ラベル機能
ラベル機能は、IoTサービス上 で管理する「デバイス」に属性情報を付与できます。
IoTサービス 上のデバイスには、デバイス ID や IP アドレスなどの情報が紐づいていますが、お客様の持ち込んだ属性情報をデバイスにラベルとして付与できます。ラベル機能は、データ・エンリッチメントおよびステート管理の用途に利用できます。
IoTサービスプラットフォームへ送信したセンサデータに対し、お客様の指定したデータを付与(ラベル付け)し、データハブ転送、クラウドアダプタ転送、データストレージ蓄積が行えます。
お客様は、ゲートウェイデバイス上のデータ送信プログラムを修正することなくコントロールパネルや Web API 経由でラベル・データを「後付け」できます。
データを「後付け」することでゲートウェイデバイスとIoTサービスプラットフォームの通信量を削減、通信帯域の低いセルラー LPWA などの通信環境に活用することができます。
IoTサービス 上でデバイスの状態をラベルとして管理・保持することで、デバイスとクラウドそれぞれから情報を更新・参照できます。ラベル機能を用いたデバイスのステート(状態)管理用途 に利用できます。(利用シーン3)
対応機能(データ・エンリッチメント対象)
- データハブ
- データストレージ
- クラウドアダプタ(MQTT 接続は除く)
ラベル機能の仕様
- ラベルは、コントロールパネルとWeb API、Gateway API から登録、追加、削除ができます。
- 1デバイスに対して付与できるラベルの数は最大 10 です。
- ラベル機能を利用する場合、データハブ、データストレージ、クラウドアダプタの出力フォーマットは「JSON形式」や「カスタム」を選択する必要があります。「未加工」を選択した場合、ラベル機能を利用できません。
- 項目名(Key)、値(Value)の組み合わせをラベルとして登録できます。それぞれの最大文字数は、50 文字、200 文字です。
ラベル登録例(データハブ)
ゲートウェイデバイスから送信するデータ
{ "name": "温度", "value": 23.1, "namespace": "Default", "tags": { "sensor": "BME280" } }
データハブからお客様システムへ送信するデータ(ラベル「型番:A-001」「拠点:東京」「設置場所:第一工場」を登録)
{ "timestamp": 1551695375086, "serviceCode": "iot99999999", "id": "dvc-0123456789", "destination": "https://<お客様システム>/recvData", "simId": "050xxxxxxxx", "labels": { "型番": "A-001", "拠点": "東京", "設置場所": "第一工場" }, "payload": { "name": "温度", "value": 29.5, "namespace": "Default", "tags": { "sensor": "BME280" } } }
利用シーン1:センサデータとマスタデータの紐づけ
新たに設備の稼働情報をセンシングしはじめた際、既に稼働中の管理システムと設備センシングデータを紐付ける情報が必要になる場合があります。
以下の図のように、お客様の生産管理システム データベース上の「管理ID」を、IoTサービス のラベルとしてデバイスに登録しておくことで、既存の生産管理システム上のデータと、新規の設備稼働情報のデータを紐付けすることができます。
利用シーン2:センサデータへの動的なラベル付け
Web API でラベル情報を登録・更新できるため、時系列に変化していく情報もラベルとして登録できます。以下の例のように、設備の稼働情報に「誰が」「何を」の情報をラベルとして登録できます。
利用シーン3:デバイスステート(状態)管理
システムから IoTサービス 上のデバイスのラベル情報をアップデートし、実際の物理デバイスからラベル情報を参照し、状態に応じた実行制御を行うなどの利用シーンにも活用できます。「ラベル機能を用いたデバイスステート(状態)管理」も合わせてご覧ください。
ラベルの参照方法は、Gateway API および Web API をご参照ください。