デバイスコントロール ビューア機能+CockpitによるLinuxリモート管理

本ページでは、デバイスコントロールのビューア機能を使用してデバイス(RaspberryPi)上にインストールしたLinux管理ソフトウェア「Cockpit」へリモートアクセスする手順を説明します。

RaspberryPiセットアップ

最初に Raspberry Pi 3B と Raspberry Pi OS のセットアップを実施しますが、詳細な手順は割愛させていただきます。今回は、ピクセラ社のLTE対応USBドングル「PIX-MT100」を用いて動作確認しております。

Cockpit インストール
sudo apt update
sudo apt install -y cockpit

RaspberryPi上の作業は完了です。インストールが完了した時点でcockpitは自動的に起動する設定になります。必要に応じて、cockpitの自動起動設定の変更( systemctl enable cockpit.socket / systemctl disable cockpit.socket ) を実施してください。


IoTサービス コントロールパネル設定

続いて、IoTサービス コントロールパネルより、デバイスコントロールのビューア設定を行います。

コントロールパネルのメニュー、デバイスコントロール>ビューア>ビューア作成を選択して下さい。



Cockpit向けに、以下のビューア設定を追加します。
また、デバイス選択よりリモートアクセス対象のデバイスを選択して保存して下さい。

項目入力値備考
ビューア名称(任意)Cockpit等、分かりやすい名称の入力
プロトコルHTTPSCockpitの待ち受けプロトコルHTTPSを指定
ポート9090Cockpitの待ち受けポート9090を指定
パス/systemCockpitのアプリケーションパスを指定
アクセス有効時間(任意)


以上で、IoTサービスのコントロールパネル設定は完了です。


デバイスへのリモートアクセス(Cockpit)

最後にリモートアクセスの実行になります。
デバイスはプライベートネットワーク上にあり、外部インターネット経由からは直接アクセスすることはできませんが、デバイスコントロールのビューア機能を利用することで、デバイスにリモートでアクセスすることが可能です。

デバイスコントロール ビューア画面より、ビューア設定と接続するデバイスを選択し、「実行」を選択します。


以下のように、Cockpit画面にアクセスできます。


Cockpit画面

ログイン画面です。RaspberryPiのアカウント/パスワードでログインします。


システムモニタリング画面



ソフトウェア更新画面


ターミナル画面




以上、ビューア機能を用いたデバイス/Cockpitへのリモートアクセスの手順でした。

デバイスコントロール ビューア機能は遠隔地のIoT端末をリモートメンテナンスする際の安全な経路を提供し、また、Cockpitを用いることでLinuxの専門知識がなくともWebインターフェースを通じて端末の管理が可能となります。