートです。

  • 上記の制限事項に関しては、サービスの運営状況により今後変更される場合があります。

利用シーン1:データストレージ上にデータのバックアップをとる

データハブ機能を利用してお客様システムへデータを送信しながら、元データを安価なストレージへ蓄積することができます。

利用シーン2:データストレージに動画ファイルを保管する

ネットワークカメラの生成する動画ファイルを安価なデータストレージに蓄積できます。
加えて、プライベートモバイルゲートウェイ の SIM 間通信を利用し、ネットワークカメラのライブ映像を参照できます。

利用シーン3:データストレージを介したファイル連携を行う

シンプルなファイル連携の用途にも利用可能です。