ストレージ管理コンソール

概要

ストレージ管理コンソールは、お客様がご契約のIIJ IoTサービスのオンラインストレージをWebブラウザから管理するための機能を提供します。
Gateway API経由でデータストレージに蓄積されたデータに対し、ストレージ管理コンソールからアクセスすることができます。

ストレージ管理コンソールを利用することで以下の操作を行うことができます。

  • 現在のストレージの使用状況の確認
  • バケット管理
    • バケットの一覧表示
    • バケット情報(ロケーション、所有者、作成日時)の参照
    • バケットの作成、削除
    • アクセス制御(ACL)の設定
    • バケットポリシーの設定
    • 静的Webサイトの設定
    • クロスサイトリクエスト(CORS)の設定
  • オブジェクト(ファイル及びフォルダ)管理
    • ファイル、フォルダの一覧表示
    • ファイルのアップロード、ダウンロード、名前変更、移動、コピー
    • ファイルのアクセス制御(ACL)の変更
    • ファイルのメタデータの追加、削除
    • ファイルのワンタイムURLの生成
    • フォルダの作成、削除
  • マルチパートアップロード管理
    • (進行中の)マルチパートアップロードの一覧表示
    • マルチパートアップロードの中止(Abort Multipart Upload)
    • マルチパートアップロードにアップロードされているパートの一覧表示

 

  • ストレージ管理コンソールでは、より簡単に操作できるように オブジェクトファイル 及び フォルダ として表現しています
  • ストレージ管理コンソールの操作に伴う下りのデータ転送量は、REST APIの操作と同様に転送量に集計されます。

 

使用環境

ストレージ管理コンソールのご利用には以下の環境が必要です。

動作環境について

 

フォルダに関する注意点

ストレージ管理コンソールではオブジェクトキーに含まれるスラッシュ文字(”/”)を利用し、これを「フォルダ」として画面上に表現しますが、 実際には「フォルダ」に 相当する概念や機能はなく 、データの管理単位である「オブジェクト」は スラッシュ文字を含めたオブジェクトキー全体で1つのオブジェクトキー として扱われます。

たとえば、「/some/object/name」というオブジェクトキーは「 some フォルダの下に object フォルダがあり、その中に name オブジェクトがある」という意味ではなく、単に「 /some/object/name と言う名前のオブジェクト」として扱われます。

これに対しストレージ管理コンソールでは、スラッシュを区切り文字として扱うことにより擬似的にフォルダを表現しています。

 

ストレージ管理コンソールにおけるフォルダ

ストレージ管理コンソールでは「フォルダ」を使用できますが、ストレージ管理コンソールが提供するフォルダの実体は 「本サービスに保存されているオブジェクトの名前から、スラッシュを区切り文字としてストレージ管理コンソールが切り出した擬似的な表示」 であり、実際に表示上のフォルダに対応するオブジェクトが存在するわけではありません。

ただし、オブジェクトが存在しない(フォルダの元になるオブジェクトキーが存在しない)状態でストレージ管理コンソールから「フォルダ」の作成が行われると、 (フォルダ表示の元となるオブジェクトキーが存在しないため)自動的に0Byteのオブジェクトが生成されフォルダの表示に用いられます。 このオブジェクトはストレージ管理コンソールがフォルダを表示するためだけに用いられます。

また、ストレージ管理コンソール上で「それまで何らかのオブジェクトが置かれていたフォルダ」の全オブジェクトが削除されると、 「そのフォルダを表示する元となっていたオブジェクト(名)」が失われるために、上記のケース同様に0Byteのオブジェクトが自動的に生成され、フォルダの表示が維持されます。

この動作はストレージ管理コンソールから操作を行った場合特有のもので、APIからオブジェクトのDELETE(削除)を行った場合にはフォルダ表示用オブジェクトの自動生成は行われず、そのオブジェクトが表現していたフォルダはすべて失われます。

 

 
動作上の差異

APIで本サービスを利用する場合とストレージ管理コンソールから利用する場合とで、 オブジェクトキーの扱いに以下のような動作上の違い が発生します。

スラッシュを含むオブジェクトキー全般

  • APIでこのオブジェクトにアクセス(GETやDELETE)する場合には、対象オブジェクトとして「スラッシュを含むオブジェクトキー全体」を指定する。スラッシュに由来する制限等は特になし。
  • ストレージ管理コンソールでは、オブジェクトキー内に含まれるスラッシュはフォルダの区切り文字として扱われる。
    この場合、スラッシュより前の文字列がフォルダ名として扱われる。 また、オブジェクトキーが複数のスラッシュを含む場合には、各スラッシュの「直前のスラッシュの手前まで」がフォルダ名として扱われ、各フォルダは階層構造を持つものとみなされる。

オブジェクトキーの先頭がスラッシュだった場合

  • APIでこのオブジェクトにアクセス(GETやDELETE)する場合には、対象オブジェクトとして「スラッシュを含むオブジェクトキー全体」を指定する。スラッシュに由来する制限等は特になし。
  • ストレージ管理コンソールでは、先頭にスラッシュがあるために無名(空文字)のフォルダとして認識されてしまい、画面上にまったく表示されない。
    また、各スラッシュを境にフォルダの階層構造を表現することから、先頭フォルダが表示されない場合は以降の文字列が指すフォルダ名/オブジェクトキーも一切表示されず、アクセス(ダウンロードや削除)することもできない。
  • ストレージ管理コンソール上からバケットを削除した際には(見えないオブジェクトを含め)全オブジェクトが削除されるので、この場合には先頭がスラッシュであるオブジェクトも削除される。

オブジェクトキーの後端がスラッシュだった場合

  • APIでこのオブジェクトにアクセス(GETやDELETE)する場合には、対象オブジェクトとして「スラッシュを含むオブジェクトキー全体」を指定する。スラッシュに由来する制限等は特になし。
  • ストレージ管理コンソールでは、後端のスラッシュより直前の文字列がフォルダとして表現される。
    後端のスラッシュを含めオブジェクトキーが複数のスラッシュを含んでいた場合には、スラッシュごとにフォルダ階層を構成する。 ストレージ管理コンソール上はフォルダとして扱われるため、ダウンロードや移動することはできないが、フォルダであっても削除は可能なので、削除することはできる。

なお、ストレージ管理コンソール上でフォルダの作成を行う場合、フォルダ名にスラッシュを含めることはできません。

 

利用方法

ストレージ管理コンソールの各画面及び操作について説明します。

 
バケット管理

本サービスの バケット に関連する操作の説明です。

バケットの操作について

各バケットの操作は バケットメニュー から行います。 バケットメニューバケット一覧 のバケット名の右側に表示されている ▼ をクリックすると表示されます。

 
バケット一覧

ストレージ管理コンソールにログイン後、 バケット一覧 エリアに選択中のアカウントが所有する(Ownerの)バケットの一覧が表示されます。
任意のバケットをクリックすることで、そのバケットの オブジェクト一覧 を表示できます。 

 

リロード
リロード ボタンをクリックすると、 バケット一覧 及び ストレージ使用容量 が更新されます。
バケットの作成

以下の手順でバケットを作成できます。

作成するバケットの所有者(Owner)は選択中のアカウントです。

  1. 新規バケット をクリックし、 バケット新規作成 ダイアログを表示します。

バケットの作成には、通常のストレージREST APIと同じ制限(例:バケット名に使用可能な文字種や文字数制限、バケット名は契約を超えてサービス全体で一意なものでなければならない)が適用されます。

バケットの削除

空の バケットを削除します。

※ バケットにオブジェクトが存在する場合は削除できませんので、すべてのオブジェクトを削除してからバケットの削除を行ってください。

  1. 「バケットメニュー」の「削除」を選択し、 バケット削除 ダイアログを表示します。

  2. バケット名を確認し、 バケット削除 ダイアログの 削除ボタン をクリックします。
    ※ バケットポリシーの設定内容によってはバケットの削除に失敗する可能性があります。

 
バケットプロパティ

バケットメニューの プロパティ からバケットの情報を確認できます。

確認できる情報は以下のとおりです。

  • バケット名
  • オーナー(バケットの所有者)
  • 作成日時
  • ロケーション(現在はJP-WEST1のみ)
  1. バケットメニュー の プロパティ を選択し、 バケットプロパティ を表示します。

  2. 画面上部にポップアップで表示される バケットプロパティ の 情報 タブからバケットの情報を確認できます。

     

アクセス権限一覧(ACL)

バケットに対するアクセスを制御するためのACLを管理できます。
バケットプロパティ の ACL タブを選択するとバケットのアクセス権限一覧(ACL)が表示されます。

ACLの変更

アクセス権限一覧(ACL) 画面からバケットのアクセス権限の追加または削除を行うことができます。

ACLについて

バケットACLの権限には以下のものがあります。

権限REST API上の表記説明
読み取りREADバケットの情報とオブジェクトの一覧を表示する権限です。
書き込みWRITEバケットにオブジェクトを追加したり、バケットのオブジェクトを削除する権限です。
ACLの参照READ_ACPバケットACLを含むバケットポリシーを参照する権限です。
ACLの変更WRITE_ACPバケットACLを含むバケットポリシーを変更する権限です。

 

 

匿名ユーザを含むすべてのユーザを示す AllUsers の権限設定にはご注意ください。

AllUsers に対して 書き込み権限 を付与した場合は、 誰でも PUT Object 操作が可能ですので、意図しないデータが混入する可能性があります。 また、匿名ユーザで PUT Object した場合には、オブジェクトのオーナーは匿名ユーザ(未認証ユーザ)を示す anonymous となり、バケットのオーナーなど 認証済みのユーザでは操作できず 、ストレージ管理コンソールから操作することができません。

上記のように危険な状態となり得えますので AllUsers の権限設定には細心の注意を払い、不明点などがあればサポート窓口までご連絡ください。

 

権限を追加する

  1. 追加 ボタンをクリックすると、アカウント単位の権限設定を行うフィールドが追加されます。

  2. アカウント には アカウントの メールアドレス または Show ID を入力し、必要な権限にチェックを入れます。

  3. 更に追加する場合は 1. , 2. の工程を繰り返し、最後に 適用 ボタンをクリックします。

 

権限を削除する

以下の手順でアカウントに関連する権限の削除を行います。

  1. 削除するフィールドを選択します。

  2. 1. で1つ以上をチェックした時に有効になる 削除 ボタンをクリックします。

  3. 最後に 適用 ボタンをクリックします。

 

公開用の権限である AllUsers は削除することはできません。

 

バケットポリシー

バケットポリシーはACLと同様にアクセス制御の機能です。詳細は バケットポリシー をご覧ください。
バケットプロパティ の ポリシー タブを選択するとバケットポリシーの設定画面が表示されます。

 

バケットポリシーの変更

バケットポリシー 画面の ポリシー 入力フィールドにバケットポリシーを入力し、 適用 ボタンをクリックします。

 

バケットポリシーの削除

バケットポリシー 画面の 削除 ボタンをクリックします。


バケットポリシーテンプレートの利用

よく利用されるバケットポリシーのテンプレートを用意しています。利用シーンに合せてご利用ください。

Webサイトサポート

Webサイトサポートは、既存のバケットを静的なWebサイトとして公開する機能です。
バケットプロパティ の Webサイトサポート タブを選択するとWebサイトサポートの設定画面が表示されます。


 

Webサイトサポートの設定

以下の手順でWebサイトサポートを有効にできます。

本機能は、Webサイトサポートのすべての設定を行うことはできません。

  1. Webサイトサポート の以下のフィールドを入力します。

    • インデックスドキュメント

      • URLのディレクトリアクセスに対してを補完するファイル名です。
        例えば、 index.html を設定した場合は http://www.example.com/sample/ というアクセスに対して http://www.example.com/sample/index.html のリソースを返します。

      • ここで設定する値は、URL末尾のファイル名(オブジェクトキーの末尾のみ)に相当する部分です。オブジェクトキー全体ではないのでご注意ください。

    • エラードキュメント

      • リソースが存在しなかった場合などに表示するエラードキュメントのオブジェクトを指定します。

      • エラードキュメントは オブジェクトキー を指定します。

  2. インデックスドキュメント 及び エラードキュメント を入力後、 適用 ボタンをクリックします。

 

Webサイトサポートの削除

Webサイトサポート 画面の 削除 ボタンをクリックすることで、Webサイトサポートを無効にできます。
Webサイトサポートを無効にした場合、 現在設定されている インデックスドキュメント及びエラードキュメントは削除されます。
バケットやオブジェクト、スナップショットが削除されるわけではありません。

 
クロスサイトリクエスト(CORS)

バケットプロパティCORS タブからクロスサイトリクエスト(Cross-Origin Resource Sharing: CORS)の設定を行うことができます。
CORSとは、リクエスト対象のリソースが異なるドメインに対してアクセスを可能にする機能です。 通常、JavaScriptでクロスドメイン通信(異なるOriginに対するリクエスト)はできませんが、このCORS設定を行うことで任意のメソッド及びOriginからのリクエストを許可できます。

詳細は、PUT Bucket cors をご覧ください。

CORSルールの追加

クロスサイトリクエスト(CORS) 画面からCORSの設定を行うことができます。
以下のようにCORSルールの追加してください。

  1. 追加 ボタンをクリックすると、CORSルールの入力フィールドが表示されます。

  2. CORSルールを入力します。それぞれの項目は以下のとおりです。

    • Allow Methods

      • クロスサイトリクエストを許可するメソッド

      • 複数指定できます。

    • Allow Origins

      • クロスサイトリクエストを許可するオリジン(URL)

      • オリジンには最大1つのワイルドカード(*)を付けることができます。
        (例: http://*.example.com/ )

      • カンマ(,)区切りで複数のオリジンを指定できます。

    • Allow Headers

      • クロスサイトリクエストを許可するヘッダ

      • Allow Origins と同様に最大1つのワイルドカード(*)を付けることができます。
        (例: x-iijgio-* )

    • Max Age

      • プリフライトリクエストをブラウザでキャッシュできる時間(秒)

  3. 1. 2. の操作を繰り返しすべてのCORSルールを入力し、 適用 ボタンをクリックします。

 

CORSルールの削除

CORSルールの削除も クロスサイトリクエスト(CORS) 画面から行います。

  1. 削除するCORSルールにチェックを入れます。
    複数のCORSルールを削除する場合には、それぞれにチェックを入れます。
  2. 削除 ボタンをクリックします。

  3. 最後に 適用 ボタンをクリックします。

オブジェクト管理

本サービスの オブジェクト に関連する操作の説明です。

オブジェクトの操作について

オブジェクトには以下の操作メニューがあります。

  • オブジェクトメニュー
    オブジェクト追加(ファイルのアップロードやフォルダの作成など)や複数のオブジェクト操作(選択中のオブジェクトの削除など)

  • ファイルコンテキストメニュー
    ファイルに関連する操作(ファイルの名前変更、削除、移動、コピーなど)

  • フォルダコンテキストメニュー
    特定のファイルまたはフォルダの操作(削除など)

 
オブジェクト一覧

バケット内のオブジェクトをエクスプローラの表示形式でファイルやフォルダを一覧表示します。
オブジェクト一覧に表示される内容は以下のとおりです。

  • ファイル名またはフォルダ名
  • ファイルのサイズ

  • ファイルの最終更新日時

    ファイルのサイズ 及び ファイルの最終更新日時 は ファイル のみ表示されます。

 

オブジェクト一覧 は、 バケット一覧 から任意のバケットをクリックした時に表示されます。

 

もしくは、 バケットの操作について の バケットメニュー にある オブジェクト一覧を選択します。

表示切り替え ボタンから オブジェクト一覧 を選択して表示することもできます。

  • フォルダは、オブジェクトキーの”/”(スラッシュ)をディレクトリ階層と見なし、カレント階層下のディレクトリを「フォルダ」として表示しています。
  • オブジェクト一覧には、一度に最大で50件までのオブジェクトが表示されます。
  • 50件を超えるオブジェクトが存在する場合は、オブジェクト一覧を表示欄の下端までスクロールさせると自動的に後続のオブジェクトが表示されます。

 

ファイルのアップロード

ローカルファイルを本サービスのデータストレージへアップロードするには以下の手順で行います。

  1. オブジェクトメニュー の アップロード ボタンをクリックし、 ファイルのアップロード ダイアログを表示します。



  2. ダイアログから以下の方法でファイルを選択します。

    1. ファイル選択 をクリックし、ファイルを選択

    2. ファイルのドラッグエリアにローカルファイルをドラッグ&ドロップ

  3. ファイルを選択すると自動的にファイルがアップロードされます
    アップロード時にはアップロードの進捗を示すプログレスバーが表示されますので、完了するまでお待ちください。

アップロード関する注意

  • アップロードしたファイルのContent-Typeはファイルの拡張子から自動的に登録されます。該当するContent-Typeが存在しなければ  application/octet-stream として登録されます。
  • オブジェクトのファイル名は、アップロード時のファイル名です。
  • ストレージ管理コンソールからアップロード可能なファイルサイズの上限は 2GB です。


ファイルの表示

オブジェクト一覧 のファイルは以下の方法で開くことができます。

  1. ファイル名をクリック
  2. ファイルコンテキストメニュー の 開く をクリック
 
ファイルのダウンロード

ファイルコンテキストメニュー の ダウンロード をクリックすると、ローカルにファイルをダウンロードします。


ファイルの名前変更

ファイルコンテキストメニュー の 名前の変更 から、既存のファイルの名前を変更できます。

  1. ファイルコンテキストメニュー の 名前の変更 をクリックします。

  2. 新しいファイル名を入力し、 変更 ボタンをクリックします。

 
ファイルの削除

ファイルコンテキストメニュー の 削除 から、ファイルを削除できます。

  1. ファイルコンテキストメニュー の 削除 をクリックします。

  2. ファイルの削除 という確認ダイアログが表示されますので、ファイル名を確認し、 削除 ボタンをクリックします。

 
ファイルの移動

指定のファイルを他のバケットまたはフォルダ配下へ移動します。

  • 現在選択しているアカウントの可能な範囲で操作できます。
  • アカウントをまたがるような操作(他のアカウントが所有するバケットにファイルを移動するなど)をすることはできません。

  1. オブジェクトコンテキストメニュー の 移動 を選択し、 オブジェクトの移動 ダイアログを表示します。

  2. ファイルの移動先を選択します。

    1. (他のバケットへ移動する場合)バケット名を選択します。

    2. 移動先のフォルダを選択します。

      • フォルダアイコン左側の矢印マークをクリックすると展開し、配下のフォルダが表示されます。

      • 移動先のフォルダをクリックします。選択状態になると、フォルダの背景色が赤色に変化します。

       

  3. 移動先のフォルダを選択後、適用 ボタンをクリックします。



  4. 移動処理が完了するとダイアログは自動的に閉じられます。

 
ファイルのコピー

指定のファイルを他のバケットまたはフォルダ配下へコピーします。

 

  • 現在選択しているアカウントの可能な範囲で操作できます。
  • アカウントをまたがるような操作(他のアカウントが所有するバケットにファイルをコピーするなど)をすることはできません。

 

ファイルコンテキストメニュー の コピー を選択し、 ファイルの移動 と同様の操作を行います。

 

フォルダ内の表示

フォルダ内のファイル及びフォルダは、以下の方法で表示させることができます。

  1. フォルダ名をクリック
  2. フォルダコンテキストメニュー の 開く をクリック
 
フォルダの作成

現在の階層(開いているフォルダまたはルートディレクトリ)に新しくフォルダを作成します。

実際には本サービスにフォルダの概念や相当する機能は存在せず、ここで言うフォルダはストレージ管理コンソールにより擬似的に再現したものを指しています。
  1. メインメニュー の 新規フォルダ をクリックします。

  2. フォルダ名を入力し、 作成 ボタンをクリックします。

    • ストレージ管理コンソールは、フォルダ区切り文字として”/”(スラッシュ)を使用します(フォルダ名に”/”(スラッシュ)を含むことはできません)。

    • フォルダは現在のディレクトリに対して作成され、オブジェクトキーの末尾が”/”(スラッシュ)のオブジェクトが作成されます。
      例:foo/bar に対して「test」というフォルダを作成した場合、オブジェクトキーは「foo/bar/test/」です。

    • フォルダを表現するためのオブジェクトは、0Byteのオブジェクトが作成されます(フォルダに関する注意点 もご覧ください)。

    • フォルダ配下にファイルをアップロードした時など、ストレージ管理コンソールが擬似的にフォルダを表現する必要がなくなった場合には、フォルダを表現するためのオブジェクトは自動的に削除されます。

    • フォルダ階層の中にあるすべてのオブジェクトが削除された(しかしフォルダは残された)場合、フォルダを表現するためのオブジェクトは自動的に作成されます。

フォルダの削除

フォルダをフォルダ内のファイルと共に削除します。
※ 操作を取り消すことはできませんのでご注意ください。

実際には本サービスにフォルダの概念や相当する機能は存在せず、ここで言うフォルダはストレージ管理コンソールにより擬似的に再現したものを指しています。

  1. フォルダコンテキストメニュー の 削除 を選択します。

  2. フォルダ削除 の確認ダイアログが表示されますので、フォルダ名を確認し 削除 ボタンをクリックします。
    ※フォルダ内のファイルまたはフォルダが1000件以下の場合のみ削除できます。 1000件を超える場合は、あらかじめフォルダの中身を削除して再度この操作を行ってください。

 
ファイルまたはオブジェクトの複数選択

オブジェクト一覧 のファイル及びフォルダを複数選択して操作できます。

  1. 一括の選択/選択の解除
    「オブジェクト一覧」のテーブルヘッダーの”ファイル名”の左側のチェックボックスをクリックすると、表示されているすべてのオブジェクトが選択されます。 すべて選択されている状態でクリックすると、すべての選択は解除されます。 一部を選択した状態でクリックすると、すべてのファイル及びフォルダが選択されます。

  2. 個別の選択/選択の解除
    「オブジェクト一覧」のファイル名またはフォルダ名の左側のチェックボックスをクリックします。 もう一度クリックすると選択は解除されます。

オブジェクトの一括削除

ファイルまたはオブジェクトの複数選択 で選択している対象を一括で削除します。

※ 操作を取り消すことはできませんのでご注意ください。

  1. 削除する対象を選択し、 オブジェクトメニュー に表示された 削除 ボタンをクリックします。



  2. 選択ファイル/オブジェクトの削除 という確認ダイアログが表示されますので、内容を確認し 削除 ボタンをクリックします。

 

オブジェクトプロパティ

オブジェクトプロパティ から以下の操作が可能です。

  • オブジェクト情報の確認
  • アクセス権限一覧(ACL) 及び ACLの変更
  • メタデータの表示 及び メタデータの変更
  • ワンタイムURLの生成

オブジェクトプロパティ を表示するには、オブジェクトコンテキストメニュー の プロパティ を選択します。


 

 

オブジェクト情報の確認

オブジェクトプロパティ の 情報 タブを選択すると、以下のオブジェクト情報を確認できます。

  • バケット名
  • オブジェクトキー
  • ファルサイズ(Byte単位)
  • オブジェクトのMD5値(ETag)
  • ストレージクラス
  • 最終更新日時
 
アクセス権限一覧(ACL)

オブジェクトのアクセス権限一覧(ACL) を確認するには、 オブジェクトプロパティ の ACL タブを選択します。

ACLの変更

アクセス権限一覧(ACL) 画面からオブジェクトのアクセス権限の追加または削除を行うことができます。


ACLについて

オブジェクトACLの権限には以下のものがあります。

権限REST API上の表記説明
読み取りREADオブジェクトの情報(HEAD Object)とオブジェクトの内容を表示(GET Object)する権限です。
書き込みWRITEオブジェクトではこの権限は意味を持ちません。
ACLの参照READ_ACPオブジェクトACLを参照する権限です。
ACLの変更WRITE_ACPオブエクトACLを変更する権限です。

 

 

匿名ユーザを含むすべてのユーザを示す AllUsers の権限設定にはご注意ください。
例えば、 ACLの変更 権限を付与した場合は匿名ユーザによるACLの変更が可能ですので、オブジェクトにアクセスできなくなる可能性があります。


権限を追加する

  1. 追加 ボタンをクリックすると、アカウント単位の権限設定を行うフィールドが追加されます。

  2. アカウント には アカウントの メールアドレス または Show ID を入力し、必要な権限にチェックを入れます。

  3. 更に追加する場合は 1. , 2. の工程を繰り返し、最後に 適用 ボタンをクリックします。

 

権限を削除する

以下の手順でアカウントに関連する権限の削除を行います。

  1. 削除するフィールドを選択します。

  2. 内容を確認し、 削除 ボタンをクリックします。

  3. 最後に 適用 ボタンをクリックします。

公開用の権限である AllUsers は削除することができません。

 

メタデータの表示

オブジェクトのメタデータを確認するには、 オブジェクトプロパティ の メタデータ タブを選択します。

メタデータ設定 にオブジェクトの Content-Type 及び ユーザーメタデータ が一覧で表示されます。

 
メタデータの変更

メタデータの表示 画面からオブジェクトのメタデータ(Content-Type及びユーザーメタデータ)を追加及び削除できます。

 

メタデータを追加する

  1. 追加 ボタンをクリックすると、メタデータのフィールドが追加されます。

  2. メタデータの一覧表示に 名前 と 値 のテキストボックスのフィールドがそれぞれ追加されますので、 メタデータのキーとその値をそれぞれ入力します。

  3. 更に追加する場合は 1., 2. の工程を繰り返し、最後に 適用 ボタンをクリックします。


メタデータを削除する

  1. メタデータの変更フォームの削除したいフィールドのチェックボックスにチェックを入れます。
    ※ Content-Type は必須のフィールドのため削除できません。

  2. 内容を確認し、 削除 ボタンをクリックします。

  3. 最後に 適用 ボタンをクリックします。

 
ワンタイムURL

オブジェクトプロパティ 画面から、アクセス可能な期限を設定したオブジェクトのURLを生成できます。
有効期限以降は、オブジェクトにアクセスできなくなり、レスポンスとして 403 Forbidden を返します。


 

ワンタイムURLの生成

  1. 有効期限を設定し、 生成 ボタンをクリックします。

  2. 以下のようにURLが表示されます。

 
マルチパートアップロード管理

本サービスの マルチパートアップロード に関連する操作の説明です。
マルチパートアップロードについては、 マルチパートアップロード をご覧ください。

 
マルチアップロードの操作について

マルチパートアップロードの操作には マルチパートアップロードコンテキストメニュー から行います。
マルチパートアップロードコンテキストメニュー はマルチパートアップロードの名前の右側に表示されている ▼ をクリックすると表示されます。

 
マルチパートアップロード一覧

進行中のマルチパートアップロードの一覧を表示します。 完了した(Complete Multipart Upload)または、中止した(Abort Multipart Upload)マルチパートアップロードは表示されません。
バケットの操作について の バケットメニュー にある マルチパートアップロード一覧 を選択します。

または、 表示切り替え ボタンの マルチパートアップロード一覧 を選択します。
 
リロード

リロード ボタンをクリックすると、 マルチパートアップロード一覧 が更新されます。

 
マルチパートアップロードプロパティ

マルチパートアップロードプロパティ から以下の操作が可能です

  • マルチパートアップロード情報の確認
  • パート一覧情報の確認

 
マルチパートアップロードの中止(Abort)

進行中のマルチパートアップロードを中止します。 マルチパートアップロードを中止した場合には、既にアップロードされているパートファイルも削除されます。

  1. マルチパートアップロードプロパティ の 削除 を選択します。



  2. 内容を確認し、 削除 ボタンをクリックします。

 
マルチパートアップロード情報の確認

マルチパートアップロードプロパティ の 情報 タブを選択すると、以下のマルチパートアップロードの情報を確認できます。

  • バケット名
  • オブジェクトキー
  • アップロードID
  • オーナー
    マルチパートアップロードの所有アカウント
  • イニシエータ
    マルチパートアップロードを開始したアカウント
  • ストレージクラス
  • マルチパートアップロード開始日時
 
パート一覧情報の確認

マルチパートアップロードプロパティ の パート一覧 タブを選択すると、マルチパートアップロードにアップロードされているパートの一覧情報を表示します。
この一覧に表示される情報は以下のとおりです。

  • パート番号( # )
  • パートファイルのETag
  • パートのファイルサイズ(Bytes単位)
  • 最終更新日時(パートファイルのアップロード)