クラウドアダプタ
クラウドアダプタは、IoTサービス で受信したセンサデータを外部クラウドサービスへ転送する機能、および、外部の MQTT ブローカーへの接続機能を提供します。
Amazon Web Services(AWS)や Microsoft Azure への接続時に必要になるゲートウェイデバイス上の認証情報や接続クライアント機能をクラウドアダプタが代替します。
データハブで提供しているデータ転送先の一元管理、暗号化処理のオフロード、ミラーリング転送機能に加え、認証情報の一元管理、クラウドサービス接続クライアント機能を提供します。
対応クラウドサービス
クラウドサービス | サービス名称 | 認証方式 | 接続プロトコル | サービス制限・制約 |
---|---|---|---|---|
Azure | IoT Hub | セキュリティトークン | HTTPS | 外部サイト(IoT Hub) |
Event Hubs | セキュリティトークン | HTTPS | 外部サイト(Event Hubs) | |
AWS | AWS IoT | x.509証明書 | HTTPS MQTTS | 外部サイト(AWS IoT) |
HTTP 転送仕様
- IoTサービスプラットフォームで受信したデータを、コントロールパネルのデータ転送先設定で設定した内容に基づき転送します。
- 受信したリクエストボディとリクエストヘッダを HTTP POST で転送先に送信します。
- 出力フォーマットは、「未加工」「JSON形式」「カスタム」の 3 つの形式を選択できます。
- AWS IoT では「未加工」を使用できません。
- 出力フォーマット・出力オプションの詳細は、データハブの詳細説明をご覧ください。
HTTP 転送制限事項
- AWS IoT のデバイスシャドウや Azure IoT Hubs のデバイスツインなどのデバイス管理をご利用の場合は、MQTT 接続 をご利用ください。
- 転送処理の順序は前後する場合があります。したがって後から受信したデータが先に転送される場合があります。
- 転送処理が何らかの理由で失敗した場合、再転送は行われません。予めご了承ください。
MQTT 接続仕様
クラウドアダプタの MQTT 接続の仕様は以下の通りです。
クラウドアダプタは受け取った MQTT のメッセージをそのまま外部クラウドサービスへ転送します。
各クラウドサービスは独自の制限を設けている場合がありますので、ご利用できる機能の範囲は各クラウドサービスの制限をご確認ください。
項目 | 説明 |
---|---|
バージョン | MQTT v3.1.1 |
QoS ※1 | 0,1,2 |
keepalive ※2 | 制限はありません |
will | 対応 |
clean session | 対応 |
retain | 対応 |
※1 クラウドサービスの制限によってはメッセージが届かない場合がありますので、QoS 1,2 の到達保証はいたしません。予めご了承ください。
※2 モバイル通信の断が発生した場合「keepalive」を設定していても TCP のセッションが切断されます。常時接続する場合は、デバイス側に再接続の仕組みを導入することを推奨します。
データ転送時の転送元IPアドレス
外部クラウドサービスへの転送はインターネット経由で行われます。
データ転送先でアクセス制限などを行う場合は、以下の IP アドレスを設定してください。
転送元IPアドレス | 160.13.190.72 160.13.190.73 |